稀代のクリエイター故・飯野賢治氏を偲び、謎のタイトルKAKEXUN(カケズン)の秘密に迫る

 2014年3月20日(木)19時30分よりニコニコ生放送で放送予定の“宇宙を遊べ 世界を解け!~KAKEXUN(カケズン)の謎に迫る #5”の内容が公開された。以下、詳細をリリースより抜粋する。

“宇宙を遊べ 世界を解け!~KAKEXUN(カケズン)の謎に迫る #5”、3月20日19時よりニコ生で放送決定_01

 今回のタイトルは“本日ついにクラウドファンディング開始! 新たに明かされる“電波塔”のビジュアルはこれだっ!”

 放送当日、ついに全貌を明らかにされるKAKEXUN(カケズン)クラウドファンディング! その内容を具体的に説明、そして本日公開のゲーム内施設“電波塔”のビジュアル。果たして“電波塔”とは何なのか? 今宵もまた全てを語りつくします!

※放送スタート時間は19時30分~20時の間で予定しております。(若干遅れる可能性があります)

■出演予定
飯田 和敏(チーフディレクター)
佐藤直哉(制作ディレクター)
江口勝敏(プロデューサー)
下平徳子(通訳・広報アシスタント)
浦島茂世(広報)

進行:関 智

『KAKEXUN(カケズン)』とは

 飯野賢治氏が企画したオンラインゲーム『KAKEXUN(カケズン)』は、計算によって創造される世界を描く、アクションアートSF作品。ゲーム世界を何重にも取り巻く全体世界は飯野賢治の宇宙観、哲学を土台に構成されている。

 ゲーム内に生まれている世界を、言葉ではなく数字で読み解き、そしてプレイヤーは数字をもって世界と対話し、ゲーム世界を変容させていくゲームだ。サッカーや野球、ダーツゲームにビリヤード、クレイ射撃……。世の中のスポーツ、ゲームには我々が意識しないまでも、数字と計算の要素が必要不可欠となっている。大きなビル、ダムや橋が倒れずに立っていること、海底から山が突然隆起したり、太陽からの電磁波が届くことを分析するのも数学の要素が必要不可欠。つまり、世界は数字でできていると言っても過言ではない。

 しかし、コンピューターが発展した現在、数字と計算の概念は希薄となり、そのことを多くの人が忘れようとしている。“宇宙を遊べ 世界を解け!”をキーワードに、開発陣はこの数字、数と直感的に戯れて、楽しく自然に計算できるゲーム作りを飯野氏の企画書から練り上げてきた。飯野賢治氏は、この『KAKEXUN(カケズン)』を企画中の2013年2月に急逝。つまり、飯野氏が生前に提案した最後のゲームとなる。このゲームを企画書から開放し、現実化させることが、KAKEXUN(カケズン)プロジェクトと、このクラウドファンディングの目的となる。

『KAKEXUN(カケズン)』の世界観

 プレイヤーは“チカラ”、そして“存在”という主観となり、この物語を始めます。プレイヤーは創生の世界で“チカラ”(マグマ)となり、自問自答を始めます。「この世界はどこなのか」、「自分は何なのか」。そして、プレイヤーの意識はこの世界の地表を感知し、そこはすべてがおぼろげな世界であり、ある概念=数字で成立し変化することを知ります。

 創生の時代の“チカラ”を経て、プレイヤーは第1世界と呼ばれる世界に“存在”として立ちます。目前にそびえ立つ巨大な山脈“Lu-roi(ルロイ)”は、創生で“チカラ”たちの作り上げた前人未到の大山脈。プレイヤーはその山脈の登頂を目指し登り始めます。なぜ登らなければならないのか、なんのために登るのか、その答えを自問しながら。

 プレイヤーの現在位置は高度と緯度、経度を示す座標によって確認することができます。この第1世界は、変容を続ける抽象世界です、プレイヤーが視点をフォーカスするたびに、その世界のクリーチャーや対象物は変化し、実体化します。

 プレイヤーははるか遠くから聞こえるうめき声、ささやき声や歌う声を頼りに他のプレイヤーを探すことができることを知ります。登頂はクリーチャーからの妨害や天変地異により困難を極め、不条理な出来事が次から次へ襲いかかります。この世界で登頂を続ける喜びは、絶え間なく世界から投げかけられる数字を、四則演算の公式を使い、正しい解として答えを選択することのみに存在します。そのときに世界は歓喜し、喜びにあふれ変容していくのです。

『KAKEXUN(カケズン)』の遊びかた

 本作の世界はストーリー部分とアクション部分によって構成されています。アクション部分では、プレイヤーはゲーム世界の地中あるいは空中から、とあるタイミングで発生する大量の数字を選択し、四則や数式を完成させます。プレイヤーは選択された項目をゲーム世界に解答します。

■正解と不正解
選択された数字によって解答が成立した場合、世界は歓喜のメロディーを唱え、地形が変化したり、プレイヤーがその上を前進することができます。不正解だった場合、世界は不協和音を唱え、世界は崩壊に近づいていきます。

■目的
『KAKEXUN(カケズン)』のストーリー部分では、世界は、“n次元”と呼ばれる超次元体意識によってコントロールされています。それは数字によって成り立ち、幾何模様と多面体の支配する次元です。プレイヤーはそこから送り込まれるクリーチャーたちと、高次元の戦いを迫られます。プレイヤーはその世界を成立させている、数式と数字を解読し、時代と空間を超えた世界の上で、すべての世界を“n次元”から開放しなければならないのです。