最大4部隊総勢200名を指揮して戦うアクションゲーム
東京ゲームショウ一般公開日の9月20日、コーエーテクモゲームスブースにて“『ブレイドストーム 百年戦争&ナイトメア』スペシャルステージ”が開催された。登壇したのは、2007年発売の第1作目『ブレイドストーム』の制作にも関わったという、鈴木亮浩プロデューサーと宮内淳ディレクターだ。
鈴木プロデューサーは、『ブレイドストーム』プロジェクトの再始動にあたり、「制作チームとしては、前作のリリース直後から、続編を作りたくて準備してきたが、いろいろとオトナの事情もあって実現できずに7年も経ってしまった。その間に私が手掛けた『無双』シリーズなどへのインタビューで、次は何を作りたいかと聞かれるたびに『ブレイドストーム』と答え続けてきた」と、本作への思いを吐露。また、宮内ディレクターも「次に何を作るかというミーティングで、毎回『ブレイドストーム』をリストに挙げていた。今回リブートできたことで本当に喜んでいる」と語った。
挨拶に続いて、最新のプロモーション映像とスライドとで、鈴木プロデューサーが作品の詳細を説明した。はじめに、『ブレイドストーム』は部隊を操って遊ぶアクションゲームであって、『無双』シリーズのようにひとりが一騎当千するゲームではないことをアピール。そのうえで、プレイヤーはひとりの傭兵となり、さまざまな兵科の部隊を指揮して戦うということが解説された。
また、敵を崩壊させるために敵拠点を制圧していくというゲームの流れや、敵拠点を守るガーディアンという存在についての説明もあった。とくにガーディアンは、今回新たに追加された要素だという。
前作との大きな違いとしては、前作では操作できるのが1部隊のみだったのに対し、今回は4部隊を率いることができる、という点が挙げられた。4部隊総勢200名は、バラバラに行動させておいて適宜操作を切り替えてもいいし、ひとつの大きな部隊にまとめてしまってもいいそうだ。
ストーリーは前作同様、百年戦争をモチーフとしていて、歴史上の有名人物であるジャンヌ・ダルクやエドワード黒太子もふたたび登場するとのこと。そして、今回新たに、百年戦争の世界にモンスターが出現するという“ナイトメア編”も用意されたそうだ。
前作との違いについて、鈴木プロデューサーは「前作から7年も経ったこともあり、新ハードが加わることもあり、最新の技術を採り入れているので、見た目も変わっていると思う」と付け加えた。
ここで、宮内ディレクターが、東京ゲームショウのために用意したスぺシャルバージョンの実機プレイを披露。部隊を合流させて大きな軍団にまとめ、総攻撃をしかけたり、ガーディアンを倒して拠点を制圧したり、といったゲームの流れが実演された。そして、画面にはゴブリンやドラゴンの姿も。ナイトメア編に登場する、新しいキャラクターとのことだ。
ツイッターで寄せられた質問に開発スタッフが回答
ステージ後半には、事前にツイッターで寄せられた質問に対して回答する、Q&Aコーナーが設けられた。一部抜粋して紹介しよう。
Q:前作のリメイクですか? それとも、続編?
A:その中間。前作をリメイクしつつ、新しい要素をいろいろ追加している。(鈴木プロデューサー)
Q:操作できるのは主人公のみ?
A:一度クリアーしていただければ、やりこみ要素を用意している。たとえば、ジャンヌ・ダルクが操作できるようになったりする。(鈴木プロデューサー)
Q:ラクダや馬や象以外にも乗れますか?
A:ドラゴンには乗り込むことができるようにしている。(鈴木プロデューサー)
Q:前作にあった魔術の書に、新しい職業が追加されるのでしょうか?
A:ドラゴンに乗り込むことができると話したのと関連していて、ドラゴンを使役する書を新たに追加している。(鈴木プロデューサー)
Q:オンラインモードはありますか? 協力プレイがしたいです。
A:私もやりたかったので、実装している。(宮内ディレクター)
Q:体験版の配信は予定していますか?
A:前作では国内だけで30万ダウンロードと好評だったので、ぜひやりたい。(鈴木プロデューサー)
Q:前作のデータを引き継げますか?
A:PS3とPS Vitaのクロスセーブ機能に近い形のものを検討している。一度ネット上にセーブデータをアップロードする流れになると思う。前作をやっていただいた方は、キャラクターを成長させるのに結構時間がかかったと思うし、100時間以上プレイされたというお客さんもいるので、活かせるようにしたい。(鈴木プロデューサー)
最後に、宮内ディレクターは「先ほどのツイッターもそうですし、ファミ通.com経由でもご要望が寄せられていて、このタイトルの発売を待っていてくださる方に支えられている。長く愛されるタイトルを作っているコーエーテクモゲームスで、このタイトルも7年となり、自分としても成長できるいいタイトルに出会えた。しんどいけれど一生懸命作っているのでご期待ください」とまとめた。また、鈴木プロデューサーも「プロジェクトチームのなかには、最近入ってきた社員で前作のファンだったというメンバーもいる。そんなふうに長く愛してくださっているファンの方に、今の最新技術でおもしろいものを提供したい。今日のスライドでは2014年中発売と発表したが、もしかすると少しこぼれるかもしれない。なるべく早くお届けできるようがんばる」と、ファンに向けてメッセージを贈っていた。