『新生FFXIV』この新兵の顔つきを見よ “ファイナルファンタジー14チャンネル”第0.5回リポート

 2014年9月27日、新規プレイヤーの女性タレントたちがゲームを楽しむ姿を通じて『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』の魅力を視聴者に伝えていくという番組がニコニコ生放送で放映された。放映現場で間近に見た出演者たちの様子を、番組の内容と併せてお届けしよう。

●ゲームと向き合う新兵たち

 前回、サービス1周年を記念する14時間生放送の1コーナーとして始まったFF14チャンネルは、正直厳しい門出だった。『新生FFXIV』はおろか、まったくゲームがわからない若い女性タレントの皆さんを起用して、彼女たちとともに『新生FFXIV』に触れたことのない視聴者にタイトルの魅力を伝えていくというコンセプトだったが、並行して放映されていた14時間耐久アートマ集めの人気に食われ、散漫な印象で番組は終わっていた。
 だが今回は違う。出演していた彼女たちも前回の反省を踏まえ、ゲームに真剣に向き合うことが、いちばん求められていることであり、自分たちと同じ初心者にも「触れてみようかな」と思わせることにつながり、何よりゲームそのものの楽しさを伝えることになる、と肌で感じていたからだ。

 “ファイナルファンタジー14チャンネル #0.5”開演10分前。スタジオの演台には、すでに出演者が居並んでいる。
 進行役の秋乃けいさんは、『新生FFXIV』公式のルガディン女性コスプレイヤーであり、『新生FFXIV』関連イベントの司会役として、たびたび顔を出している人物。たいへん力の入ったプレイヤーとしても知られており、いまはネクサス完成に向け、リットアティン打破をくり返すような強者だ。彼女のゲームに対する知識の深さ、臨機応変さ、バランス感覚のよさが番組の鍵になる。その隣りには『新生FFXIV』宣伝チームのアニー先輩こと白杉氏。いくぶん緊張気味に見える。
 そして番組は拍手とともに始まった。


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▲本番直前の様子。白杉氏の緊張が伝わる。

●冒険者としての第一歩

 『FF』は知っているけど『新生FFXIV』を知らない人。『FF』のシリーズは遊んできたけれど、オンラインゲームには抵抗があり、始めるきっかけがない人。『新生FFXIV』を始めようとしている人。番組を届けたい相手が書かれたスライドを秋乃さんが流麗に読み上げる。その傍らで、訥々と番組のコンセプトをほぐして語る宣伝チーム白杉氏。

 続いて番組は、新兵と呼ばれる挑戦者の4人の紹介となった。14時間特番で入隊試験と呼ばれる関門に挑んだ葉月ゆめさん、小池美由さん、小川暖奈さん(スパイク)、夏江紘実さんの4人そのままだ。パッドの扱いさえわかっていないままイフリートに挑んで、まともなバトルが成立しなかった記憶も新しい。
 皆そのくらいの初心者だが、今回は事前にゲーミングノートPCを渡されており、ネット環境が自宅になく当日初めてPCに触れたという吉本芸人の小川さんを除いて、各人レベルはすでに上がり始めていた。ワールドはMandragoraだ。


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▲新兵の皆さんの手元には高性能のゲーミングノートPCが。すでに数時間ずつプレイしている。

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▲葉月さんはYume Hazukiというヒューラン♀レベル4剣術士。ご本人似た黒髪ロングのキャラクターだ。

▲小池さんはKotake Sanというヒューラン♀レベル13格闘士。ホクロがチャームポイントというが、この日は確認できず。

▲夏江さんはKae Chanmanというララフェル♀レベル13で幻術士。カウルをレインコートと呼んでいた。

 それぞれはフリーダムにプレイするなかで、いくつかの疑問にぶち当たった。キャラクターがカメラに寄り過ぎてうまく全体が見えない。F.A.T.E.に参加したいのに、レベルが高すぎて参加できない。How Toが表示されたままになり、画面の中央が隠れてしまう。そのつど秋乃さん、白杉氏を始めとするスタッフに疑問を提示。ふたりのサポートで乗り越えたり、あるいはカメラに向かって疑問を問いかけると、コメントで回答やアドバイスが寄せられたりなど、ニコニコ生放送のシステムが絶妙にマッチして、しだいにゲームを主体的にプレイし始める新兵たち。実際のプレイで体験して覚えたことは、今後の冒険の糧となるだろう。

