5thシングル『Crossover』発売記念! 声優・歌手として活躍する原 由実さんにインタビュー

声優・歌手として活躍する原 由実さん。その原さんの5thシングル『Crossover』が、2014年10月29日に発売となる。『Crossover』の発売を記念し、原さんに楽曲に懸ける意気込みなどをうかがった。

●楽曲で自分らしさを表現

 声優・歌手として活躍する原 由実さん。その原さんの5thシングル『Crossover』が、2014年10月29日に発売となる。表題曲としては初のノンタイアップとなる『Crossover』のほか、プレイステーション Vita&プレイステーション3用ソフト『この大空に、翼をひろげて クルーズ サイン』イメージソングの『Dear blue sky』と、明るく爽やかなナンバー『虹色』の3曲を収録したこのCDは、原さんの魅力が詰まった1枚となっている。今回は、メディア合同インタビューに原さんをお招きし、楽曲に懸ける想いをうかがった。

原 由実さん
アーティストとして、新譜の『Crossover』を含めた5枚のシングルと、アルバム『Place of my life』をリリース。また、声優としては、『トリニティセブン』(浅見リリス役)、『ログ・ホライズン』(マリエール役)などに出演。ファミ通.comにて、Webラジオ『原由実の○○ラジオ』のパーソナリティーを務める。

■原由実さん5thシングル『Crossover
発売日:2014年10月29日発売
価格:【DVD付盤】2300円+税/【通常盤】1700円+税

【収録内容(CD)】
01. Crossover
作詞:ワラビサコ/作曲・編曲:Johnny.k
02. Dear blue sky
作詞:Minao Ohse/作曲・編曲:おおくまけんいち
03. 虹色
作詞:松本流花/作曲:L75-3/編曲:石塚玲依
04. Crossover - off vocal -
05. Dear blue sky - off vocal -
06. 虹色 - off vocal -

【収録内容(DVD)※DVD付盤のみ】
・『Crossover』MV
・メイキング映像

──まずは、5thシングルの発売が決定したときのお気持ちを教えてください。

 最初に5thシングル関連のお話をうかがったのは、『この大空に、翼をひろげて クルーズ サイン』のエンディングを歌わせていただくことになる、ということでした。私はてっきり、その『Dear blue sky』が表題曲になると思っていたんですが、表題曲は別にあって、しかもノンタイアップだと聞いて、すごくドキドキしましたね。タイアップの楽曲だと、作品の世界観に合わせた曲調になりますし、その作品を通して曲を知ってもらうことができます。でも今回はそういった流れがないので、いかにして印象的な曲を作って、いいなと思ってもらえるかが大事だと感じました。

──表題曲の『Crossover』はロックチューンです。原さんがお好きな曲調ですよね?

 そうですね。いままでもロックな曲はけっこう歌わせていただいていますが、よりイメージを印象づける意味もあって、ロックチューンになりました。

──ノンタイアップということでのこだわりはありましたか?

 いままでは、シングル表題曲の制作作業に関わることはなく、できあがったものを歌わせていただく、という形でした。でも、今回は楽曲コンペで40以上が集まった楽曲の中から4つくらいにまで自分で絞って、最終的に濱田さん(音楽プロデューサーの濱田智之氏)に決めてもらいました。楽曲のアレンジについても、こういう感じがいいですと意見を出したりしたので、こだわりや思い入れが強いですね。

──『Crossover』レコーディング時の思い出などはありましたか?

 レコーディングには、作・編曲のJohnny.kさんもいらっしゃっていて。レコーディングの現場に作曲者の方が来ることはあまりないので少し緊張しましたが、曲の魅力を最大限に引き出したいと思いましたね。すごく曲がかっこよくて、最初は自分の歌声が曲に負けているという感覚があったので、かなりの回数を収録して、演奏に負けないものができるまで歌いました。

──『Crossover』で気に入っている部分は?

 曲はもちろん好きですが、歌詞もお気に入りです。今回は、『Crossover』というタイトルに合う歌詞をコンペで選ばせていて、自分で全部の中から5つくらいまでに絞りました。私は歌詞が曲になじむかを重視しているので、全部の歌詞を曲に合わせて歌ってみるんですが、今回のワラビサコさんの歌詞がハマっていると感じました。楽曲は『Place of my life』のJohnny.kさん、詞は『風のオーケストラ』のワラビサコさんと、お世話になっている方が作ってくださっているので、いつものような空気感で歌えましたし、自分らしさも出せたと思います。

──続いて、『Dear blue sky』についてうかがいます。どのようなイメージで歌われましたか?

