ついに発売日が2014年10月23日に決定した『サイコブレイク』。さらに判明した予約特典“ゴアモードDLC”とは何か? その狙いをベセスダ・ソフトワークスの高橋徹氏に聞いた。

●国内初の“挑戦”、それが“ゴアモードDLC”!

 国内版が2014年10月23日発売予定に決定した『サイコブレイク』(関連記事は→こちら)。その予約特典として実施されるのが、前代未聞の“ゴアモードDLC”だ。“ゴアモードDLC”は、CERO D(17歳以上対象)である『サイコブレイク』を、CERO Z(18歳以上のみ対象)相当の表現で遊べるようになるダウンロードコンテンツ。これからのゲーム業界に大きな衝撃を与えるであろう、この“挑戦”を仕掛けたキーパーソン、ベセスダ・ソフトワークス/ゼニマックス・アジア株式会社のゼネラルマネージャー、高橋徹氏にその真意を聞いてみた。週刊ファミ通2014年7月24日号(2014年7月10日発売)では、高橋徹氏のインタビュー完全版と、『サイコブレイク』ディレクターであるTango Gameworksの三上真司氏から入手したコメントを掲載している。この刺激的な“挑戦”に興味を持った方は、ぜひチェックしてほしい。

■“ゴアモードDLC”は、表現が変わってもゲームそのものに影響がない『サイコブレイク』だからこそ実現できた

ベセスダ・ソフトワークス/ゼニマックス・アジア株式会社
ゼネラルマネージャー
高橋徹氏

――ついに発売日が発表されましたね。

高橋徹氏(以下、高橋) ようやく皆さんに発表できたという思いと同時に、発売までの期間が決まったことで、売る側としては身が引き締まる思いです。このタイミングになったのは、純粋にクオリティーアップを突き詰めた結果ですね。ゲームを作る三上さん(ディレクター:三上真司氏)とTango Gameworksがゼニマックス・アジアのグループ内にいることで、納期に間に合わせるために中途半端なゲームを作ることをせず、クリエイティブに集中できた。当初から三上さんが納得できる作品を作ってほしかったし、そのためにTango Gameworksとゼニマックス・アジアは手を組んだので、その目的は果たせたと思います。

――気になっていた『サイコブレイク』のCERO区分はDとなりました。

高橋 海外と同様にするのであれば、CEROはZでしょうし、クリエイターが作ったものをそのままお届けするべきとも考えました。しかし、それでは売り場や宣伝が限定されてしまい、より多くのお客様に届ける機会が失われる。目標とする販売本数を鑑みて、国内版はCERO Dと決めたんです。ゲームの根幹に影響はありませんが、表現は変更しています。それでも、期待されているお客様に、海外と同様の『サイコブレイク』をお届けする方法はないかと考えて“ゴアモード”、いわばCERO Z版をプレイできる環境を予約特典とすることを思いつきました。これで海外版とほぼ同じ表現のゲームが遊べるようになります。

――“ゴアモードDLC”はどのような形で配布されるのですか? 前例のない施策ですが。

高橋 CERO D版とCERO Z版の2種類の『サイコブレイク』があり、どちらもCEROの審査を通過したものですが、パッケージとして販売されるのはCERO D版のみとなります。予約をした方には、ダウンロードコンテンツとして、CERO Z版の表現を追加できる“ゴアモードDLC”をお渡しする形となります。

――数量限定特典となるのでしょうか?

高橋 18歳以上の予約された方全員が必ず遊べるようにしたかったので、数量限定ではありません。さらに、発売後に単体で販売することもしません。予約期間はとくに決めていませんが、発売日前までに予約された方だけが遊べるものになります。

――ユーザーにとってもうれしい、独自の特典ですが、実現は難しかったのでは?

高橋 いろいろなCERO Zタイトルを手掛けていく中でルールを学んで、「このアイデアは可能だ」と思ったんです。そもそも、ROMの中に収録されているCERO Z版を解除するのではなく、CERO D版の商品に“ゴアモードDLC”を追加した結果、CERO Zになったという意味合いの商品です。いままでのPSNやXbox Liveでは、CERO ZのROMを持っている方がDLCを受け取ることは可能でしたが。 CERO Zのコンテンツを単体では配信できなかった。それが、配信できるようになったんです。これは大きなきっかけとなりました。だから、ここ半年は「先にやられたらどうしよう!」とヒヤヒヤしていましたよ(笑)。ただし、どのような作品でもできる施策ではないと思います。三上さんとも話して、『サイコブレイク』がCERO Dとなってもゲームそのものに影響はないと判断できたから、可能になった。さらに、今回は新規タイトルで予約本数が非常に重要ということもあり、こちらも腹を括れたましたね。

――単体で販売しないという決断も、パブリッシャーとしては挑戦だと思います。

高橋 ソフト発売後に単体販売しないと決めたのは、理由があります。評価を見てから買うとか、中古が出るまで待つと考えるのは、ユーザーとして当然だと思うのですが、それでは手に入らないものを提供したかった。さらに、ゲーム業界全体のことを考えると、販売店さんには予約が取れる商品を提供して、きちんと儲けを出してほしい。そのために、今回の施策を決断したんです。

――発売日も決まったいま、これからプロモーションもさらに加速していきますね。

高橋 2010年にTango Gameworksと手を組んでから早4年となりますが、その結果がついにお見せできるという喜びと緊張感があります。ただ、中身は“さすが三上さん”と言えるものになっているので、その価値に見合うプロモーションを仕掛けていきたいですね。これから、いろいろな施策をさらに考えていますので、楽しみにしていてください。


サイコブレイク
メーカー ベセスダ・ソフトワークス
対応機種 PS3プレイステーション3 / PS4プレイステーション4 / X360Xbox 360 / XOneXbox One
発売日 2014年10月23日
価格 PS4、Xbox One:7300円[税抜](7884円[税込])、PS3版とXbox 360版:5800円[税抜](6264円[税込])
ジャンル アクション・アドベンチャー / ホラー