時空が交差する幕張で、キャストとファンが「シャニティアーー!」
2014年11月2日(日)、千葉県の幕張イベントホールにて、セガの『シャイニング』シリーズのファンイベント“シャイニング ファン フェスタ 2014”が行われた。ここでは、昼公演の模様をお届けする。
■出演者
保志総一朗さん(『シャイニング・ブレイド』レイジ役 ほか)
水樹奈々さん(『シャイニング・ブレイド』サクヤ役 ほか)
神谷浩史さん(『シャイニング・アーク』フリード役 ほか)
下田麻美さん(『BLADE ARCUS from Shining』パイロン役)
明坂聡美さん(『シャイニング・フォース クロスエクレシア ゼニス』綺羅姫役)
島崎信長さん(『シャイニング・レゾナンス』ユーマ役)
早見沙織さん(『シャイニング・アーク』キルマリア役、『シャイニング・レゾナンス』キリカ役 ほか)
瀬戸麻沙美さん(『シャイニング・レゾナンス』ソニア役)
稲田徹さん(『シャイニング・ブレイド』フェンリル役、アイザック役 ほか)
相沢舞さん(『シャイニング・アーク』シャノン役 ほか)
Liaさん
※島崎信長さんの“崎”の漢字は、 正しくは山+立+可です。
■スぺシャルライブ1
公演は歌姫Liaさんのライブからスタート。Liaさんが披露したのは、『シャイニング・ハーツ』の主題歌『心に届く詩』と、『シャイニング・ブレイド』の主題歌『ローレライの詩』。その透明感のある歌声で来場者を魅了し、一気に『シャイニング』の世界へと引き込んだ。



■朗読劇 時空交差点のパン屋さん
続いて始まったのは、キャスト総出演のオリジナルドラマ。『シャイニング・アーク』の登場人物であるフリードとシャノンが、時空が交差する場所“幕張メッセ”でパンの屋台を出店。パンの匂いに惹かれて、さまざまな世界からやってきた客が訪れる……というお話だ。
最初の客は『シャイニング・ブレイド』のサクヤ。フリードたちは「ヴァイオラにそっくり!」と驚くと、サクヤは「違う次元の私かも……」と意味深な発言。イベントでも相変わらず、謎めいたお姉さんです。
つぎに登場したのは『シャイニング・ブレイド』のレイジと、『シャイニング・フォース クロスエクレシア ゼニス』の綺羅姫。レイジは相棒のユキヒメとケンカしてしまったらしく、ひとり。綺羅姫はそんなレイジを気に入り、「代わりに相棒になる」と主張し、ついてきたらしい。
どんどん賑やかになるパン屋に、今度は『シャイニング・ブレイド』のフェンリルと、『BLADE ARCUS from Shining(ブレードアークス フロム シャイニング)』のパイロンが来店。フェンリルを演じる稲田さんは、なんとケモノ耳をつけて登場し、会場を沸かせた。
最後の来客は『シャイニング・レゾナンス』のユーマとソニア。じつは大食いキャラであるソニアは、「ぜんぶちょうだい!」とパンを買い占めようとする(その後、20個に減らしました)。『シャイニング・レゾナンス』の世界には獣人がいないため、獣人を見たことがないソニアはフェンリルを見て「かわいい!」と大興奮。フェンリルは若干照れていた。
ここで、颯爽と『シャイニング・アーク』のキルマリアが登場。そもそも、幕張メッセでパン屋を出店するように提案したのはキルマリア。パンを目当てにやってくる罪深い者たちをバンバーン! するのが目的だったそうだ。しかし、その場に悪人がいないとわかったキルマリアは、混乱のあまり暴走しかける。彼女をなだめるため、総出でキルマリアを褒めちぎるキャラクターたち。機嫌が直ったキルマリアは、「出演者と幕張メッセの安全を守る!」とジャスティスのもと宣言し、会場には平和が訪れた。

■オープニングトーク~アーケードゲーム紹介コーナー
オープニングドラマの後、キャスト陣の挨拶を挟み、アーケードで展開している『シャイニング』シリーズタイトルの情報コーナーがスタート。
好評稼動中の『シャイニング・フォース クロスエクレシア ゼニス』は、最大8人の協力プレイが魅力のアクションRPG。先ほどのオープニングドラマに出てきた綺羅姫は、明坂さんが考案した『シャイニング・フォース クロスエクレシア ゼニス』のキャラクターだ。
明坂さんは『シャイニング・フォース クロスエクレシア ゼニス』のニコニコ生放送番組「明坂聡美のリアマチinエクレシア ~ニコ生あけレシア~」のパーソナリティーを担当しており、番組内の企画で綺羅姫をデザインしたとのこと。セガスタッフは、十二単をモデリングするのに四苦八苦したとか……。なお、明坂さんは、2014年11月8日(土)に、山形県のセガワールド米沢にて、公開生放送を予定している。視聴はこちら。

