小清水亜美さん「レベッカの年相応の表情が見える部分はかわいらしく演じたい」
2014年9月18日から21日（一般公開日は20日、21日）まで千葉県・幕張メッセで開催されているイベント“東京ゲームショウ 2014”。本日9月20日、カプコンブースにて、プレイステーション3、プレイステーション4、Xbox 360、Xbox One、PCで発売予定の『バイオハザード HDリマスター』のイベントが行われた。
本作の”原作”となるリメイク版『バイオハザード』は2002年3月にゲームキューブ用ソフトとして発売され、そのクオリティーとグラフィックとが高く評価された作品。『バイオハザード HDリマスター』は発売から12年の時を経て、さらにグラフィックが美しくなり、高品質化されている。ここでは、平林良章プロデューサーと、作中でレベッカを演じた小清水亜美さんが語った本作の魅力や、新情報などをお伝えしよう。
まず、『バイオハザード HDリマスター』のプレイデモを映しながら平林良章プロデューサーが序盤のゲームの内容を紹介。はじめてゾンビと出会ったときの恐怖、扉を開けるときのドキドキは本作でも健在だ。
なお、ロウソクの火などのグラフィックは、ほぼイチから作り直しているそうだ。壁に映る影など、“原作”からさらにリアルになるようにブラッシュアップしているものもある。ちなみに、本作はワイド画面でプレイできるが、プレイ中のポーズ画面から原作の“4:3”の画面比率に、いつでも切り換えることができる。原作の雰囲気を味わいたい人にはうれしい要素だろう。
そして、多くの人が気になるであろうことは“日本語音声”だ。おなじみのジル、ウェスカーなどのキャラクターには多方面で活躍する人気声優が起用されているのだ。
平林プロデューサーは、満を持して登壇した小清水亜美さんをレベッカ役に起用した理由について、「小清水さんはかわいい役であったり、凛とした役であったり、演技の幅がものすごく広い方です。レベッカはまさに演技の幅が必要なキャラクターだったので、今回お願いしました」と語った。
小清水さんは「『バイオハザード』は子どものころから、いとこといっしょに遊んでいた思い出深い作品でした。これだけ時間がたってレベッカ役を演じさせていただけるとは思ってもみませんでした。本当にうれしかったです」とよろこびの言葉を述べ、「アフレコするときは本当に緊張しました。ファンのみなさんからの“日本語だったらこういう声なんだろうな”というイメージに沿えているかどうかは心配でした」と不安を漏らすこともあった。平林プロデューサーは「そういう小清水さんだからこそ、役にハマったのかもしれませんね」と小清水さんの謙虚さを賞賛した。
また、小清水さんは謙虚でありつつも、レベッカについて「レベッカちゃんって、強い女の子ではあるのですけど、実際はまだ十代なんですね。年相応の表情が見える部分はかわいらしく演じたいなとか、鬼気迫るところは“精一杯”であるとか、いろいろな表現を考えるのは楽しかったですね」と演じるおもしろさにについても語っていた。
収録現場で印象に残ったことについて、ふたりからは以下のような掛け合いも見られた
小清水さん 今回はムービーシーンを見ながらのアフレコをさせていただきました。ゲーム中、レベッカがピアノで“月光”を弾くシーンがあるのですが、そこで、ひとつエピソードがありました……これは、原作をプレイされている方にはわかるとは思うのですが（笑）
平林プロデューサー ちょっとレベッカのキュートな部分が出てくるのですよね（笑）
小清水さん あのときは“若さ”を出そうかなあと思っていました（笑）
また、レベッカが出演しているイベントシーンが公開。平林プロデューサーによると、今作ではプレイヤーの行動が物語の転機につながることがあるようだ。レベッカは負傷したリチャードに対して「傷口がものすごく大きくて……」と狼狽していることもあったが、いざリチャードが安全だとわかると、彼女は「気を失っているだけ、大丈夫」と答える。その声には、“気丈さ”があった。
ここで、『バイオハザード HDリマスター』に関する情報がつぎつぎと紹介された。
収録されている“ウェスカーズリポート”では、物語の“裏側”を見ることができるムービーと読み物を楽しめる。過去のものからリマスターされたムービーの長さは15分におよぶ。読み物は、ウェスカーの目線でゲームの世界について語られているそうだ。
ほかにも、限定版である”コレクターズパッケージ”については、外箱入りパッケージの現物が登場。カプコン公式ショッピングサイト”イーカプコン”限定の”LImited Edition”の同梱されているアイテムも紹介された。
また、本作品の発売を記念して、9月30日まで開催されている“ラクーンシティをどんどん感染させていこう”という主旨の、Twitterやfacebookがあれば参加できるキャンペーンも実施中。平林氏によると、キャンペーンの参加者はゾンビに変身してしまうそうだ。ちなみに、感染率がをユーザーみんなで100％にすれば、本作の主人公であるクリスとジル、それぞれの“BSAA（バイオテロ対策部隊）”版のコスチュームが追加される。
さらに、アパレルブランド“SANTASTIC!”と、本作とのコラボアイテムの制作と販売が決定した。これは“CLUB96”という『バイオハザード』のオフィシャルファンクラブサイトとの連携で、『バイオハザード』の人気クリーチャーをみんなで決めようというもの。人気1位となったキャラクターは、現在公開中の映画『TOKYO TRIBE』の原作者でもある井上三太が描いたイラスト入りのTシャツが制作されるのだそうだ。
※関連記事
『バイオハザード HDリマスター』追加コスチュームなどの最新情報を公開
平林氏は「“原作のここが非常によかった”ということをしっかり引き続いて、鋭意制作をしております。期待してください」とイベントを締めくくった。
高品質のホラーと、小清水さん演じるレベッカの魅力がたっぷりの『バイオハザード HDリマスター』の発売日は、プレイステーション3、Xbox 360版が2014年11月27日。プレイステーション4、Xbox One、PC版は2015年初頭となっている。
