新情報、裏話満載のプレミアムなイベントに

 2014年2月9日、東京・銀座 ソニービルにおいて、2014年2月22日発売予定のプレイステーション4/プレイステーション3用ソフト『龍が如く 維新!』のクリエイターを招いてのプレミアムトークショーが開催された。

 このイベントは、プレイステーションの公式コミュニティサイト“プレコミュ”の企画として実施されたもの。プレイステーション4のカウントダウン体験イベント“Try! PlayStation 4! -2.22-”の会場となっている銀座 ソニービルに、抽選で当選した幸運なファンが集まり、プレイステーション4での実機プレゼンテーションや、クリエイターによるトークショーを楽しんだ。

▲司会を務めたのは、ニコニコ生放送で放送中の、PS4公式カウントダウン番組“PS4 Lab.”でもMCを担当している丸山周さん。
▲挨拶する横山氏(写真中央)と阪本氏(写真右)。自身も昨日だけで3回転んだという横山氏は、雪が残る中、足を運んでくれたファンたちに感謝の言葉を述べた。

1080p/60fps+大画面の凄さ!

 イベントに登場したクリエイターは、『龍が如く 維新!』プロデューサーの横山昌義氏と、ディレクターの阪本寛之氏。両氏は、前日までの記録的積雪のため、交通機関にも少なからず影響が残る中を集まってくれたファンへの感謝もあってか、時折「これ、言っちゃっていいのかな?」と迷いながらも、さまざまな新情報や、開発中のエピソードなどを語ってくれた。

 最初は、プレイステーション4版『龍が如く 維新!』の実機プレイを交えてのプレゼンテーションから。すでに各地で開催中の体験会などでプレイステーション4版『龍が如く 維新!』を触れる機会は設けられているが、せっかくの“プレミアムトークショー”なので、ということで、体験会などでは触れられない、四条通りの、いちばん栄えている大通りでのデモプレイが披露された。
 すでに体験会で触れている方なら実感されていることと思うが、やはり1080p・60fpsで動作する『龍が如く』は、驚くほど美しく、滑らかだ。このあたりは、以前に公開された動画(詳細は→コチラ)でも完全には伝わりにくい部分なので、店頭デモなどで見るチャンスがあったら、ぜひ確認してほしいところだ。

▲かごを担いだ“万屋”は、移動式のお店。赤い箱を持ってる万屋はレアで、ここでしか売ってない武器などを販売しているとのこと。「ここで買える鮪切は、強化すると最終的にスゴイ武器になりますよ」(横山氏)。
▲炎をまとった刀を振り回す! 「武器もすごい種類があります。斬ったぶんだけ自分が回復する妖刀など、いろいろ能力も違う武器が出てきます」(横山氏)
▲店先においてあった、飾りのように見えていたものを拾ってみると、なんとこれが、実際に撃って相手を攻撃できる“大筒”だった。こうしたハチャメチャさは、『龍が如く』ならではだ。
▲ハデな演出を伴いながらも、テンポがよく、滑らかなアクション。「アクションにはかなり力がを入れていて、4つのバトルスタイルが最初から選べます。シリーズの中でいちばんアクションが爽快で、やり込み要素があります」(阪本氏)。

 続いて、プレイステーション Vitaで2014年2月13日より配信予定となっている、“『龍が如く 維新!』無料アプリ for PlayStation Vita”の実機プレイが披露された。本作は、『龍が如く 維新!』の要素の一部――“バトルダンジョン”や“アナザーライフ”、“賭場ミニゲーム”を楽しめる無料ソフトだ(詳細は→コチラ)。

 PS Vitaで開発した感想として、阪本氏は、「ここまでできるのか、と。改めて、スペックがいいんだな、と再確認しました」とコメント。横山氏も、「もちろんPS3版、PS4版そのままではなく、フォントなどをPS Vita用に調整していますが、まあよく動きます(笑)」と、PS Vitaの性能が期待にたがわぬものだったことを認めていた。
 完成したソフトの内容についても、「テストといいつつ、200時間くらい遊んでしまいました。プライベートでもそれだけ遊ぶゲームは少ないですね。それくらい遊び応えがあります」(阪本氏)とのことだった。

▲「家では奥さんやお子さんの手前、遊びにくいからって、電車の中で遊んでるんですよ」(横山氏)と暴露され、苦笑いする阪本氏。超極秘であるはずの開発中ソフトを電車内で遊んじゃうって……!?
▲テンポのよさが印象的だったバトルダンジョン。横山氏いわく、「いわゆる狩場、アイテムを取るためのダンジョンで、イチ押しのポイントです」。

PS4で制約は実質ゼロに!? ロード時間も「かなり短くなりました」

▲「メディアの問題はあるので、容量面での制限はあるかもしれません。まあでも、いざとなったら3枚組とかでだせばいいわけで(笑)」(横山氏)

 ここからは、お題に対して横山氏、阪本氏が応える形でのトークショーに。

◆PS4ファーストインプレッションは?