 なんとか地図の見かたを覚え、いつしかレベルも上がり、仲間と待ち合わせ。ひとつのものをいっしょに目指す楽しみを感じながら、食い入るように画面を見つめている。決してスムーズなプレイではないが、プレイ中の表情が、キャラクターの挙動が、前回より真剣にゲームに向き合っていることを物語っていた。ニコニコ生放送に寄せられていたコメントも「やる気がある子は応援しちゃう」、「前回を考えれば成長しているな」など温かい。何よりゲームの中では、有志の冒険者たちが陰に日向にキャラクターをサポートしてくれ、新兵たちは自分がいまピンチだったことすら気づかぬまま、つぎつぎとクエストやF.A.T.E.をコンプリートしていく。


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▲有志の援護キャラクターも入り乱れてのプレイの模様。

▲もちろん妖精さんも湧いた。

 スパイク小川さんだけは、この日キャラクタークリエイションからのスタートとなったが、ほかの3人がいるMandragoraワールドには新規キャラクターの作成に制限がかかっており、別ワールドでのスタートとなった。「キャラクターに話しかけてください」という指示に、リアルで挨拶をするなどボケか本気かわからない笑いを巻き起こしたりしながら、それでもあっという間にゲームに没入していった。


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▲小川さんのキャラクタークリエイション。ミコッテ♀ムーンキーパー、ボイスタイプ1、弓術士でスタートなど、視聴者アンケートの結果やコメントを取り入れながら形になっていった。名前はSpike Ogawaだ。

 こうして4人のプレイが錯綜するなか、それを仕切り、受け、流し、ときおり起こる困った状態を乗り切る秋乃さん。彼女以外に司会は考えられないような手綱さばきだ。白杉氏も、全体の進行監視、運営コメント、画面外で新兵たちの操作トラブル対応などに、アフロのウィッグを付けたりハズしたりしながら走り回る。
 最終的にみんなで集まって記念撮影をしようという落としどころに向けてプレイを進め、気づけば開始から80分経過。この時点で、そろそろ本日のプレイタイムは終了。それを告げる秋乃さんの声に新兵たちが「早ーい!」、「もう終わり!?」と本気で声を上げた。これは仕込みでもなんでもない。傍らから取材していて、彼女たちが没頭してプレイしていたのは一目瞭然。言葉は本心だろう。
 夢中でプレイしているときの、あの感覚。ひとつのコンテンツに真剣に取り組んでいるとあっと言う間に時間が消し飛ぶ、あの深い没入感の片鱗を彼女たちがこの番組で味わったのだとしたら、冒険者としての第一歩を本当にキチンと踏み出したということだ。


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▲かなり真剣な表情がわかるだろうか。

 ゲームの中で記念撮影後、番組は、最後に14日間の無料プレイキャンペーンと、日本では12月に控えるファンフェスティバルの参加応募の締め切りが近いという告知をして終了。長いようであっという間の90分だった。


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▲ゲーム内での記念撮影。3回の撮影はどれも冒険者で賑わった。

●放送後に……

 放送が終わった直後、まだスタジオには熱気が残っていた。というのも新兵の皆さんが、番組が終わったというのに、スタッフに、秋乃さんに、白杉氏に質問をしながらプレイを続けているからだ。そんな現場で、新兵の皆さんそれぞれにこの日の感想を尋ねてみた。


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▲放送直後。皆一様にパッドを手にしたままだ。本気でゲームがおもしろくなってきている。