また、こちらの記事で紹介したとおり、2014年11月5日(水)からは、2D格闘ゲーム『BLADE ARCUS from Shining(ブレードアークス フロム シャイニング)』が全国のアミューズメント施設で稼動予定。ちなみに稲田さんは、本作にフェンリル役・アイザック役として出演しているほか、システムボイスも担当しているそうだ。
初公開情報として、『BLADE ARCUS from Shining』の追加キャラクターとしてリックが参戦することが告げられると、リックを演じる神谷さんもステージに登場。神谷さんは「格闘ゲームのキャラクターを演じてみたいと思っていた」と、夢が叶った喜びを語った。また、楽屋には『BLADE ARCUS from Shining』の試遊台が置かれていたそうで、本作をプレイした神谷さんは、近頃の格闘ゲームは複雑になってきていて難しいけれど、『BLADE ARCUS from Shining』は操作感覚が“なつかしい感じ”とのことで、遊びやすかった、と感想を述べた。
ステージでは、リックのプレイ動画も公開。どうやら、盾を持っていることが特徴のキャラクターのようだ。詳しい性能が気になる!

■スペシャルライブ2
スペシャルライブパート2では、初めに保志さんが『BLADE ARCUS from Shining』の主題歌『BRAVE HEART~輝きの彼方へ~』を披露。この曲は、保志さんの2ndミニアルバム『LITTLE WORLD』の収録曲。MCでは、この曲の誕生秘話が語られた。
保志さんいわく、この曲は、『シャイニング』シリーズの世界観をイメージして“勝手に作ってしまった曲”。作った後に、セガの澤田剛プロデューサーに「何かに使ってもらえないか」と頼んだところ、『BLADE ARCUS from Shining』の主題歌に採用されたとのことだ。
続いて保志さんは、「アレ、聴きたくないですか?」とファンたちに問いかけ。“アレ”……とはもちろん、『シャイニング・ティアーズ』の主題歌として多くの人々に親しまれた『Shining Tears』。『シャイニング』シリーズの代表曲とも言えるこの楽曲を、ファンは大喜びで迎えた。



保志さんの後に登場したのは明坂さん。『シャイニング・フォース クロス エクレシア ゼニス』主題歌の『R.E.D』を歌い上げた。明坂さんが『R.E.D』を歌うのはレコーディング依頼とのことで、ファンの前で歌うことができてうれしい、と喜びを語った。

■朗読劇 格闘編 ~花吹雪く白き頂~
オリジナルドラマパート2は、ちょっぴり格闘テイスト。レイジとパイロンが、キルマリアが持ってきた牛乳を「自分が飲む!」と言い争うところから始まる。サクヤも「会場はすごい熱気なので、のどが渇く」と、牛乳を飲みたがるふたりの気持ちがわかると言い、フェンリルは困り顔。
まったく牛乳を譲らないレイジとパイロンを見て、サクヤは「試合で決めたらどうか」と提案する。さっそく気合を入れるレイジとパイロンだが、相棒であるユキヒメがいないレイジはスキだらけ。結果、パイロンが勝利するが、彼女の前に、牛乳を欲しがるサクヤが立ちはだかる。

サクヤとパイロンの戦いを止めようと、フェンリルはあいだに入るが、攻撃を食らってしまい気絶。フェンリルの弟子であるパイロンは、師匠の仇を討ち、かつ牛乳を得るためにサクヤに挑むが、やはりサクヤには敵わない。
全員を倒し、ゆっくり牛乳を味わおうとしたサクヤ……だが、戦いはここで終わらない。ニューチャレンジャーとして、フリードとシャノンが登場! ふたりは“秘策がある”と、不敵な笑みを浮かべる。

