パッチ2.4の新情報を求めて大勢のファンがステージ周辺に集結!

双剣士の毒はDoTではない! 『新生FFXIV』プロデューサーレターLIVE in 幕張 2日目まとめ(その2)【TGS 2014】_01
▲前日に開かれた“エオルゼア領勢調査”同様、大勢のファンがスクウェア・エニックスのブース周辺に集結。『新生FFXIV』の盛り上がりぶりを象徴する光景だ。

 プロデューサーレターLIVEは、『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、『新生FFXIV』)プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏がインターネットのスリーミング中継を利用して、同作の今後をプレイヤーに直接語る人気放送。東京ゲームショウに場を借りたこの日は、パッチ2.4の新規コンテンツが初公開される貴重な瞬間に立ち会えるとあって、ステージ周辺には大勢のファンが詰めかけたのだ。

 ※前日の“エオルゼア領勢調査”ステージは、<<<こちらの記事>>>を参照。
 ※このステージで行われたファンイベントなどの告知事項まとめは、<<<こちらの記事>>>を参照。

 イベントの冒頭で、スペシャル映像“FINAL FANTASY XIV TGS 2014 Trailer”が公開に。この動画は、過去のパッチの公開時に発表された各トレイラームービーに、蛮神シヴァや双剣士/忍者など、パッチ2.4で追加される新要素を織り交ぜたものだ。この開始早々の“ポロリ”に、観衆からは大きな歓声が上がった。

●FINAL FANTASY XIV TGS 2014 Trailer

 それでは、この日に公開された情報をダイジェストでお伝えしていこう。とくに注釈のないかぎり、発言者は吉田氏だ。

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▲60分という限られた時間の中で、吉田氏は新要素の見どころをひとつずつ丁寧に解説していた。

“戦記”に続く新しいアラガントームストーンがパッチ2.4で追加に!

 パッチ2.4の紹介に入る前に、吉田氏は現状の土地不足と事前のアナウンス不足について謝罪。いま抱えている問題点を、プレイヤーから寄せられた質問に答える形で説明したうえで、今後の対策を発表した。

Q.家が買えません!
・個人の土地とフリーカンパニーの土地の価格が同じになっている現状については、事前の伝えかたが悪く申し訳なく思っている。土地の価格はいまより高くなることはないので、ギルを貯めていただければ。
・個人向けとフリーカンパニー用の土地が同じ場所にある理由は、双方を別々に分けてしまうと、今後余分な空きスペースが発生する可能性があるため。たとえばフリーカンパニー用の土地が空いてるのに、土地を個人で購入できない……という事態を回避するために、現在の仕様になっている。
・パッチ2.4で、いまある土地を倍に増やす。それでも不足する場合はパッチ2.4公開後もさらに拡張する努力を続けていく。
・邸宅を宿屋のようにインスタンス化したほうがいいという意見もあるが、インスタンスエリア内ではセーブができないので、(敷地内に)何も置けない部屋だけを作ることになってしまう。

Q.クリスタルタワー:シルクスの塔や大迷宮バハムート:侵攻編で手に入るアラグの時砂やアラグの時油が、今後インスタンスダンジョン内で得られるようになる可能性はある?
・インスタンスダンジョンで獲得できるようにはならない。ただしパッチ2.4で(大迷宮バハムート:侵攻編とクリスタルタワー:シルクスの塔の)週ごとの取得制限が撤廃されるので、入手機会は確実に上がる。
・新しいアラガントームストーンがパッチ2.4で追加される。上位のアイテムの取得を目指して、再度ゲームを進めていくことになる。そういう意味では、アラグの時砂などの需要は下がると思う。
・アラガントームストーンの名前は、次回パッチの公開まで予想していただければ。

Q.古の武器・ネクサスの魂の定着度を、具体的な数値として確認できるようにする予定はある?
・予定はない。各種ボーナスなどが数字で確認できると、プレイがドライになりがちなため。

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▲魂の定着度の状況は、明確な数値ではなく、このような文字で間接的に確認できる。

Q.項目が追加されているだけの新しい色は、いつから使用できるようになる?
・パッチ2.4かその手前で、レアもののカララント(染料)を追加する予定。取得にはベンチャースクリップやリテイナーが関係してくるかも?