◆葉月ゆめ
前回は、本当に右も左もわかりませんでしたが、今回はゲームの中の皆さんのおかげもありましたし、前よりは基本的な操作方法がわかって、自分のクエストを少しクリアできるようになりました。つぎはもっといろいろなことができるようになれればいいなと思います。何より昨日から始めたばかりなので、これからがんばります。

◆小池美由
前回は、「『FFIXV』が好きな人はアイドルに厳しい!」と思って。だからもう小池、みんなに認めてもらうためにもすごいがんばろうと思ってね。今日はね、小池、けっこうあらかじめやってきたので、みんなに「こうだよ」、「ついておいで」とか超カッコいいことを言えたから、今日はよかったんじゃないかなって思って。けど、(観ている)みんなは、けっこう超強いでしょ? だからみんなにも負けないくらい、もうこれからももっともっとがんばろうって思います。以上!

◆小川暖奈(スパイク)
私は今日初めてのプレイになったんですが、ひとつひとつが目新しくて、あっという間に引き込まれました。本当にハマりそうです。すでにハマりかけています。まだ(新兵の)みんなといっしょにプレイできていませんが、次回は必ず4人で一生懸命(敵を)倒していけたら、私もチームプレイができるようにがんばりたいと思います。

◆夏江紘実
まだまだ初心者なんですが、覚えたものが増えてきて、ひとつひとつ何か進めるごとに病みつきになっちゃいますね。レベルによって着る洋服が変わってきたりしますよね。そういうことも楽しみつつ、自分の役割の幻術士、“守り”でみんなといっしょにできるようにがんばります。

 新兵の皆さんも、ゲームが楽しかったという感覚と、今日は番組を自分たちで支えたという実感が残っているのだろう。次回への意欲が見て取れる。
 今日いちばんの果報者、秋乃さんや白杉氏にも同様の質問を投げてみた。

◆秋乃けい
皆さん本格的には始めたばかりだと思いますが、前回、何も知らなかった4人が「今回は楽しかった」と思っているのが伝わってきました。すごい笑顔、もしくはまじめな表情でのめり込んでやっているのを私は観ていてすごく感じたので、これから“ガチ”プレイヤーにどんどんなっていってもらえれば、『新生FFXIV』ファンとしてうれしいですね。視聴者の皆さんといっしょに、彼女たちを育てていきたいなと思っているので、その後押しや応援をしつつ、私自身も勉強していきたいなと思っています。……カミカミだったのが恥ずかしくて、後で見返すのが怖いです(笑)。

◆宣伝チーム 白杉氏
運営の反省点はいろいろありますね。キャラクタークリエイションでワールドが分かれてしまった件は、小川さんにも、観ていた方にも申し訳なかったです。秋乃さんの負荷が高かったことも反省点です。ゲームへの向き合い方というか、番組としてのスタンスは、新兵の皆さんがすでにプレイヤーになり始め、それを僕も実感しましたし、ご覧いただいた方にはそれが少し伝わったんじゃないかと思っています。あとはもともとの主旨である新規プレイヤーの方に本当にどう興味を持っていただくかですね。それと「どこを見せていくか」、「今回は何を見せるのか」というところ。ともかく4人が別々に行動しているのを捌くのはたいへんなこと。「今日はギルドリーヴをやりましょう」、「今日はあらためてロールの説明です」みたいなものを固められれば、本当にいまから始める人が観て、ちょっとは役立つ番組になれるのではと思っています。まずは、辛辣なコメントを含めて多くの方にご覧いただいたことをうれしく思います。視聴者と出演者・裏方が一体となって、少しずつよき番組にしていければと考えています。

 次回、第1回は10月放送の予定。どんな番組が観られるだろうか。


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▲最後にリアルでも記念写真。左手前から、小池美由さん、葉月ゆめさん、夏江紘実さん、スパイクの小川暖奈さん。奥の左が秋乃けいさん、右が白杉氏。