2013年12月14日(日本時間12月15日)に行われたカプコン公式の格闘ゲーム世界大会“Capcom Cup 2013”。その『スーパーストリートファイターIV アーケードエディションVer.2012』(以下、『スパIV AE』)部門にて見事優勝を果たしたプロゲーマーのsako選手にインタビューを敢行。

●世界チャンピオンsako選手に直撃

 2013年12月14日(日本時間12月15日)に行われたカプコン公式の格闘ゲーム世界大会“Capcom Cup 2013”。その『スーパーストリートファイターIV アーケードエディションVer.2012』(以下、『スパIV AE』)部門にて見事優勝を果たしたプロゲーマーのsako選手にインタビューを敢行。さらに、『ウルトラストリートファイターIV』のアシスタントプロデューサーである綾野氏同席のうえ、sako選手の『ウルIV』に対するファーストインプレッションを語っていただいたぞ。

カプコン綾野氏(左)
sako氏(右)

■“Capcom Cup 2013”(カプコンカップ)とは?

 2013年12月25日にアメリカで開催されたカプコン公式の格闘ゲーム世界大会。『スパIV AE』、『ストリートファイター X 鉄拳』(以下、『ストクロ』)、『アルティメット マーヴル VS. カプコン3』(以下、『マヴカプ』)の3部門が開催。『スパIV AE』部門は、日本、ブラジル、アメリカ、イギリス、オーストラリア、アジア(シンガポール、韓国、台湾)で行われた予選通過者7名に、格闘ゲーム世界大会“EVO2013”の覇者を加えた8名が参加。『ストクロ』部門は、招待選手4名とオンライン予選通過者4名の計8名。『マブカプ』部門はユーザー投票によって選ばれた招待選手8名で世界一が争われた。大会の模様はニコニコ生放送にて中継された。

●勝因はゲームを楽しめたこと

――カプコンカップ優勝おめでとうございます。いまのお気持ちを教えていただけますか?

sako これまで長いこといろいろなカプコンのゲームをプレイしてきたのですが、公式大会にはほとんど出たことがなかったんです。それで今回カプコンカップに出場できて、さらに殺意の波動に目覚めたリュウ(以下、殺意リュウ)で優勝できたことがすごくうれしいです。

――これまで公式大会に参加していなかったのは意外ですね。

sako 公式大会の時期は、仕事が忙しかったりだとかいつもタイミングが合わないことが多いんですよ。

――アーケードに比べて家庭用は後発になることが多いので、タイミングが合わないのかと思いましたがそうではないんですね。

sako 家庭用でやり込んでいるイメージがあるかもしれませんが、もともとは“ゲーセンっ子”やったんです。昔は、仕事が終わったらゲーセンに寄り、閉店したら自宅で家庭用をプレイして……と、これをほぼ毎日続けていたくらいです(笑)。

――では、家庭用を中心にプレイするようになったのは初代『ストIV』のころからですか?

sako 『ストIV』当時は大阪市内のゲーセンまで通う時間がなかったので、地元のゲーセンに通っていました。でも、残念ながら閉店してしまってそこまでやり込めませんでした。

――ゲーセンで本格的にやり込めなくなったところに、タイミングよく家庭用が発売されたわけですね。

sako はい。『ストIV』の家庭用がすごくいいという評判を聞いたのでさっそく買いに行ったんですけど、大阪市内のお店はどこも売り切れていて……。それで嫁の実家のある香川のゲームショップまで買いに行ったのを覚えています(笑)。

――初代『ストIV』はすごく売れていましたからね。家庭用だと閉店がないから止めどきがわからなかったのでは?

sako そうですね。当時はラグの少ないネット対戦ができる格闘ゲームほかになかったので、マジヤバかったですね。「なんだこれ、家から出られへんやん」って(笑)。

――(笑)。話が少しそれてしまったのでカプコンカップの話題に戻しますが、殺意リュウで優勝できたことがうれしかったというのは、sakoさんにとってそこまで思い入れのあるキャラクターということですか?