Q.ナッツイーターやサキュバスなどのミニオンは専用の動作を持っているが、ほかにもこのようなネタが隠されている?
・ミニオン同盟という開発内のグループが実装コストを無視して独自に仕切っているため、僕自身も把握しきれていない。すべての要素をパッチノートで公開するのがポリシーだが、ミニオンに関してはプレイヤー自身で見つけてほしいという意図があるのであえて記載していない。

新規ダンジョンの名称は、“氷結潜窟 スノークローク大氷壁”!

Q.パッチ2.4のタイトルを教えて!
・タイトルは、“DREAMS OF ICE FFXIV PATCH2.4 氷結の幻想”。いろいろな人たちが掲げる理想が、実際に達成できるのかどうかという部分が描かれている。

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▲パッチ2.4のタイトルロゴ。シヴァと思しきキャラクターが背景に描かれている。

・某映画が流行する前から名前は決定していたが、パッチ公開前にあれほどの人気になるとは想定していなかった。

Q.新規インスタンスダンジョンについて、何か新情報があれば教えて!
・パッチ2.4でリリースされるインスタンスダンジョンは、“氷結潜窟 スノークローク大氷壁”、“逆襲要害 サスタシャ浸食洞”、“遺跡救援 カルン埋没寺院”の3つ。
・映像を用意したので、まずはこちらでご確認を。

●FFXIV New Dungeons

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▲かつてクルザスの地に、ファルコンネストという集落が存在。第七霊災後にイシュガルドへの避難を試みた当地の住民たちがここで雪崩に遭遇し、スノークローク大氷壁の中で静かに眠っている……。
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▲スノークローク大氷壁の内部は、細い通路を中心に構成されているようだ。奥にはデュラハンに似たボスモンスターが見受けられた。
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▲サスタシャ浸食洞のハード版。見た目はノーマル版と似ているが、微妙に内部の構造が違うことがわかる。
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▲遺跡救援 カルン埋没寺院の通路に大穴が開いている場所が確認できた。ノーマル版とは進行ルートが異なる可能性が考えられる。

・氷結潜窟 スノークローク大氷壁は、完全新規のインスタンスダンジョン。シヴァだけでなく、パッチのタイトルにも絡んでくる……?
・逆襲要害 サスタシャ浸食洞は、ノーマル版とは違ったギミック。「ちょっとやそっとのギミック変更ではしんどいのでは」と事前に感じていたが、実際にチェックしてみると「これならいいかな」と思った。
・カルン埋没寺院のノーマル版は比較的難度が高めだったが、ハード版についても、ほかのダンジョンと同じようにみんなでワイワイ楽しめる作りになっている。
・BGMはすべて新規の楽曲に作り替えられている。また今回からBGMは最初から長尺バージョンを採用している。

Q.シヴァ討滅戦について何か情報を教えて!
・バトルが展開されるステージを映像でご確認を。

●FFXIV The Ahk Afah Amphitheatre

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▲氷に覆われている闘技場がバトルの舞台。どういう経緯でここを訪れるのかは、ストーリーで明かされる。

・段差については、それほど心配しなくていいのかも。
・床にもいろいろ(な要素が)ある。
・シヴァについては、北米のファンフェスティバルなどで、ワンステップ進んだ情報を出したい。

Q.メインクエストでシヴァと対決する機会はある?
・シナリオを通じてシヴァと戦うことになる。(ゲーム中では)“聖女シヴァ”と呼ばれている。いままでの蛮神と毛色が違っており、物語でも今後重要な役割を果たすことになる。

