『MHF-G』大型アップデート“G7”直前インタビュー! “超越秘儀”や“始種”などの気になる新要素に迫る!

カプコンがサービス中のハンティングアクション『モンスターハンター フロンティアG』において、2015年4月15日に大型アップデート“G7”が実施される。このアップデートで追加される新要素について、ふたりのキーマンに話を伺った。

●“G7”アップデートの新要素についてキーマンに直撃!

 新たな試みとなった天廊遠征録やグラフィックにこだわったHigh Grade Editionなど、さまざまな視点からサービスの向上を図ってきた『モンスターハンター フロンティアG』(以下、『MHF-G』)。来たる2015年4月15日には、“G7”のアップデートが控えている。そこで今回は“G7”で追加される新要素について、プロデューサー・宮下輝樹氏と、運営プロデューサー・関野亮央氏に見どころを伺った。

(左)プロデューサー・宮下輝樹氏
(右)運営プロデューサー・関野亮央氏

G7 プロモーションムービー


●ハンターが覚醒する! “超越秘儀”の内容と新たな狩猟の形とは

――まずはハンターが覚醒する“超越秘儀”(ちょうえつひぎ)のコンセプトを教えてください

宮下 毎回、春のアップデートでは、何か大きな“変化”を入れたいと思っています。昨年春の“GG”で導入した穿龍棍のように、今回の“G7”でも、ハンター側に変化を入れたいということで、超越秘儀の開発を進めてきました。超越秘儀は狩猟していくなかで「もう少しで狩れるかも!」、「これはピンチだ!」なんてときに使っていただく、“切り札”のような技です。ですので、クエスト開始時に全員が超越秘儀を使って序盤からトップギアで攻める、というものではなく、モンスターを狩猟していく過程で生じたピンチやチャンスに柔軟に対応するための技と言えます。じつは超越秘儀という名称を決めるだけでも1週間ほど掛かりました(笑)。

――超越秘儀の修得条件と発動条件について教えてください。

宮下 ハンターランク(HR)が31に到達すると修得できるアクションで、天廊遠征録やパローネ大航祭などのコンテンツで入手したアイテムを使って能力を強化します。また、クエストでも強化することができます。
関野 発動条件としては、クエストの時間経過やモンスターとの攻防をくり広げることで、アイテムアイコン内に追加された超越秘儀ゲージが徐々に溜まっていきます。このゲージが溜まれば、自分の好きな場面で発動可能です。発動後、再度ゲージを溜めれば再び発動でき、クエスト中の発動回数に制限はありません。

――HR31なら、ゲームを始めたハンターでも修得しやすいですね。超越秘儀を発動するとどのような力がハンターに備わるのでしょうか。

関野 見た目に現れる変化としては、ハンターからオーラのエフェクトが発生します。エフェクトは3段階あり、強化段階に応じてより迫力のある覚醒演出が楽しめます。狩猟で役立つ効果としては、移動速度が上昇する“健脚”や、武器の属性値が上昇する“属脈”、発動時に体力を回復する“快癒”などがあります。効果は修得した時点で発動するものと、強化によって修得できるものがあるので、修得した段階ですべての効果が使えるわけではありません。修得している効果は、超越秘儀を発動した瞬間にすべて適用されます。うまく活用すればモンスターの狩猟を優位に進められますが、モンスターの攻撃に対して無敵状態になっているわけではありません。

――強力な効果が多数発動するようですが、超越秘儀をつねに維持する、なんてことはできるのでしょうか。

関野 発動時間は“鋭気”の強化内容で大きく変化します。未強化のままだとだいたい60秒ほど持続します。効果時間が短いあいだは、麻痺状態やスタン、転倒しているときに発動するのがオススメです。
宮下 複数のハンターが同時に超越秘儀を発動することで、発動時間を延長できたり、大技の“六華閃舞”(りっかせんぶ)を早く出すことができます。

