「あなたにとってアニメとは?」という質問に、須田氏は「アニメージュとOUT」

 ドワンゴおよびカラーは、日本アニメーションの可能性を探る共同企画“日本アニメ(ーター)見本市”において、2015年4月6日より、第17弾作品『三本の証言者』(うつのみや理監督)の予告を公開した。

“日本アニメ(ーター)見本市”第17弾はうつのみや理監督の『三本の証言者』 須田剛一氏らの第16弾『月影のトキオ』解説コメントが到着_13

 また、4月13日には制作陣のうつのみや氏などが出演し、『三本の証言者』の制作秘話を語る“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”第17回が放送される。

 ここでは、第16弾作品『月影のトキオ』について、水野貴信監督や須田剛一氏らが作品への想いなどを語った“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”第16回の公式リポートもお届けする。

以下、リリースより。


<第17弾作品 予告情報>
【配信日】4月6日(月)
【作品名】『三本の証言者』
【監督】うつのみや理
予告編映像
【ストーリー】
 「一本目の証言は取れた。次は…」
 着の身着のまま、
 眠りに落ちた麻美の耳に残る、覚え無き二人の話し声。
 「二本目?」
 訝しがる麻美の前に現れた、警察を名乗る男女。
 彼等が語る「燃えない放火事件」とは何か?
 「再現の時間」とは?
 そして、止められない「三本目の秘密」とは?

<ニコニコ生放送 番組概要>
■番組名:“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”第17回
■放送日時:2015年4月13日(月)22時~23時(予定)
視聴ページ
■出演者:うつのみや理 ほか
■番組内容:『三本の証言者』の制作秘話や作品に込めた想いなどをうかがいます。

★以下、水野貴信氏(監督)、須田剛一氏(原作・脚本)、安達亨氏(スペンサーアニメーション)、板倉俊介氏(スペンサーアニメーション)、Norihito Ogawa氏(音楽)が出演し、第16弾作品『月影のトキオ』の制作秘話を語った“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”第16回レポートをお送りします。


■第16回“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”が放送『月影のトキオ』制作秘話を水野貴信監督らが解説!

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 4月6日(月)、“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”の第16回放送を実施しました。番組では、第16弾作品である『月影のトキオ』の監督を務めた水野貴信氏、原作・脚本の須田剛一氏、スペンサーアニメーションの安達亨氏、板倉俊介氏、音楽を担当されNorihito Ogawa氏をゲストに迎え、『月影のトキオ』の制作秘話に関して語り合っていただきました。

【水野氏・須田氏・安達氏・板倉氏・Norihito Ogawa氏について】

<プロフィール>
■監督:水野貴信(神風動画)
 2003年に神風動画に加わり、平成17年度文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞したHIFANA『WAMONO』PVアニメーション監督。
代表作:Mr.Children TOUR 2009・2011バックスクリーン映像/Base Ball Bear『十字架 You and I』MV/MTV VMAJ2014イベント演出映像 ほか

■原作・脚本:須田剛一/SUDA51
 株式会社グラスホッパー・マニファクチュア代表取締役/ゲームデザイナー
 1993年にヒューマン株式会社にプランナーとして入社。『スーパーファイヤープロレスリング』シリーズ、『ムーンライトシンドローム』を手がけた後独立し、1998年に株式会社グラスホッパー・マニファクチュアを創立。2013年2月よりガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社のグループ会社となる。
代表作:シルバー事件/killer7/ノーモア★ヒーローズシリーズ ほか

■AC部(安達亨、板倉俊介)
 1999年結成。2000年、“ユーロボーイズ”がNHKデジタルスタジアムで年間グランプリを受賞し、以降、活動を本格化。イラストレーションをベースにした濃厚でハイテンションなインパクトのある表現を心掛け、テレビ、CM、PV、高速紙芝居など様々なジャンルでくせになるアニメーションやイラストレーション作品の提供を行っている。

■音楽:Norihito Ogawa
東京を拠点に活動するDJ, Producer。2009年よりDJ活動を開始。
インディースレーベルより自身の楽曲をデジタル配信し、自主レーベル Tacktstockを設立、1st Album “Mad Tea Party”を全国各CD販売店などでリリース以降、m-flo、小泉今日子、Fantastic Plastic Machineなどのリミックスを手掛け、DJとしてもburn WORLD DJ CONTEST 2014に参加し、180組以上の参加者の中からJAPANファイナリスト5人に選出。2014年8月、2nd Album “Beat Per Magic”を自主レーベルより全国各CD販売店、iTunes、Beatportなどでリリース。

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【月影のトキオについて】

 須田氏、AC部の2人とともに仕事をした経験がある水野貴信監督は、「須田さんからお話をいただいて、宇宙人の設定だったのでこれはACさんかなと。自分が知っているアーティストさんや尊敬する人と一緒にできないかなと思って声をかけました」と制作のきっかけを解説。

 作品のポイントについて須田氏は、「なるべく説明しないようにする」とコメント。それに対し水野監督は、「無理やり(色々な要素を)入れていくとおかしくなるので、なんとかつじつまを合わせられるよう演出しました」とコメントしました。

 制作の裏話としてAC部の2人は、「水野監督からの『気持ち悪くしたい』というリクエストに応えて、独自のテイストでデザインしました」とコメント。

 最初に設定だけもらって音楽を作ったというNorihito Ogawa氏は、「王道だと思って作って、出来上がった作品を見たらすごいことになっていて」とコメント。また、「楽曲の発注では『銀河系よさこい祭り』というテーマで音楽をリクエストされた」という裏話も披露しました。

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【氷川の二度見】

 アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。今回のテーマは「主観移動」。これは、主人公の視点で画面が動くこと。

 氷川氏は、作品中のワンシーンを挙げて「CGはもともとアニメのために作られたものじゃないので、CGのシーンで主観移動するのは難しいんですよ」とコメント。

【クリエイターの法則】

 番組の最後には出演者に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。

 板倉氏は、「あそび場」と回答。
 「音楽も絵も動きも全部できる作り手としての遊び場」(板倉氏)

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 安達氏は、「登山」と回答。
 「大部分は疲れるのですが、それを乗り越えて納品に至ったときの絶景感にアドレナリンが出る」(安達氏)

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 須田氏は、「アニメージュとOUT(アニメ雑誌)」と回答。
 「創刊号からずっと読んでいて影響を受けたので」(須田氏)

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 Norihito Ogawa氏は「傍観できる現実」と回答。
 「アニメには同じ声の人はいても、同じ人はいない」(Norihito Ogawa氏)

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 水野監督は、「手」と回答。
 「視聴者の皆さんとのコミュニケーションする手段。少しでも見ている方の心を動かせたら」(水野監督)

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 日本アニメ(ーター)見本市、次回は第17話『三本の証言者』が4月10日(金)に配信予定です。また、これまでの作品を振り返る特別番組“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”の次回放送は4月13日(月)放送予定です。
視聴ページ

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