Q.真シヴァ討滅戦や極シヴァ討滅戦の報酬で得られるアイテムのアイテムレベルはいくつ?
・極ラムウ討滅戦と同じで、メインはアクセサリ。全ジョブの武器もドロップする。武器の強さは最高レベルではないが、扱いやすいアイテムレベルになっている。
・アクセサリは、当面のあいだ主力として使えるくらいのアイテムレベルに設定してある。
・パッチが公開された後、最初に装備を調えたい方の多くは、極シヴァ討滅戦に挑むのかも。

Q.1週間に1回だけ報酬を得られる、新たな蛮神バトル関連のクエストは追加される?
・今回のパッチの予定にはない。おもしろいアイデアではあるが、新規クエストを追加するとしたら、もう少し先になる。その場合は、それなりに高性能なアイテムが報酬になるはず。

忍者のコンボには方向指定がなく、あくまでも印と忍術が戦いの中心

 新規コンテンツの紹介を終えた後は、新クラス/ジョブの詳細を発表するパートに突入。じっくりと読めば、パッチ2.4リリース後のスタートダッシュに活用できるかもしれないぞ。

Q.双剣士と忍者について、何か公開できる情報はある?
・まずは動画を観てほしい。

●FFXIV Rogue and Ninja Actions

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▲双剣士は剣技だけでなく、蹴りなどの体術も得意とするようだ。
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▲動画を観るかぎり、忍者が用いる印はいわゆるバフに近い存在のようだ。

Q.DoT管理、方向指定の有無など、忍者の戦闘スタイルをもう少し詳しく教えて!
・双剣士の毒はDoTではなく、まったく違ったシステムを採用している。召喚士のように(効果時間を)管理する、という感じのものではない。
・最終的には、大部分のプレイヤーが双剣士ではなく忍者を扱うと思う。
・忍者は印を結び、そのうえで忍術を使うという流れになる。この一連の操作がメインになるので、コンボの中に方向指定が組み込まれることはない。
・バックスタブ(背面攻撃)のようなごく一部のアビリティにのみ、方向指定は存在する。
・忍者のバトルのテンポは、動画と同じイメージ。
・パッチ公開直前まで、双剣士と忍者のアクションリストは公開しないつもり。
・沈黙などさまざまな効果を持ち、「こいつがいれば、ほかにいらないんじゃない?」というほど多彩な動きが可能。とはいえ、DPSを維持しつつそれらを実行できるのか、といった面もある。

Q.忍者にジョブチェンジするために何か特殊な条件はある?
・難しい条件はない。何かのクラスのレベルが10に到達している必要がある程度。
・双剣士は、キャラクタークリエイションの段階では選べない。

Q.忍者に設定できるアディショナルアクションを教えて!
・まだ秘密。PvP向けに“かくれる”というステルス系のアビリティを用意する。”かくれる”中の相手を表示させる、”みやぶる”というPvP専用技も。

Q.“なげる”など、アイテムを消費するタイプの攻撃系アクションを忍者は修得する?
・アイテムを消費するタイプの技はないので、気軽に楽しいんでほしい。

結婚システムの正式名称がエターナルバンドに決定!!

 新クラス/新ジョブの情報公開の後は、そのほかのパッチ2.4関連の新要素を公開。注目の結婚システムについても、新たな発表があった。

Q.大迷宮バハムート:真成編のラストで、バハムートと戦うことになる?
・まだナイショ。驚いてもらいたい部分は、ラストシーンだけではない。

Q.大迷宮バハムート:真成編の零式が追加される予定はある?
・次回の大迷宮バハムートについて、零式を公開するかどうかはまだ決めていない。やるならばパッチ2.5になる。その際は(週1回の突入制限を通常の大迷宮バハムートと共有しているなどの)フラグのシステムを変更したい。
・フラグを変える代わりに、大迷宮バハムート:真成編の零式の1層から順番にクリアしてください、といった流れになると思う。

