GTアカデミー初代チャンピオンのルーカス・オルドネス選手もイベントに

 日産自動車、ソニー・コンピュータエンタテインメント、ポリフォニー・デジタルの3社は、バーチャルとリアルを繋ぐ国際的ゲームコンテスト“GTアカデミー by 日産×プレイステーション 2015”の日本での初開催を記念し、本日2015年4月22日にローンチイベントを開催した。ここでは、そのイベントリポートをお届けしよう。

『グランツーリスモ6』で本物のレーサーを目指せるオンライン予選が開始 松田次生選手や加藤茶さんが駆けつけたローンチイベントをリポート_02
▲“GTアカデミー by 日産×プレイステーション 2015”の概要と合言葉を紹介した、日産自動車の横溝恵子氏。

 “GTアカデミー”とは、『グランツーリスモ』のトッププレイヤーに、本物のプロレースドライバーになるチャンスを与えるというコンテスト。『グランツーリスモ』を用いた予選などを通じてドライビングの腕前を証明したプレイヤーは、日産のレーシングチームの一員となり、国際レースを走るために必要な訓練とライセンスを取得するチャンスが与えられるのだ。なお、GTアカデミーは7年の歴史の中でヨーロッパや北米などで数多くのプロレーサーを輩出しており、日本での開催は今回が初となる。“GTアカデミー by 日産×プレイステーション 2015”の合言葉は「ゲーム大国を、レース大国に。」だそうだ。

 なお、“GTアカデミー by 日産×プレイステーション 2015”において、プレイステーション3用ソフト『グランツーリスモ6』を用いたオンライン予選が本日2015年4月21日から6月16日15時59分まで行われている。さらに、ゲームを持っていなくても参加できる“リアルイベント予選”も開催予定だ。

 “GTアカデミー by 日産×プレイステーション 2015”ではオンライ予選からは上位6名、リアルイベント予選から4名の計20名が参加するナショナルファイナルラウンドにより、日本代表の6名が選出されるという流れになっている。オンラインイベントのスケジュールや参加情報など、詳しくは日産自動車の専用サイトや、GTアカデミーの公式サイトなどでチェックしておこう。

日産自動車 GTアカデミー専用サイト
『グランツーリスモ』公式サイト内 GTアカデミーコーナー

さぁニッポン、ゲーム大国の意地を見せてやれ。- GTアカデミー日本上陸! (REVISED)

 ローンチイベントに登壇したのは、レーシングドライバーの松田次生選手。さらに、かつてクルマ好き、運転好きでその名を轟かせたコメディアンの加藤茶さんと、その妻である綾菜さんも応援に駆け付けた。加藤茶さんはレーシングスーツに身に包んでおり、綾菜さんからは「かっこういい!」と褒められるひと幕も。ちなみに、綾菜さんが着ている服は加藤茶さんが選んだものだそうだ。

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 松田選手は、「近年のレースゲームはさらに精度がよくなっています」「レースゲームのプレイヤーが、本物のレースドライバーになるケースも多くなってきました」と語る。松田選手はゲームにより若い選手が育つことを願う一方で、自身の脅威となるドライバーが出てくるのではないかと気にしているようだ。なお松田選手は、ゲームはリアルのレースで練習するよりもお金がかからないこともあり、ゲームでコースのシミュレーションをすることもあるのとのこと。

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 ここで、松田選手は実際に『グランツーリスモ6』でプレイをすることに。松田選手はハンドルのグリップ感など、ゲームのリアルさを語りながら走行。コーナーのインギリギリを攻める見事なプレイをしていたが、中盤に少しだけコースアウトしてしまうこともあった。プレイ後に松田選手は「話しながらプレイしていたので、集中力が途切れてしまいました」と少し反省していた様子。

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 続いてチャレンジするのは、「本物のレーサーは年齢的に無理ですが、ゲームではがんばります!」と意気込む加藤茶さん。スタートすぐは操作がやや不安だったところもあったようだが、その後は順調にコースを進んでいった。松田選手はそのプレイを「イン側にうまくクルマを寄せています」などと解説、プレイ後には「初めてとは思えない走りでした」と、加藤茶さんのテクニックを称賛していた。

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 ここでスペシャルゲストが登場。GTアカデミーの初代チャンピオンであるルーカス・オルドネス選手だ。ルーカス選手は「学生だった自分がこうしてプロドライバーとして活躍できることは光栄であり、ラッキーでした」と少し謙遜した様子で答えていたが、松田選手は「ルーカス選手はフィジカル的なところも乗り越えて活躍している驚異の選手です」と褒めたたえていた。

 もちろんルーカス選手も、『グランツーリスモ6』をプレイ。その走りにはほとんどミスは見られなかった。松田選手曰く、ルーカス選手の走りは「“体”で見て、聞いて、プレイしている感じ」なのだそうだ。クリアータイムは、松田選手にコンマ2秒の差で勝利という結果に。僅差に思えるところだが、松田選手は「実際のレースではコンマ2秒の間に3台か4台がゴールを通過することはザラにありますよ」と語った。

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 『グランツーリスモ6』のプレイ後、登壇者はメッセージを贈った

加藤茶さん プレイしてみて、とても楽しかったです。ぜひみなさんもやってみてください。みんなやれよ!(笑)

加藤綾菜さん 私もプレイしてみたのですが、とても楽しかったです。女性のみなさんにもぜひプレイしてほしいですね。

松田次生選手 GTアカデミーで、若い人に夢を持ってほしいです。いまはクルマ離れと言われていますので、GTアカデミーがそうならないためのきっかけのひとつになってほしいです。

ルーカス・オルドネス選手 (日本語で)参加者の皆さん、がんばってください。

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▲ふたりで“加トちゃんぺ”をする加藤夫婦。

 本日4月21日より開始されたオンライン予選は、プレイステーション3、インターネット環境、『グランツーリスモ6』(PlayStation Storeよりダウンロード版を購入可能)を持っており、2015年6月までに普通自動車免許所持が可能な年齢に達していれば、誰でも参加が可能だ。プロドライバーへの切符を手にいれるチャンス、ぜひ挑戦してみては?