 横山氏の答えは、「外見がかっこいい」ということだ。外見のよさはハードにとってとても大事なことだと主張する横山氏は、「PS2も、最初に見たときに、ガワがかっこいいな、とすごくドキドキしました。さすがソニーだ! と思いましたね。それに比べてセガはダッセえな、と(笑)」とコメント(伝説のCMをパロった冗談だと思います、念のため)。そしてPS4には、PS2で感じたドキドキを再び感じたそうで、「モックアップを初めてみたときに、いいときのソニーが帰ってきた感じがすごくしましたし、欲しい、これでゲームがしたい、と思いました」(横山氏)と、まず外見に惚れ込んだことを明かした。

 一方阪本氏は、PS4版の制作にゴーサインが出た段階では、PS4についてある程度の前情報は知ってはいたものの、まだ不安もあったそうだ。それが、「実際に作っていくにつれて、お? おお! と(笑)。開発チームのあいだで、“このハード、欠点がないんじゃない?”と盛り上がりました」(阪本氏)となったそうだ。また、「PS3ではここまでしかできなかったなぁ」という部分の制約が外れることの魅力は、クリエイターにとっては大きいそうで、「スペックがかなり上がって、ロード時間もかなり短くなって。これならストレスがないね、やっぱりいいハードだね、と」(阪本氏)と改めて感じたと語った。

◆PS4でよくなったところとは?

 横山氏は、「機能的な制約が、PS4では一段階外れました。ここまでくると、言い訳できず、制作者側のセンスの勝負になりますね」と、これからのクリエイターの競争が、きびしくもおもしろいものになるであろうことを示唆した。また同時に、いままでPS3で限界を目指し続けてきたクリエイターらしく、「いつか制限が出てくるというか、“PS4だとここまでしかできなかった”というくらいになれば、そこはまた進化するチャンスですよね」(横山氏)ともコメントした。

◆PS4、PS3、そしてPS Vitaアプリのマルチ展開。たいへんだったのでは?

 横山氏いわく、「たいへんだったけど、なんかできてました(笑)」。さすが開発の質と速さに定評のある『龍が如く』チーム……! PS Vita用アプリについては、最初に阪本氏に相談したところ、「ああ、やれますよ」と即答だったそうだ。しかし横山氏は、「こいつ(阪本氏)、すぐ安請け合いするんですよ。頼もしいっちゃ頼もしいけど、マジかよ? と」と、内心は心配だったのだとか。というのも阪本氏は、かつて『龍が如く』に初めて“キャバクラ”の要素を導入することになったときも、「やれますよ」と軽く返答。その後、開発を進めていくうちに、血を吐いて倒れたという壮絶な過去があるのだそうだ。「これは、いつもの阪本のアレか? と思っていたら(笑)、本当にできてました」(横山氏)

▲阪本氏の穏やかな表情からは、開発現場の壮絶さは想像もできない!?

 一方阪本氏は、このエピソードを暴露されて苦笑しつつも、「でもまじめな話、こういう創りかたをすればなんとかなるな、と見えていたんですよ」と説明。また、開発チームスタッフが優秀だったこともあり、開発は順調に進み、「作ってはやり直し、作ってはやり直し……というのがなかったんです」(阪本氏)。
 これを聞いて横山氏も、「『龍が如く』チームは、“やっぱり無理でした”がないんですよ。でも今回は、さすがにひとつくらい、要素が欠けてしまうかな、と思っていたのですが。全部できてしまった。すげえな、と(笑)」と改めて感慨深げに語っていた。

メイン以外の部分でも歴代キャラが多数登場!?

 最後に、イベント参加者からの質問に、横山氏、阪本氏が答える質疑応答コーナーが設けられた。

◆坂本龍馬は実在の人物ですが、どれくらい史実に忠実になっているのでしょうか?

