ファルコムファンのためのアコースティックライブ&トークショー

 
 2014年9月27日、キャラアニが主催する日本ファルコムによるトーク&ライブイベント“Falcom jdk BAND Live & Talk Show Vol.5 ~近藤社長に聞く! 「閃の軌跡II」と「イース」PS4参戦~”が、新宿ロフトプラスワンにて行われた。

イベント初の“奇跡”も!? 新作情報も飛び出した日本ファルコムのトーク&ライブイベント第5弾をリポート_01

 
 1月25日に第1回が行われ、不定期に開催されてきたこのイベントも今回で5回目。9月25日に発売された『英雄伝説 閃の軌跡II(センノキセキII)』(以下、『閃の軌跡II』)関連のイベントなどを振り返りつつ、発表されたばかりの『イース』新作について、軽快なトークがくり広げられていった。

【イベントスケジュール】
第1部:jdkBANDによるアコースティックライブ
第2部前半:日本ファルコム近藤季洋社長&jdkBANDドラマー・岡島俊治によるトークショー(前半戦)
第2部後半:トークショー(後半戦)&プレゼント抽選会
本記事では、そのダイジェストをお送りする。

【ロフトプラスワンで提供された、今回のスペシャルメニュー】
■ドリンク
・発情期(テキーラショット)
・アセラスの薬(コロナ)
・黒茶≪夢魔殺し≫(カルーアコーク)
・ワイルドミックス(100%オレンジジュース)
■フード
・ゼムリアストーンの欠片(ミックスナッツ)
・わかくさポム(枝豆)
・軍式ハヤシライス(ハヤシライス)
・氷菓≪花園≫(リキュールon アイス サクラ)

第1部:jdkBANDライブ~3つの壺が描く軌跡~

 
 今回は、10月8日にCD版も発売予定(※1)の『軌跡jdkアクースティックス(音響空間)』の収録曲をメインに5曲が演奏された。

※1 ファルコム通販および2014年9月28日まで東京・マルイシティ渋谷で開催中のファルコム展にて先行販売中。

 台湾公演や東京ゲームショウ 2014など、この1ヵ月ほど『閃の軌跡II』発売記念で行われた数々のイベントに出演し続けてきたせいか、jdkBANDのメンバーはいつにも増してハイテンション。ヴォーカルの小寺可南子さんは曜日を間違え、ヴァイオリンの水谷美月さんは何かを手の動きで表現しようとして譜面台にぶつかり、ベースの“王子”こと榎本敦さんに至っては、いつもどおり静かにたたずんでいるかと思いきや、2曲目終了時に早くも“黄金色のグノーシス(ビールのこと)”を1杯飲み干してしまっていたりと、間断なく、そして意図せずに観客を楽しませていた。

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▲仲がいいことでも知られているjdk BANDのメンバーたち。今回、ドラムの“オカジ”こと岡島俊治さんは、このイベントではおなじみの楽器、ウドゥ(壺)を3つ投入。「壺マスター!」と小寺さんに呼ばれていた。


 そして、「初ジョッキー!(※2)」の掛け声とともに乾杯が行われたMCでは、この後のトークショーの内容についてメンバーたちがめいめいに予想。イベントの3日前にようやく前作の『閃の軌跡』をクリアーしたという小寺さんは、これからプレイする『閃の軌跡II』のネタバレを阻止すべく、「今回は『閃2』の話は止めよう!」と岡島さんに懇願するも、なんと出演者である岡島さんもトークの詳細はわからない(※3)という。いつものパターンだと、関係者はおろか、週刊ファミ通を始めとしたメディアも顔面蒼白になるようなネタバレが行われるとあって、これからプレイするメンバー&観客たちは「知りたい、でも知りたくない!」と戦々恐々としていた。

※2 初ジョッキ(はつじょっき)と発情期(はつじょうき)を懸けた、ちょっぴりオトナの音頭。ちなみに、過去には岡島さんの演奏する楽器にちなんだ「壺(つぼ)!」、岡島さんと近藤社長が愛してやまない『英雄伝説III 白き魔女』のエンディングに出てきた名フレーズより「人の世も、かくあらーん!」といった音頭が用いられたことがある。

※3 この後、岡島さんと近藤社長の台本には、40分間×2のトークコーナーについて「フリートークでお願いします!!」としか書かれていないということが明らかにされた。

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▲みんなで「初ジョッキー!(発情期)」。ちなみに、今回はドリンクメニューに“発情期”(テキーラショット)という飲み物が用意されていた。


 このイベントでは、ライブで演奏する楽曲はアコースティック(電子楽器を使わない楽器編成)アレンジで行われる。3曲目には、最新ナンバーである『閃の軌跡II』の主題歌『閃光の行方』も、ゲームとは大幅にイメージが異なる、大人な雰囲気のアレンジで演奏された。

 観客にとっては非常にタイムリーな曲なのだが、じつはjdk BANDのメンバーにとっては、「かなり昔のことに感じる」(小寺さん)のだそうだ。じつは、詳しい内容は言えないが、それ以降すでにさまざまなレコーディングが行われているのだとか……。

ヴォーカル曲をふたつこなし、いよいよ興が乗ってきた小寺さんだったが、なんと開始20分経たずして“巻き”の指示が……。ふて腐れて曲の“振り”も適当になってしまうのだった。

 ここから『クロスベルの午後』(街のBGM)、『セルリアンブルーの恋』(新主題歌)と『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』の人気曲を演奏し、ラストは『イースVI』のヴォーカルアルバムより、このライブでもおなじみのナンバーとなった『PANDRA』。最後は観客も巻き込んで「ららーららーららーららー」の大合唱でライブは幕を閉じた。

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▲インスト曲ではピアニカを演奏する小寺さんと、ヴァイオリンだけでなく、コーラスでは美しい歌声を披露する水谷さん。
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▲最後は会場みんなで大合唱! ニコ生でも「ららーららーららーららー」のコメントが乱れ飛んだ。

 
【セットリスト】
M1.The Fate of The Fairies(『英雄伝説 空の軌跡SC』)
M2.Maybe it was fated(『英雄伝説 空の軌跡』) ※4
M3.閃光の行方(『英雄伝説 閃の軌跡II(センノキセキII)』)
M4.クロスベルの午後(『英雄伝説 零の軌跡』)
M5.セルリアンブルーの恋(『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』)
M6.PANDRA(アルバム『イースVI ザ・ソングス・オブ・ゼメス』)

※4 出典元はPC版初回限定版の特典CD。

【jdk BANDメンバー】
岡島俊治(Dr.&Per.)、水谷美月(Vn.)、宮崎大介(G)、榎本敦(B)、小寺可南子(Vo.&ピアニカ)