キラ☆ふわガールズラブの世界へようこそ!
工画堂スタジオから2015年4月30日に満を持してリリースされるキラ☆ふわ看護学生アドベンチャーゲーム『白衣性愛情依存症』の魅力を、ライターの“浅葉たいが”が徹底紹介する。
キラ☆ふわ看護学生アドベンチャーゲーム『白衣性愛情依存症』(以下『白愛』)の発売まであと少し! ということで、その魅力に迫る不定期連載記事をお届けします。この連載では、前作にあたる『白衣性恋愛症候群』(以下『白恋』)をプレイしてからというもの、“工画堂スタジオ・しまりすさんちーむ”の熱烈なファンとなってしまった筆者が、発売前の気になる情報を整理しつつ暴走気味のアツい思いを伝えていければと思っています。そしてなんと、今回の記事化にあたって、事前に冒頭部分を遊ばせていただいたので、そこで感じた簡単なインプレッションなども掲載させていただきます。第1回となる今回の記事では、筆者が『白愛』に期待している理由を“キラ☆ふわポイント”として紹介していきますね!
キラ☆ふわチェック その1:『白恋』の流れを汲む作品なら何かが起きる
ジャンル表記のところに、メーカー公式でばばんと掲載されている“キラ☆ふわ看護学生アドベンチャーゲーム”とは何ぞやという方もいらっしゃるかと思うので、簡単に説明しておきますと、本作『白愛』は女の子どうしのキャッキャウフフなやりとりを楽しむ作品です。『白恋』も『白愛』も、“ガールズラブ”や“百合”といったジャンルに区分けされる作品です。
ただ、筆者自身、女の子同士の恋愛を描いた“ガールズラブ”や“百合”というジャンルが格別に好きというわけではなく、『白恋』発売前は、成瀬ちさとさんの描いたこのキャラクターを主人公“俺”として攻略させてほしいなんて思っていたものです。この作品の購入を決意したのは、いわゆるジャケ買いというやつで、発売前のイベントで見かけた”なぎさ先輩”があまりにも可愛かったという理由なんですが、封をあけて少しプレイしてみると、ガールズラブだからこそ成立する、ほかに類を見ないドラマにぐいぐいと引き込まれ、気が付いたら次の日の昼を迎えていました。
そこで受けた感動や衝撃を、なんとか伝えたいということで、『白衣性恋愛症候群 Re:Therapy』(以下『白恋リセラピー』)発売の機会にファミ通.comでプレイインプレッションを書かせていただいた(※)のですが、あまり書きすぎるとネタバレのようになってしまって、これから遊ぶ人の面白さを奪ってしまうかもしれないという、自分にしては珍しく謙虚な遠慮をしてさらりと流してしまったのが2012年のこと。しかし、もう時効ということで、もうちょっとだけ踏み込んだ話をしていくと、『白恋』で筆者が衝撃を受けたのは、えぐられるような心理描写や、深い伏線といった部分なんです。
※『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy(リセラピー)』プレイインプレッション
キャッチフレーズが”キラ☆ふわ”なゲームなのに、こんなことになっちゃうのという展開の連続で、「全然”キラ☆ふわ”じゃないじゃないか!でも、面白い」と止め時を失ったというのが、当時の正直なプレイ体験です。女の子同士の、心の駆け引きとは、こんなにも恐ろしく、傍から見る分にはこうも見ごたえのあるものなのかと驚かされました。もちろん、物語の中のことで、フィクションやドラマティックにするための表現ということもあるんですが、普通のギャルゲーにはない”心のやりとり”が描かれているんです。
しかし、プレイを終えてみると、”キラ☆ふわ”という言葉にふさわしい絶妙な着地を見せてくれるまとめかたで、全てのエンディングを見終えたあとは、澄んだ解放感を味わえる作りになっていました。プレイヤーをいろいろな方向へ揺さぶるものの、最後はしっかりと期待している方向に導いてくれたんですね。そんな『白恋』の流れを汲む作品というころで、『白愛』には間違いなくまた、プレイヤーに刺さる要素が散りばめられているはずです。公式サイトのストーリーを見ても、”光と影”なる見過ごせない単語が並んでいたりするので、ただのガールズラブではないことはまず間違いないでしょう。
『白愛』は、『白恋』を遊んでいなくても独立した作品として楽しめる作品になっていますが、『白恋』を遊んでいれば思わぬリンクにニヤリとできるポイントもあるとのこと。つい最近販売再開された、『白衣性恋愛症候群 Re:Therapy』のダウンロード版は予習には最適ですよ。
キラ☆ふわチェック その2:ヒロインたちが可愛すぎる
『白恋』から引き続きディレクターを務めるみやざー氏と、ガールズラブ描写に定評のあるシナリオライターの向坂氷緒先生がそのこだわりを詰め込んだキャラクターたちも本作の見どころのひとつです。女の子らしさ溢れるキャラクターのデザインは独特のタッチで、内面や躍動感を鮮やかに表現する早瀬あきら先生によるもの。絵柄から感じられる透明感は、『白恋』ファンにもしっかりと刺さるものになっています。
筆者の個人的なお気に入りは、主人公”大幸あすか”の妹”大幸なお”ちゃん。ちょっと控えめなツインテールに、美しい黒髪。妹キャラクターとして、完全無欠な存在であることは疑いようもありません。
ただ、あくまで見た目の話なので、シナリオによっては、また好きなキャラクターが変わってくる可能性もありそうです。というのも、前作『白恋』では、年上のお姉さん的な”はつみ”さんというキャラクターがいたのですが、プレイ前は、29歳のお姉さんキャラクターで、眼鏡をかけていて、なんだか怖そう。“おれの好みではない”なんて思っていたんですが、プレイしてみると「はつみさん……すっごくいい!」と手のひら返しをした経緯もあるので、今回もすべてのルートを遊んでみたいと思います。