――パーティー連携では効果時間も伸びるんですね。六華閃舞とは具体的にどういった攻撃なのでしょうか。

関野 超越秘儀中にモンスターを攻撃すると、武器のダメージに応じて属性がたまっていきます。六華閃舞が発動可能になるとモンスターに専用のエフェクトが発生します。その状態で六華閃舞をくり出すと、一定ダメージを与えるとともに、属性に応じた状態異常を引き起こします。氷属性はモンスターを凍結させ、雷属性はモンスターを麻痺状態にするなど、属性の特色を活かした効果も魅力です。

※六華閃舞の効果(全6種類)は下記のとおり
六華閃舞【無】 一定ダメージを与え、モンスターを目まい状態にする。
六華閃舞【火】 一定ダメージを与え、数秒ごとにモンスターを怯ませる。
六華閃舞【水】 一定ダメージを与え、モンスターの肉質を柔らかくさせる。
六華閃舞【雷】 一定ダメージを与え、モンスターを痺れ状態にする。
六華閃舞【氷】 一定ダメージを与え、氷結状態にしてモンスターの動きを止める。
六華閃舞【龍】 一定ダメージを与え、モンスターをくり返し気絶状態にする。

――属性ダメージによる蓄積の詳細も知りたいです!

関野 六華閃舞は、パーティーでひとつのものを共有します。発動する効果は溜まった際、もっとも蓄積していた属性のものが適用されます。また、武器種によって蓄積される属性ダメージの割合は変化します。攻撃の手数の多さで有利不利が決まることはないと思います。なお、複属性に関しては、そのモンスターに対して通りやすい属性の手数で蓄積されます。
宮下 パーティー連携を活用して超越秘儀の効果時間を延ばしつつ、武器の属性を統一して攻撃すると、六華閃舞の効果を活かした立ち回りが楽しめると思います。

――これは狩猟の幅がさらに広がりますね。ちなみに六華閃舞をラオシャンロンやシェンガオレンといった大型モンスターに使うとどうなりますか?

宮下 属性ダメージは通りますが、効果は無効化されます。また、麻痺や閃光玉が通じないモンスターには、六華閃舞の雷属性や無属性の効果は通りません。モンスターが持つ耐性を考慮した立ち回りも重要になってきますね。

――ちなみに超越秘儀にはタワーランク(TR)やスキルランク(SR)のようなランクはあるのでしょうか。

関野 超越秘儀に関してはランクを設けていません。クエストをクリアーしたり、狩人祭や天廊遠征録、パローネ大航祭、極限征伐戦などの定期的に開催されるコンテンツで入手した専用アイテムを使ったりして強化を行えます。専用アイテムの入手確率は比較的高めに設定していますので、強化はしやすいと思います。途中からではありますが、効果の強化条件にTRがあります。
宮下 このコンテンツならこの能力が強化しやすい、みたいな感じにしていきます。HR/SR/GRのランク帯に応じて強化できる上限を設けていますので、定期的に開催されるコンテンツで超越秘儀を強化しつつ、ランクもいっしょに上げて遊んでほしいですね。

●新たな脅威! 司銀龍“ハルドメルグ”とは?

――新モンスター“ハルドメルグ”のコンセプトと特徴を教えてください。

関野 流体金属を使って攻撃する、というコンセプトから生まれたモンスターです。モンスターの外見が先に決まっていて、そこから攻撃内容や細かな設定を作ることが多いのですが、ハルドメルグに関しては流体金属を用いるという設定が先にあったうえで、外見の部分を制作しました。挑戦できるランクは、剛種(HR100~)、G級(GR1)、G級特異個体(GSR1)の3種類です。フィールドは剛種が雪山、G級とG級特異個体が迎撃拠点になります。
宮下 特徴としては身体から流体金属を放出し、尖らせたり、体に纏って攻撃範囲を広げるなど、流体金属の特性をフルに活かした攻撃を行います。流体金属が発生する際のエフェクトにもこだわりましたね。ちなみに、流体金属に触れても専用の状態異常などは発生しません。ただし、怒り時に本体周辺にいると、徐々に体力が減ってしまいます。