Q.パッチ2.4で大迷宮バハムートのシリーズは完結するが、一連のストーリーを追える仕組みは用意される?
・やらなければならないと思っているが、まだその時期ではない。

Q.結婚システムはいつ実装される?
・結婚システムは大規模に開発を進めている。
・正式名称は、エターナルバンドに決定。
・エターナルバンドは、カスタム性の高さが特徴。詳細は今後発表する予定。
・現在、結婚式を挙げる日時を予約する仕組みを開発中。その作業に少し手間取っているため、実装時期はパッチ2.45を見込んでいる。

Q.結婚相手とのあいだで実行できる専用のアクションはある?
・エターナルバンドで結ばれたふたりだけが乗れる特別なチョコボをまず公開。その後、さまざまな機能を追加していく。

クリスタルタワー:古代の民の迷宮に少人数で挑める日が訪れる!?

 続いて、エオルゼアで最近話題となっている、さまざまな要素に関する質問に吉田氏は答えていった。

Q.エカトルスミスグローブの性能を強くしてほしい。
・蛮族クエストは、アイテム製作にさほど馴染みのない人向けのコンテンツなので、極端に高性能な装備を報酬として付与する予定はない。

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▲エカトルスミスグローブは、イクサル族のストーリークエストを進めることで取得できる手防具だ。

Q.クリスタルタワー:古代の民の迷宮のメンバーが集まりにくい!
・あまり遅くなりすぎないうちに、手を入れたいと思っている。
・道中に現れるトラッシュ(敵の集団)を撤廃するなどギミックを調整し、少人数でも攻略できるようにしようかと考えている。
・ローレベルで挑戦できるインスタンスダンジョンも、そろそろひとりで挑めるものを検討しようかという話をしている。

Q.フロントラインのマッチング後に、勢力間で人数差がある場合は、同じ人数になるまで試合が始まらないようにしてほしい。
・システム的にいつ試合を開始すべきかわからなくなってしまうので、いまのところそうする予定はない。

Q.極リヴァイアサン討滅戦で得られる、水神の魔鏡のドロップ率を緩和して欲しい。
・そろそろ緩和すべきと思っている。たくさんドロップするようになるのでは。

Q.大迷宮バハムート:侵攻編の零式のような、討伐・討滅戦のさらなる高難易度モードを遊びたい。
・既存のイフリートなどと戦うよりも、新しい敵に挑戦したほうがみなさん楽しいのではと思っている。

Q.ウルヴズジェイルのマッチング速度と精度を高めてほしい。
・ウルヴズジェイルのベテランと、フロントラインに親しみ始めたプレイヤーのあいだでは、まだまだ実力に差がある。PvPをほどよく遊んでいる人がウルヴズジェイルに挑戦して、腕前の違いに幻滅してしまうのを避けたい。
・そのために、フロントラインに新ルールと新マップを追加。それらを楽しんでもらったうえで、ウルヴズジェイルに挑んでもらう流れを考えている。
・パッチ2.4でPvPランクの上限を引き上げ、新しい報酬も追加する。
・(PvPにおいて)竜騎士のジャンプのリキャスト調整も予定している。

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▲パッチ2.4の実装リスト。右の列については、10月にラスベガスで催されるファンフェスティバルなどで公開されるだろう。実際に追加される項目は、記載されている以外にもまだまだある。

 事件屋クエストに関連しては、“ネタに走った”コンテンツ然としたバトルが用意されているようだ。

 その後、ステージイベントは恒例のお知らせコーナー<<<詳細はこちら>>>に。最後に吉田氏からのひと言で“出張プロデューサーレターLIVE in 幕張”は締めくくられた。

吉田:本当にたくさんの方にお集まりいただいてありがとうございます。ファンフェスティバルの開催やパッチ2.4の公開に向けて、全力で突っ走っていく2年目にしたいと思います。これからも引き続き、どうぞ応援をよろしくお願いします。

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