工画堂スタジオから2015年4月30日に満を持してリリースされるキラ☆ふわ看護学生アドベンチャーゲーム『白衣性愛情依存症』の魅力をライターの浅葉たいがが徹底紹介!

●開発陣に直撃!

 工画堂スタジオから2015年4月30日に満を持してリリースされるキラ☆ふわ看護学生アドベンチャーゲーム『白衣性愛情依存症』(PS Vita)の魅力を、ライターの“浅葉たいが”が徹底紹介。第2回となる今回の記事では、開発陣へのロングインタビューの模様を掲載するぞ。

※第1回はこちら

▲発売の迫った本作の魅力を、インタビューを通じてお届け。ネタバレはしないものの、聞けることを聞きまくります!

●キラ☆ふわ看護学校アドベンチャー 『白衣性愛情依存症』ができるまで

▲今回お話をうかがったのは、ディレクターのみやざー氏(左)と、プロデューサーの 北川貴規氏(右)。工画堂スタジオのゲーム制作チームの看板スタッフだ。

――まずは、本作の開発がスタートした経緯についてお聞かせください。

みやざー氏(以下、みやざー) 『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy』(以下『白恋リセラピー』)を作っていた頃には、企画として動き始めていました。最初は、『白衣性恋愛症候群』(以下『白恋』)の世界観でもう1本何か作りたいというところからスタートしたんです。ただ、『白恋』のキャラクターや舞台で表現したいところはやりきっていたという感覚もあったので、看護学校という新しい場所を用意しました。ゲーム全体で見て、『白恋』を50%、新しいものを50%という配分を意識しました。秘伝のたれに新しいものをつけたして使っているというようなイメージですね(笑)。

▲『白愛』の舞台は看護学校。少女から大人へと変わっていく主人公たちの、繊細な心の動きが大きな見どころのひとつだ。

――開発期間は、約3年というところでしょうか。アドベンチャーゲームというジャンルの中では長めという印象です。

みやざー そうなんです(笑)。止まっている時期もあったとはいえ、途中にいろいろな試行錯誤があり、発表できる形になるまでずいぶんお待たせしてしまいました。ただ、その分、作り込みに当てられる時間が増えたのは、作品の完成度というところで見るとうれしい誤算でした。とくに、シナリオが出来上がってから、イラストを発注するという流れになったのはよかったですね。通常、我々がアドベンチャーゲームを作るときは、プロットからイラストを発注していくんですが、それでいくと、ここもイベントCGが欲しかったなとか、イラストが出来上がってみたら天気や服装がシナリオとずれているということも起きてくるんです。今回は、そういう心配なく、イベントCGを進められました。発売時期のほうは、とても心配しましたが(笑)。

▲シナリオが先行して進められたため、見せ場にしっかりとかみあうイベントCGができあがったとのこと。

――1年以上前の“Girls Love Festival 13”から仕込んでいたという記事が、『白愛』公式ブログのほうにもあげられていましたね。私もチェックはしていたんですが、何気なく広告を見て、かわいいキャラクターだなというところで「新作」という発想に至りませんでした。

みやざー 作品名も何も出さずに。「気づいて、新作だよ!」みたいな告知の仕方だったので(笑)。あの時点で気づいている方は、おそらくいなかったんじゃないでしょうか。僕はポロリしないように、ユーザーさんと交流するのがたいへんでした(笑)

▲“Girls Love Festival 13”で配布されたペーパーがこちら。『白愛』のキャラクターデザインは、この時期にはほぼ固まっていたのだ。

――今作では、イラストを早瀬あきら先生、シナリオを向坂氷緒先生がそれぞれ手掛けています。依頼の決め手となった出来事などがあれば、お聞かせください。

みやざー 舞台が変わるということもあって、イラストレーターさんには、以前から注目していた早瀬あきら先生にお願いしました。『百合少女』という雑誌で絵を描いているのをみて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたんです。向坂先生については、北川からの紹介もあって作品を読んでみたというのがきっかけです。

北川貴規氏(以下、北川) 百合じゃなくても何でも、よく書ける方なんですよ。当然、前作を遊んでもらったうえで今回の依頼を受けていただいたんですが、前作を尊重しつつも、新しさを感じてもらえるものを作りたいということを最初からおっしゃっていました。

――新しさを盛り込むと同時に、『白恋』らしさをどう残すかというのは、難しいさじ加減だったのではないでしょうか。

みやざー ガールズラブ的な「キラ☆ふわ」とした雰囲気は、向坂先生の持ち味を生かした形で、新しいものではあるものの、前作のファンが見ても安心できる形になっていると思います。向坂先生も、僕も、『白恋』はファンの方に愛されていて、『白愛』というタイトルを付けた以上、やらなければいけないことはわかったうえで制作を進めました。発売前の今は、僕らのさじ加減を信じてくださいとしか言えませんが、ファンの方を裏切らない面白いものになっています。

――北川さまは、プロデューサーとして、出来上がっていく企画をどういった心境で眺めていたんでしょうか。

北川 作品のほうは、基本的にはみやざーに任せています。今話を聞いていて、そういうことがあったんだと知ることも多いですね(笑)ただ、面白いものを、真剣に作りこんでくれるというところで、僕はみやざーに大きな信頼感を寄せているんです。だから、僕の仕事は、みやざーの作りたいものを生み出す環境を整えることと、作ったものをアピールしていくことですね。

――マスターアップを終えた今の感想をお聞かせください。

みやざー 過不足ないボリュームの作品にできたなという手ごたえはあります。『白恋』のほうが、キャラクターやルートを追加した『白恋リセラピー』になったこともあって、今回も完全版みたいなものをやるのではと思われるかもしれませんが、その予定はありませんし、できるような余地も残していません(笑)。

北川 僕はこれから、ソフトをアピールしていくという大きな仕事が残っているので、マスターの承認が出たからといって、気は抜けないんですが、発売日を確定できたというのはひとつの区切りになりました。前作はサイバーフロントさんにSCEさんとのやりとりをサポートしてもらったんですが、今回は自分が中心になってやりとりをしていくというところで、発売までおっかなびっくりな期間が続いていたんです。(笑)

▲作り込みの期間が長くとれたため、シナリオ、イラストともに、過不足のないボリュームになっている。