――ハルドメルグのG級防具で発動する“剣神”とはどんな効果なんでしょうか。

宮下 “斬れ味レベル+1”、“業物”、“剣術”の効果が同時に発動します。最近ではハンター皆さんのスキル構成がぼほ固定化されつつあるので、“剣神”スキルや、新たに実装する始種防具、天廊防具を使って、さまざまな武具を生産する機会を増やし、スキルや防具の組み換えをさらに楽しんでもらいたいです。
関野 “刀匠”や“一閃”の防具・装飾品が増えたことで“真打”と“一閃”の組み合わせが多くなりましたが、ある程度のパターンが決まってしまっているため、飽きも来やすいと思います。そこで使い勝手がよく、新しい方向性を打ち出せるものとして“剣神”を用意しました。

●太古の時代の姿を残した始種“グレアドモス”とは

――“グレアドモス”のコンセプトと特徴を教えてください。

宮下 始種とは、現存するモンスターの祖先とされている種です。烈種では無機質さがやや目立っていましたが、それとは逆に始種は自然をテーマにしたモンスターです。グレアドモスはオアシスが豊富だった太古の砂漠に生息していたモンスターで、砂漠に残った個体は地底湖へと棲み処を移したが、近年、地底湖の水が少なくなってきたため水を求めて地上へと再び姿を現した。水と関係の深いモンスターということでコケが生えており、体表はでこぼこしています。また、破壊できる部位が多い特徴もあります。
関野 体内に溜めた水を管状の突起物から噴出して攻撃を仕掛けます。水量が非常に多く、フィールドが水浸しになることもあります。ずっしりとした体格をしていますが、勢いよく噴射した水流を利用して突進してきたりしますので、じつは攻撃速度が速く、アグレッシブな動きが多いモンスターです。ランクは剛種クエスト(HR100~)と始種クエスト(GR1~)のふたつを用意しています。

――見た目にだまされてはいけないということですね。グレアドモスの素材で生産できる武器や防具にはどのような特徴があるのでしょうか。

宮下 烈種のときは防具を優先して生産・強化するハンターが多かった印象を受けました。そこで始種武器は烈種武器を上回る魅力的な性能にし、より多くのお客様に生産・強化していただけるようにしています。
関野 始種防具を一部位装備することで特定の武器がパワーアップします。適用される武器は天嵐・覇種・G級覇種・烈種・始種武器の5つ。剣士は斬れ味ゲージが一段階強化され、ガンナーはクリティカル距離での威力増加と強撃ビン強化が発動します。また、グレアシリーズは体力が100以上のとき、攻撃力が上昇する“血気活性”という新スキルを備えています。多くのお客様のニーズに対応するためにグレアシリーズだけではなく、ストロマ、ブリッツ、ディボアシリーズも始種防具に強化可能です。

――ちなみに烈種モンスターは今後も追加されるのでしょうか。また、始種はどれくらい強く設定されているのでしょうか。

宮下 烈種はヴァルサブロスでいったん打ち止めにして、今後は始種モンスターをメインに追加していく予定です。
関野 強さに関して言えば、烈種とほぼ同じくらいです。勘違いされがちですが、烈種の体力・攻撃力・防御力を大幅に強化したのが始種というわけではなく、烈種とは別の方向性のコンセプト、能力を持つのが始種になります。ですので、立ち回りによっては烈種よりも狩りやすいという印象を受けるお客様もいるかもしれません。