横山氏 相当……忠実、ではないですね(笑)。歴史的に大きなエピソードは起こるようにしていますが、それも関わりかたが違うので。そもそも坂本龍馬であるのは、ほとんど1章くらいで、あとは齋藤一という偽名で生きていますから。でも、龍馬をご存じの方は、それも含めて楽しめると思います。

◆『龍が如く 維新!』はシリーズオールキャストの作品になっていますが、とくに好きな人物は誰ですか?

阪本氏 今回は、メインストーリーはもちろん、バトルダンジョンでポロッと出てくるキャラクターもいいんですよ。力也とかが隊士で出てくるんですが、めちゃ強くて、スタッフ内でもみんな使っています(笑)。ほかのモードでも、にやっとする歴代キャラが出てくるので、楽しいですよ。

横山氏 錦山の、以蔵がかっこいいですね。いままでは出そうにも出せなかったのですが、そういうキャラクターが蘇るのが、今回の作品です。8、9年ぶりで、中谷君(錦山役の声優・中谷一博さん)は同じ演技ができるのかな、と思っていましたが、会ってみると過去の記憶が蘇って、しっかり“ニシキの以蔵”になっていて。かっこいいですよ。

◆メイン以外で、力いれたポイント、見てほしいポイントはありますか?

阪本氏 サブストーリーは、今回もおもしろい話がいっぱいあります。今回は、サブストーリーに題字が出て見やすく、わかりやすくなっていますし、どれもいいデキだと思っています。また今回のサブストーリーは、いろんなところで発生するんですよ。ショップの店員と仲よくなると発動するとか、いろいろな起動パターンがあります。いままでのように、いかにも「お前、何か起きるだろ」というヤツからだけじゃなく(笑)、いろいろと町遊びをしていく中で起きていく感じですね。

横山氏 アナザーライフは、遊ぶとほのぼのしますよ。いままで『龍が如く』は戦ってばかりでしたが、家って大事なんだな、と実感しました(笑)。メインストーリーはやっぱり、笑える要素がありつつも殺伐としています。戦った男たちの儚い信念を描いたハードボイルドですから。でも、脇の要素はとにかく馬鹿馬鹿しくて。「やっぱり『龍が如く』ってこうだよな」と。

◆アナザーライフのボリュームはどれくらいですか?

横山氏 終わりのないシム、育成ゲームのようなものですね。

阪本氏 アナザーライフでは、別宅があって、畑で野菜を育てたり、それを町に売りにいったりで、ループしています。街中にいるペットを別宅で飼えて、そのペットが新しい素材をしれっと持ってきたり、というのもあります。アナザーライフだけで、お金も素材も、徳も稼げるので、うまく利用すると、後半で強くなりますよ。

横山氏 とくにアナザーライフは、徳の稼ぎどころなんです。徳ポイントは、アイテム欄を拡張したり、ダッシュの加速時間を長くしたりできるし、徳でレベルアップすることもできます。経験値大福みたいなアイテムがあって、最終的には、それを食べればなんとかなります(笑)。徳はゲーム的に、成長にも絡む重要な要素なので、アナザーライフをやってもらうと、すごく遊びやすくなりますよ。

阪本氏 ほかには、遥との絆が上がると起こるイベントなどもありますね。家の内装を変えたりすることもできます。本編でバトルをするより、シム的、育成的な遊びがしたいという人のためにも、しっかり作ってあります。

PS3用体験版、2014年2月13日配信決定!

 イベントの最後に、PS Vita用無料アプリ配信と同時の、2014年2月13日に、PS3用体験版が配信されることがサプライズ発表された。「PS4版でもやりたかったのですが、発売されてないので(笑)。まずはPS3版で遊んでみてください」(横山氏)。

 決して長い時間ではなかったが、情報盛りだくさんとなったこのイベント。何より印象深かったのは、横山氏、阪本氏がとにかく自信に満ちていたことだ。言葉の端々から伺える“やり切った満足感”に、会場に集まった人たちも、思わず魅了されていたのではないだろうか? とにもかくにも発売日が楽しみな本作。まずは2014年2月13日になったら、体験版&PS Vitaアプリを始めてみよう!

▲イベント終了後、全員で記念撮影。『龍が如く』を愛する気持ちと、『維新!』への期待感に満ちた、楽しいイベントでした。