ロンドン会場に潜入
ロンドンでのファンフェスティバルの会場となるTabacco Dockは、その名が示すとおり、元来輸入タバコの倉庫として19世紀初頭に建てられた大きな建築物。場所はロンドン中心部から見て東、テムズ川沿いに広がる、その名もドックランドと呼ばれるエリアにある。
ほかの古びた建物に違わず、要塞のようにそびえる外壁をはじめ、全体がレンガでできているのが特徴だ。1990年代に一度ショッピングセンターとして再生されたが振るわず、現在は、今回のファンフェスティバルのように催事に用いられるようになったのだ。
フェスティバル前日ということで、開発スタッフ・設営の現地スタッフたちは皆、会場を右往左往しているか、シークレットでステージのリハーサルに励んでいる。
取材当日は、夕方からレジストリのためにVIPチケット購入者が来場。彼らがその日楽しめた範囲での会場の様子とサイン会の模様を写真を中心にお届けしよう。
さて陽も落ちて入り口近くに戻ると、そろそろVIP来場の時間。彼らがレジストリの後に通される“カーラインカフェ(CARLINE CANOPY)”に潜入してみた。
ここでサイン会が始まるとのことで、カーラインカフェに戻ると、アメリカとはまた違ったノリで整然と、でも楽しそうに来場者が列をなしている。年齢層も比較的高いのか、手にはアルコール。しっとりとした喧騒が、まさに冒険者ギルドのようだ。
ふと吉田氏に目をやると……何してるんすか。
そんなふうに来場者のリクエストにはできるかぎり応えるのが、吉田氏のポリシー。専用のボードにだけでなく、さまざまなものにサインしつつ、リクエストに応じていた。
あっという間に2時間が過ぎ、サイン会は終了した。だが翌日の本番に備えてやることは山積。祖堅氏は早々にバンドの調整に戻った模様だ。
1日かぎりのロンドンイベント、どんな賑わいになるだろうか。