 曲調がすごく爽やかなので、歌のお姉さんが爽やかに歌う感じをイメージしていたんですが、ディレクションでは「ささやくように、息成分を多めに歌ってください」と指示をいただいたので、ちょっと意外でした。ブレスを多めにすると、呼吸も苦しくなるので苦労はしましたが、曲が持つ爽やかさとかわいらしさに、ささやくような歌いかたがうまくマッチしていると思います。また、この曲を作ってくださったのは、『この大空に、翼をひろげて クルーズ サイン』の楽曲を手がけているTWOFIVEさんで、いつもの私の曲とは作りかたが違うのも新鮮でしたね。

──3曲目の『虹色』のテーマも教えていただけますか?

 スタッフさんと話し合って、応援ソングのような感じの楽曲にすることに決まりました。別れがあっても大丈夫、といったメッセージ性を込めています。

──『虹色』の聴きどころは?

 これまでは、自分からこういう風に歌いたいですと提案をすることはあまりなかったのですが、『虹色』では、私のやりたいように表現させていただいています。聴きどころは、ところどころで歌いかたを変えている点ですね。たとえば、Aメロはウィスパーボイスが入りつつ可愛らしい感じにしていて、Bメロはいつもの自分の歌いかたに、かわいらしさを混ぜた感じ。サビでは完全にいつもの自分を出して歌っています。

──そういった希望が出てくるようになったのは、2年間の歌手活動での成長があったからでしょうか?

 きっと、そういうことだと思います。これまでも、もっと上手に歌えるはず、みたいなラインは見えるようになっていたんですが、自分から曲に対して「こういう雰囲気で歌ってみていいですか?」と言ったのは今回が初めてでした。これからも、自分の色を出していけたらと思います。

──『虹色』でお気に入りの部分は?

 歌詞の“息をひそめていた”という部分です。『虹色』はいつもより小声気味に歌っていたんですが、そこは「さらに息を潜める感じにしてください」と指示をいただいたので、納得いくまで何度も何度も録り直しました。

──『Crossover』の収録曲は、爽やかな曲が多かったですね。

 そうなんです。私はバラードやシリアスな曲を歌う機会が多くて、いままでのシングル表題曲はシリアスめですし、キャラクターソングでもバラードを担当することが多いんです。でも、自分としては明るくて爽やかな曲が好きなんですね。今回は、自由に考えて作れる曲が『Crossover』と『虹色』の2曲あって、『Crossover』はロックですが、両方とも爽やかな曲にしたいなと思いました。

──どんなシーンで聴いてほしい、という希望はありますか?

 それぞれ、別のシチュエーションで聴いてほしいですね。『Crossover』は、いまから行くぞというときに。『Dear blue sky』は、お昼に空を眺めながら、お休みの日とかに聴いてほしいです。『虹色』は心地いい感じがするので、寝る前とかに聴いていただくのがよさそうです。また、故郷を離れてがんばっている人が、さびしくなってきたときに聴いていただくのもいいかもしれません。

──今回のジャケット写真は、私服に近いですが。

 「緑色の服が似合いますね」と、そのとき何人かのスタッフさんが言ってくれました。それを踏まえて、今日の服を買ったんです。緑色の服は持ってなかったんですけど、似合うんだと思って、新発見でした(笑)。あと、ミュージックビデオや写真撮影は屋外だったので、衣装っぽいものだと余計照れちゃいますが、普段着だとまだ恥ずかしさが緩和されるのもよかったですね。