その秘策とは、「サクヤの足もとに、クリームパンがある!」と叫ぶ、というもの。そんな手に引っ掛かる人がいるわけがない……とレイジとパイロンは呆れるが、しかし、そんな人がいたのだった。スキを見せて負けてしまうサクヤ。勝利したフリードとシャノンは、牛乳を使ってパンを作ろうとするが、目を放したスキに、牛乳がなくなってしまう。
牛乳を持っていったのは、いったい誰? 混乱する一同の前に、腰に手を当てて牛乳を飲みながら登場したのは、『シャイニング・ハーツ』、『シャイニング・ブレイド』のキャラクター、アイザック! オープニングドラマではケモノ耳で来場者を驚かせた稲田さんだが、今度は本物の牛乳を手に現れ、さらに来場者を驚かせた。

牛乳とパンを奪われた恨みから、アイザックに戦いを挑むサクヤ。ふたりの戦いは延々と続き、ほかのキャラクターたちは呆れるのだった……。牛乳でここまでのドラマをくり広げるとは、『シャイニング』のキャラクター、恐るべし。

■『シャイニング・レゾナンス』紹介コーナー
2014年12月11日(木)発売予定のプレイステーション3用ソフト『シャイニング・レゾナンス』を紹介するコーナー。セガの澤田プロデューサーと、島崎さん、瀬戸さん、早見さんが登場し、本作をアピールした。このコーナーについては、『シャイニング・レゾナンス』ファミ通特設サイトにて別途リポートするので、お楽しみに。

■スペシャルライブ3~エンディング
最後のスペシャルライブパートでは、早見さんと瀬戸さんが、キリカ&ソニアとして、『シャイニング・レゾナンス』の主題歌『虹の旋律』を歌唱。ファンの前で歌うのは初、しかもフルバージョンとのことで、ふたりとも緊張しているようだったが、その緊張を感じさせない、とても美しいハーモニーを披露した。

続いて登場した下田さんが歌ったのは、『シャイニング・フォース クロス エリュシオン』の主題歌『awake』。元気いっぱいのパフォーマンスで、会場をさらに盛り上げた。

トリを飾るのは水樹さん。白いドレスに着替えて登場し、『シャイニング・ウィンド』の主題歌『Heart-shaped chant』、『シャイニング・フォース クロス』の主題歌『十字架のスプレッド』、『シャイニング・アーク』の主題歌『奇跡のメロディア』の3曲を歌い上げた。
もともとゲームが大好きだったという水樹さん。MCでは、『シャイニング』シリーズに出演することが決まったときはうれしかったと語り、主題歌やキャラクターソングなど、さまざまな形で関わり続けていられることへの感謝の気持ちを述べた。そして、自分にとって『シャイニング』シリーズは大事な存在であることをファンに伝えた。



エンディングでは、『Shining Tears』をファンとキャスト全員で大合唱! 保志さんは、「10年前に(『Shining Tears』を)歌って本当によかった」と、しみじみと語った。“シャイニング ファン フェスタ”が行われるのは2年ぶり2度目だが、前回はライブパートがなかったため、『Shining Tears』を歌う、しかもファンやほかのキャストといっしょに歌うということは、保志さんにとって念願だったに違いない。
『BLADE ARCUS from Shining』の稼動と、『シャイニング・レゾナンス』の発売を控える『シャイニング』シリーズ。最後の挨拶で、神谷さんは、“シャイニング ファン フェスタ”がつぎにどんな進化を遂げるのか、また、『シャイニング』シリーズがつぎにどんな挑戦をさせてくれるのかが楽しみだ、とコメントした。ファンもキャストとともに、新たな展開を楽しみにしていよう。


■セットリスト
Lia
『心に届く詩』(PSP『シャイニング・ハーツ』主題歌)
『ローレライの詩』(PSP『シャイニング・ブレイド』主題歌)
保志総一朗
『BRAVE HEART~輝きの彼方へ~』(アーケード『BLADE ARCUS from Shining』主題歌)
『Shining Tears』(PS2『シャイニング・ティアーズ』主題歌)
明坂聡美
『R.E.D』(アーケード『シャイニング・フォース クロス エクレシア ゼニス』主題歌)
キリカ&ソニア(声:早見沙織&瀬戸麻沙美)
『虹の旋律』(PS3『シャイニング・レゾナンス』主題歌)
下田麻美
『awake』(アーケード『シャイニング・フォース クロス エリュシオン』主題歌)
水樹奈々
『Heart-shaped chant』(PS2『シャイニング・ウィンド』主題歌)
『十字架のスプレッド』(アーケード『シャイニング・フォース クロス』主題歌)
『奇跡のメロディア』(PSP『シャイニング・アーク』主題歌)