sako はい。僕はわかりきった“強キャラ”よりも「やり込めばじつは強いんじゃないか?」というキャラクターを使うことが多いんです。本作でいうとそれが殺意リュウなんです。『スパIV AE』で新キャラクターとして追加されて、そのころからコソコソと使っていたのですが、なかなか大会で使う機会がありませんでした。

――かなり早い段階から殺意リュウに注目していたんですね。どのあたりに可能性を感じていたのでしょうか?

sako いちばんは、“波動拳”を持っているのが大きいですね。飛び道具があると相手を動かせるので、自分からゲームメイクできるんですよ。波動拳を撃って相手を動かして、そこに中足を刺して大ダメージを奪う。こういった戦略をイチから作っていく過程がすごくおもしろかったです。

――カプコンカップでも、相手が動くところや技の空振りに中足からのコンボを決めて大ダメージを奪うシーンが多かったですね。

sako 殺意リュウは通常のリュウと違って、中足を当ててからのリターンがすごく大きいんです。それに“空刃脚”もあるのでコンボ後の起き攻めも強いし、慣れていないと防ぐのは難しいと思いますよ。

――“竜爪脚”を使った“sakoスペ”(※)はだいぶ前から発見していたんですか?

sako そうですね。だいぶ前から見つけていました。

sakoスペ参考動画

 ――それはすごい(笑)。ちなみに、カプコンカップの直前に行われた“トパンガリーグ”で成績が思わしくなかったこともあり、気持ちの切り替えが難しかったのではないでしょうか?
※トパンガリーグ:プロゲーマーも多く参戦する国内最高レベルのリーグ戦。

sako トパンガリーグの最中は仕事がすごく忙しくて、あまり練習できなかったのもあるんですが、いちばんの敗因はメンタル面にあったと思います。2013年5月に行われたトパンガアジアリーグで全勝優勝していたため前評判が高くて、だから「勝たなアカンな」とへんに意識してしまって……。

――sakoさんでもそういうプレッシャーを感じることがあるんですね。

sako 気持ち悪かったですね。「いまなんのためにゲームやってるんやろ」と思うこともありましたし。トパンガリーグの途中にタイで行われた大会に参加したんですけど、参加者がみんなすごい笑顔でプレイしていたんですよ。それを見て「やっぱりゲームは楽しまないとな」と気づいたんです。大事なのはそこやんなって。

――それを機に気持ちを切り替えたんですね。

sako はい。タイには本当に行ってよかったと思っています。それで気持ちを切り替えて、カプコンカップでは楽しもうという気持ちで挑みました。一回戦の相手は、直前で『マブカプ』部門で優勝してノリノリのChirsGだったので、さすがに緊張しました。でも1試合目が終わったくらいからリラックスしてプレイできたと思います。

――日本語配信で実況のアールさんが、3試合先取制のところを2試合選手制と勘違いしていたから、見てるほうがヒヤヒヤしたのかもしれませんね(笑)。

sako こっちは3先ということをわかってプレイしていたので、そのへんは大丈夫でしたよ(笑)。負け星はついていたんですけど、試合が進むにつれて「これはいけそうやな」という流れが見えていましたし。

――ChirsG選手に勝利したあとは、Gackt選手、ふ~ど選手とフェイロン戦が続きましたよね。

sako フェイロン戦は大会とか関係なく、メチャメチャ練習した組み合わせなんです。殺意リュウでフェイロンはいけるのかということを見極めるために、家庭用で何千試合とプレイしました。期間にすると2ヶ月くらいはずっとエンドレスバトルでフェイロンを募集していました(笑)。

――そんなに徹底してやり込んでいた組み合わせなんですね。結局どちらが有利なんでしょう?

sako 究極的なことを言ったら、殺意リュウが有利な組み合わせだと思います。ただ、フェイロンは画面端に追い込みやすいし、それでいて画面端に追い込んだときの火力がすごいので殺意リュウが有利と言ってもほんのわずかですね。とはいえ、カプコンカップではふだん通りの試合運びができたと思います。

――なるほど。ちなみに、殺意リュウは体力が少ないですけど、そのあたりは気にならないんですか?