──ミュージックビデオ撮影の思い出はありますか?
(ミュージックビデオ撮影の記事はこちら

 朝7時に集合だったので、5時台に起きて行きました。朝、千駄ヶ谷のトンネルから撮影が始まって、そこはあまり通行人がいなくてよかったんですが、自分が渋谷によく行くこともあって、スクランブル交差点で撮るのは恥ずかしいなと思っていたんです。練馬とか東京駅とか、別の場所で撮りましょうと提案もしたんですが、ダメでした(苦笑)。と言うのも、『Crossover』という言葉が渋谷のスクランブル交差点をイメージさせるということで、そこに決まったんです。イヤーモニターを髪の毛で隠しつつつけて、iPhoneをポケットに入れて曲を流して、信号が青になった瞬間に飛び出して行って、口パクの撮影をするんです。本当に緊張しました。あと、倍速で音声を流して、それに合わせて歌ったものをもとの速さに合わせることで、スローモーションにするみたいな撮影もあったんですが、倍速で歌うのもハードルが高くて。でも、何度もNGを出してはいられない状況だったので、がんばりました。渋谷では、ほかにも撮影場所があったんですが、どこも人が多かったですね。
 それで、スクランブル交差点での撮影を乗り越えたら平気だと思ったんですが、お台場に移動したら、お台場にいる観光客の方のほうが、私を気に留めるんです。渋谷の方は、「何かやってるなー」くらいだったんですけど、お台場のほうは写真を撮ったりする方もいて。ただ、お台場では夕方から夜のカットをおもに撮ったんですが、そのカットのおかげで、ミュージックビデオの世界が広がった気がします。

──スクランブル交差点での撮影は、何回くらいチャレンジしたのですか?

 10回以上はやりましたね~。

──ちなみに、そのときのカメラとの距離は?

 それが、カメラが遠かったんですよ! カメラが近かったら撮影だと思ってくれる人も多いと思うんですが、今回は望遠レンズを使っているので、カメラがずっと先のほうにあって。あの人、ひとりで何してるんだろう状態でした。お台場のときも100メートルくらいあって、街中でひとりで歌ってる人状態で(苦笑)。

──ミュージックビデオのデキについてはいかがですか?

 いままでのミュージックビデオも好きですが、いちばんのお気に入りになりました。場所を変え、何度もカットを撮って、いままでの10倍くらいの撮影量になりましたが、その甲斐があって、すごくいい仕上がりになっています。

──DVD付盤に収録されているメイキング映像では、由実☆シュラン(※)もやりましたね。

 銀だこでやりました。その日のお昼にラーメンも食べたんですが、昼はお腹が空きすぎていたのか、映像を撮るのを忘れていて。だから、まだ食べ終わっていないスタッフさんのラーメンを借りて、写真だけは撮りました(苦笑)。映像で残っている由実☆シュランは、夜に食べた銀だこのものです。昼間にラーメンを食べているときから、たこ焼きを食べたいなと思っていたので、食べられてよかったです(笑)。
※……原さんがパーソナリティーを務めるWebラジオ『原由実の○○ラジオ』のコーナーのひとつで、各地の名産品を食べ、採点する。

──次回のミュージックビデオを撮影してみたい場所などはありますか?

 もう1回スクランブル交差点でやってくださいと言われたら躊躇しますね(苦笑)。ただ、外ロケの映像が好きなので、外ロケはまたやってみたいと思っています。同じように外ロケだった『Place of my life』のミュージックビデオも好きでした。外ロケは天気に左右されたりもしますが、私は晴れ女みたいで、『Clossover』の撮影日も前日までは雨予報だったんですけど、当日になったら晴れたんです。あとは、地元が大阪なので、いつか大阪で撮れたらうれしいですね。

──発売記念イベントでは、いつもお土産を用意されていますが、今回は何か考えていますか?

 いつも、お渡し会と握手会のときは、私の手作りのおみやげを渡しています。私が布を切って作った名札とか、ティッシュで作った線香花火、“原”というハンコに濁点をつけた“原゛(バラ)”という文字の紙切れとかですね。また、何かをお渡しできたらなって思いますし、それを目当てに来ていただけるとうれしいです。

──2014年11月15日に開催される、Live5pb.2014にも出演されますね。

 Live5pb.には毎回たくさんのアーティストさんが出ているので、すごく勉強になります。ドキドキしますが、自分を知らない方もいると思うので、そういった中で興味を持っていただけるようにがんばって歌いたいと思います。

──今回は爽やかな曲が多いですが、今後は違う曲調に挑戦したい、など願望はありますか?

 おしゃれな曲を歌ってみたいです! あと、洋楽チックなものにも挑戦してみたいですね。

──今後、ご自身で作曲をする予定はありますか?

 そういう話は前からしているんですが、最近は『原由実の○○ラジオ』でのギターもあまりやっていなくて……。今年中……と言うともう少ししかないので、来年の抱負にします!

──期待しています! では、最後に『Crossover』を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

 今回は初のノンタイアップ楽曲ということで、楽曲制作にも深く関わらせていただき、思い入れが強い1枚になりました。多くの方に聴いてほしいと思います。よろしくお願いします!