●穿龍棍での狩猟がさらにおもしろくなる! 天ノ型と嵐ノ型の特徴とは

――すでにプレビューサイトでは天ノ型、嵐ノ型の動画が公開されていますが、改めてそれぞれの特徴を教えてください

宮下 天ノ型はステップを重視した俊敏性に優れた型で、嵐ノ型は攻撃を重ねてダメージを与えていく破壊力重視の型になります。いずれの型も“EXゲージ”を溜めて、それを消費することで専用アクションをくり出せます。また、龍気の蓄積や龍気穿撃の発動は地ノ型と同じように行えます。
関野 2月下旬に熟練ハンター向けに開催された穿龍棍の体験会でも天ノ型に関しては、操作に苦戦していたお客様が多かったです。ステップの間合いやモンスターのサイズによっても使い勝手が変わるので、状況に応じた細かい調整が必要になります。しかし、コツを掴めればしっかり楽しめます。嵐ノ型はモンスターの隙をついて、溜め突きを放つヒット&アウェイの立ち回りが楽しめるメリハリのあるスタイルです。どちらの型も地上戦でのアクションがメインですが、ジャンプは可能です。ただし、地ノ型のように空中攻撃を主体とした立ち回りは難しいです。

――EXゲージはこれまでのコンボゲージと同じようなものになるのでしょうか?

関野 モンスターを攻撃することでゲージが徐々に貯まっていきます。地ノ型のコンボゲージと異なり、ゲージをストックしておけるので好きなタイミングでEX回避やEX溜め突きが使えます。
宮下 地ノ型では攻撃の手を休めると、コンボゲージの蓄積量がなくなるため、絶えず攻撃を行わないといけませんでしたが、天ノ型、嵐ノ型に関しては回避に専念したり、回復や砥石使用などの納刀を伴う行動をしてもゲージの維持が可能です。ちなみに、“穿龍棍技【穿凰】”のゲージ上限の追加効果はEXゲージにも適用されます。

●新たなコミュニケーションの可能性! ハンターに“表情”が実装

――動作やチャットアクションに応じて、自動的にハンターに表情が表れるものでしょうか。

宮下 はい。PC版のみの実装ですが、ロビーやクエストでアクションコマンドを出したときや攻撃を行った際に、自動的に表情が変化します。表情変化はすべてのフェイスタイプに対応しているので、特別な設定をする必要はありません。ちなみに表情のON・OFFの切り替えはオプションの項目から設定できます。

▲ハンターの行動に合わせて表情が表れるように。

――任意に表情を出すことはできるのでしょうか。

宮下 行動・アクションに紐づいた表情に変化するように設定されているため、特定の表情のみを任意で出すことはできません。

――表情が表れる動作はどれくらいあるのでしょうか。

宮下 装備する武器種やアクションコマンド、攻撃行動など200以上の動作それぞれに表情を設定しているため、かなりのパターンがあります。ちなみにこの設定はすべて手作業で設定したため、実装にかなり工数を費やしました……。「あ」の口の形、「い」の口、「う」の口といったものをひとつずつ制作し、それぞれの動作に設定しています。
関野 ぜひともスクリーンショットの撮影時やカメラ視点を変えて、それぞれの表情を楽しんでいただきたいですね。

――PC以外のハードでは実装が難しかったのでしょうか

宮下 PC以外のハードはメモリの関係上、実装は難しいです。

●ふたつの武器種に関するバランス調整について訊いた

――ガンランス、狩猟笛の調整について教えてください

宮下 ガンランスは、砲撃を含めたすべてのアクションの攻撃力が上昇し、転倒しづらくなりました。さらに特定の攻撃がほかのハンターにヒットした際のリアクションを緩和しています。じつは穿龍棍の天ノ型、嵐ノ型の熟練ハンター向けの体験会のときにガンランスにも触れていただきました。その際、お客様から「ガンランスが強くなってますね!」というお声をいただけました。ぜひ実際に触ってその強さを実感して欲しいです。狩猟笛はG級クエストでの“攻撃力UP”の旋律効果が加算方式から乗算方式へ変更としました。ただし、G級以外のクエスト時とは効果値が異なります。攻撃アクションの威力と気絶値を強化しています。あとは斜め上段突きの攻撃速度が上昇しているので、よりスムーズに攻撃が当てられます。

――ガンランス、狩猟笛を優先した理由はなんでしょうか

宮下 ガンランスは、わたしがずーっと調整すると言い続けていたからですね(笑)。狩猟笛に関しては打属性武器で穿龍棍が頭ひとつ抜けている状態なので、それをどうにかするべく、調整を優先しました。