sako う~ん、いぶきも元も、自分が使うキャラクターは基本的に体力が少ないからあまり気にならないですね。だから、たまに遊びでザンギエフを使うと「なんだコレ、減らねー」みたいに思うことはあります(笑)。

――(笑)。決勝で当たった元使いのXian選手はいかがでしたか?

sako Xian選手は“EVO2013”(※)のチャンプで、2013年でもっとも活躍してるプレイヤーのひとりです。出る大会はどれも上位に食い込んでいて、最近メチャクチャ強くなっていますよ。

※EVO:世界最大規模の格闘ゲーム大会

――相手がメキメキと力をつけているというのは感じるものなんですか?

sako わかります。どの大会でも上位入賞している結果を見てもそうですし、大会の動画をチェックしても、やっぱりいい動きをするようになってますから。

――sakoさんも対戦相手の動画を見て研究するんですね。

sako 「どういう動きをするんやろ」と気になりますからね。相手の情報はある程度は仕入れています。

――決勝戦は試合運びに余裕があるように思えました。

sako そうですね。動画を見て研究もしましたし、元は自分も使っているので、この場面ではこの技を振ってくるというのが予測しやすかったですね。そういうことを意識しながら位置取りをして相手の技を誘い、動いたところを逆に刺し返す。Xian選手の動きをこっちでうまくコントロールできた試合だと思います。

――確かに、中足とセービングアタックを当てるのがすごくうまかったですよね。しかも相手のセービングアタックはしっかり潰す動きができていましたね。

sako セービングアタックを狙うなら「ココだ」というポイントを絞ってあったので、うまく当てることができたんだと思います。逆に相手のセービングは、波動拳を嫌がって出して来るだろうと予測できていました。そこを注意して見ておいて、相手がセービングアタックを出したらすぐに通常技で潰す、と。

――だからあんなに早く対応できたんですね。最後は大技の“瞬獄殺”まで決めて圧倒していましたね。

sako その前の段階で、“グラ潰し”(※)を見せておいたので、そろそろ動けなくなる頃合いでしたからね。最後のXian戦は自分の集大成というか、思い描いた通りの試合運びができたので、カプコンカップの中でもいちばん印象に残る試合になりました。
※グラ潰し:相手の投げ抜けを打撃などで潰すこと。

――では、今回のいちばんの勝因はなんだと思いますか?

sako ボタンの押し方を工夫したりだとか技術面の細かい調整もしたのですが、いちばんは大会を楽しめたことだと思います。

――やっぱりメンタルが重要なんですね。

sako 「絶対勝たなきゃ」というプレッシャーの中でプレイするほうがいい結果を残す人もいると思いますけど、僕の場合は楽しんでノビノビプレイしないとすごく弱い。だから今回は、ホンマいい経験になりました。プレイヤーとしてつぎのステップに進めたんじゃないかな。そう考えると、トパンガリーグで負けたことがすごくプラスになったんだと思います。いい意味で気持ちをリセットできたので、結果的には負けてよかった。負けないと見えないものと、勝たないと見えないものの両方を経験できたのは大きいですね。

●今後のカプコンカップは?

――では、ここからはカプコンの綾野さんにも同席していただきます。小野さん(カプコン執行役員)は今後もカプコンカップを続けていきたいとおっしゃっていましたが、それについてはいかがですか?

綾野氏(以下、綾野) ぜひ2014年も開催したいですね。夏はEVO、年末はカプコンカップという形が理想だと考えています。

――世界規模のメーカー公式大会というのはあまりありませんから、ファンとしてはうれしいですよね。

綾野 そうですね。2014年は『ウルIV』がありますし、国内でももっと盛り上げていきたいですね。

sako ガチなゲーマーは大会があるからやり込むという人が多いので、メーカー公式の大会は今後も続けてほしいですね。そのうえで第2回大会があるとすれば、タイトルが『ウルIV』に変わるので、また新しい楽しみがあるのかなと。個人的には『ストリートファイター』をプレイしている人たちの目標になるような大会になってくれればと思います。

