イベントや展示にも負けない盛況ぶりを見せた各試遊スペース

 5pb.のタイトルに関わるクリエイターや声優さんによるイベントステージ、『カオスチャイルド』の原画や『シュタインズ・ゲート』のレアなアイテムの展示など、盛りだくさんの内容だった“右も左もゲームだよ! 5pb.祭り2015”。イベントの概要はこちらの記事やイベントリポートに譲るとして、ここでは会場でプレイすることができた5タイトル、Xbox One用ソフト『PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福』、プレイステーション Vita用ソフト『冴えない彼女の育てかた-blessing flowers-』、ニンテンドー3DS用ソフト『コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー』、プレイステーション Vita用ソフト『東京新世録 オペレーションバベル』、プレイステーション4用ダウンロードソフト『ファントムブレイカー:バトルグラウンド オーバードライブ』のプレイインプレッションをお届けするぞ。

●『PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福』
(Xbox One/2015年5月28日発売予定/7800円[税抜]、限定版:9800円[税抜])

 開場前から長蛇の列が形成され、用意されていた整理券が一瞬でなくなったことからも作品の人気がうかがえる『PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福』は、プロローグの一部をゲームオリジナルの男性キャラクター、劔拓真(つるぎたくま)の視点でプレイ可能だった。そのプロローグで判明したのは……
(1)舞台は新潟は佐渡島海上に浮かぶ未来都市、佐渡海上市
(2)厚生省公安局刑事課一係の初期メンバーは全員健在
(3)ドミネーターとスマートフォン、タブレット等の連動
といった点。まず(1)だが、本作の公安局刑事課一係は誘拐された女子中学生、ならびにその犯人を追って佐渡海上市へと向かうことになる。ほぼ東京が舞台だったテレビアニメとは街の雰囲気がかなり異なりそうだ。ちなみに劔拓真は佐渡海上市の出身とのこと。ゲームが進行すれば、その設定が活かされた展開が用意されているのだろう。また、この劔拓真だが、プロローグ序盤からモノローグで心情を吐露したり、ほかのキャラクターとかけあいを見せたりしていた。そのため、アニメ原作のアドベンチャーゲームでよく採用されるプレイヤー自身=主人公(考えや行動はプレイヤーに委ねる)という形ではなく、ひとりのキャラクターとして確固たる個性を持っている模様。そのためゲーム内で劔拓真の物語がどう掘り下げられていくのかも注目すべきポイントかもしれない。

2015年前半の5pb.のコンシューマータイトルが集結! 5タイトルのインプレッションをお届け【5pb.祭り2015】_01
2015年前半の5pb.のコンシューマータイトルが集結! 5タイトルのインプレッションをお届け【5pb.祭り2015】_02
▲劔拓真の声は三木眞一郎さん、女性のオリジナルキャラクターの誓湯撫子(くがたちなでしこ)は遠藤綾さんが担当と、テレビアニメのレギュラーキャラクターに負けない豪華キャストが配役されている。

 そしてこの誘拐事件が2112年の出来事なため、(2)、つまりテレビアニメ1期前半に近い状況、キャラクターどうしの関係で『PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福』のストーリーが展開されることもわかった。『PSYCHO-PASS サイコパス』のファンにとっては狡噛慎也(こうがみしんや)や縢秀星(かがりしゅうせい)といった執行官と捜査をできるのはうれしいだろうし、テレビアニメを未見の人であっても、冒頭の数話を見てキャラクターの性格をある程度つかめば問題なくゲーム版の世界になじめるはずだ。最後の(3)はゲームという媒体ならではの試みといえるポイント。本作ではXbox Oneとスマートフォンを連動させることで、『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界で重要な役割を担うアイテム、“ドミネーター”(人間に向けることで犯罪係数を測ることのできる装置。一定以上の犯罪係数を示した相手に対しては刑を執行する銃として機能する)として使用することができるのだ。残念ながら今回の試遊プレイではドミネーターを起動させたところで終了、という形だったためどのような連動要素が用意されているかは不明だが、ゲームへの没入感を深めるアイテムとして、大いに役立ってくれそうだ。

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▲会場ではWindowsタブレットをタッチすることで、ゲーム内のドミネーターを起動させることができた。