――第2回大会が開催されれば、sakoさんを目指すプレイヤーも多いかと思います。

sako 新作が出るとプレイヤー人口も増えますし、みんな再スタートになりますので上達するチャンスだと思います。少しでも多くの人に触ってみてほしいですね。

――そういったプレイヤーたちの挑戦を待っているということですか?

sako はい。かかってこいと(笑)。でもやっぱり『ウルIV』では僕のぜんぜん知らないプレイヤーにドンドン出てきてほしいですね。そういう新しい人と対戦できるのも楽しみにしています。

●sako選手の『ウルIV』ファーストインプレッションは?

――いよいよ『ウルIV』はロケテストも行われ、新システムや調整の方向性が見えてきました。まだしっかりとプレイしてはいないと思いますが、現状の調整を見ていかがでしょうか?

sako まだほんの少し触っただけですが、基本的な戦略は変わらなそうですね。ただ、全体的にアッパー調整が多いので楽しみです。

――アッパー調整が中心ということで、戦えないキャラはいなくなりそうですね。

綾野 アッパー調整が多いのは、ユーザーの「ココを強くしてほしい」という部分を積極的に採用しているからですね。

sako 自分の使っているキャラクターが弱体化すると、できることが減ってしまいますから。これまで練習してきたことができなくなるのは、もったえないし。逆にできることが増える分には難しくなりますけど、絶対おもしろくなるので現状のバージョンよりもっとアッパー調整を増やしてほしいですね。もしくは全体的に体力を減らして、初代『ストIV』のときのように1回のコンボがすごく減る形にするのもアリかなと。体力がなかなか減らせないと試合が長くなってつまらないと思うんですよ。逆に、1回のコンボでガツっと減ると、やってるほうも見てるほうも爽快感があるんじゃないかな。

――『ウルIV』の新システム“ディレイスタンディング”の追加についてはいかがでしょうか?

sako “起き攻め”(※)がやりにくくなるので、攻撃力を上げないとすごくダラダラした試合が多くなりそうですよね。いままでは一度転ぶと起き攻めを受けるというプレッシャーがありましたが、そこであまりダメージを受けないとなると、「ここは食らってもいいや」とテキトーなプレイが多くなると思うんですよ。たとえば、『ストII』は跳び込みからの3段を決めればどのキャラクターでも勝てるゲーム性でした。そのくらいコンボダメージが大きいから、しっかり昇龍拳で跳びを落とそうとするし、波動拳の撃ち方も工夫したと思うんです。

※相手の起き上がるタイミングで仕掛ける回避の難しい攻め。

――確かに、ダメージが低いと緊張感もなくなりそうですね。

sako それに、ディレイスタンディングがあると初心者が熟練者に勝つチャンスが少なくなってしまうと思いますよ。これまでは起き攻めさえ覚えれば、たとえ相手が上級者でも倒すことができたんです。でもそれがなくなったら絶対勝てなくなってしまう。だから、投げを決めたあとだけはディレイスタンディングを使えなくするとか、起き攻めをなくすなら投げを決めたあとの有利時間を減らしてゲーム展開を早くするとかしてほしいですね。

――起き攻めが弱くなるなら、投げや足払いのプレッシャーがなくなりますしね。

sako それでいて逃げる選択肢はもとから多いゲームですからね。

綾野 そうですね。sakoさんのおっしゃるとおりノーマル起き上がりしかできない場面も必要だろうと考えています。開発としても把握している部分なので、方向性としては間違っていないのかなと。起き攻めはやり込み要素のひとつですからね。

――ウルトラコンボ(以下、ウルコン)をふたつ使用できる新システム“ウルコンダブル”の印象はいかがですか?

sako もう少しダメージを取れるようになって欲しいですね。でも、ダメージが上がると強過ぎるだろうから、その場合は体力が減るとか。

綾野 開発としては、ウルコンダブル一択という状況は望んでいないんですよ。ウルコンセレクトの拡張というのがコンセプトなので、ウルコンI、ウルコンII、ウルコンダブルの3つで迷ってもらうのが理想ですね。

――現状の調整ではウルコンセレクトに迷いそうですか?

sako 殺意リュウであればウルコンダブルは使わないですね。やっぱり殺意リュウは火力が欲しいですから。ただ、いぶきは鎧通しが機能するキャラクターが相手のときはウルコンダブルを選択する可能性はあります。そのあたりはやり込むことで割り振られていくと思いますよ。あとはプレイヤーの個性でも変わってくるかと。

綾野 火力が欲しいのであれば、IかIIを選んでくださいというのは開発コンセプトどおりなので、間違っていないのかなと。ウルコンダブルを選んでもらうことで、これまで使われていなかったウルコンが日の目を見ることになるのでうれしいですね。

――それでは、綾野さんもいることですし、sakoさんから『ウルIV』はこうしてほしいという綾野さんに伝えたいことはありますか?

sako どうしても前作までの戦略を引き継ぐ部分が多いと思いますので、何かひとつでもいいのでスパイスが欲しいですね。たとえば、“昇龍拳→レッドセービングアタック(以下、赤セビ)”のように空中の相手に赤セビを当てたら、空中コンボがたくさん決められるようになるとか。空中コンボの幅広がるだけでもかなり変わると思いますよ。

――それはおもしろいですね。ただ、現状では赤セビをキャンセルして出すとスーパーコンボゲージを4つ必要になるので使いどころが難しそうですね。

sako そうですね。現状の4つ消費では赤セビをキャンセルして出すメリット少ないので、できれば3つくらいにして欲しいですね。4つまでゲージを溜めるとスーパーコンボが使えるので、3つでゲージを吐く選択肢があってもいいのかと。3つなら強すぎることもないし、ゲーム性としておもしろくなるんちゃうかな。

綾野 4つ消費にするか3つ消費にするのかは、開発でも検討しているところなんです。開発チームで4つ派と3つ派で仲が悪くなるくらいに(笑)。ただ、空中コンボの拡張はおもしろい案ですね。前向きに検討させていただきます。

――空中コンボが拡張されるとなると、たとえ新技が追加されなかったとしてもやることが増えるのでいい刺激になりそうですね。システムの拡張なので全キャラクターに共通してますし。

sako 結局ゲーマーは、自分で開発したいと思うんですよ。いまはもうコンボもほぼできっちゃってるから、自分独特のコンボを新しく作りたいんじゃないかな。

――空中コンボが拡張されたら、新たな“sakoスペ”が生まれるかもしれませんね。殺意リュウで散々“竜爪脚”を入れられたあとに浮かされて、さらに空中コンボがとか(笑)。

綾野 もうゲームが違ってきちゃう(笑)。

――でも『ウルトラ』にタイトルが変わるから、そのくらいゲーム性も変わっていいような気もしますけどね。それに旧キャラクターに新技が追加されないのであれば技のフレーム調整だけでは限界があると思うんですよ。そこで空中コンボの幅が広がれば、見た目にも変わってるのがわかりやすくてよさそうですが……。と、ゲームバランスの調整の話題ばかりになってしまいましたが、それ以外の部分でsakoさんが気になることはありますか?

sako う~ん、新しいアレンジコスチュームはあるんですか?

綾野 やっぱりあったら楽しみですか?

sako それは楽しみですよ。いつ出るんやろって(笑)。

綾野 そこはもう続報を期待していてください。カプコンカップで発表した情報ですと、家庭用ではオンライン上でチームバトルができるようになってます。これについてはどうですか?

sako チーム戦はシングル戦と違って、チームの組み方や戦う順番などの戦略があるからおもしろいですよね。

――オンライン大会の幅も広がりそうですね。それに単純にみんなでワイワイやるのは楽しそう。ほかにもオンラインのトレーニングモードが追加されるそうですね。

綾野 はい。じつはまだ言えませんが、トレーニングモードにはsakoさんが家から出られなくなるような“隠し球”も用意しています。

――ほほう。それは楽しみですね。それにしてもオンラインのトレーニングモードはすごく便利そう。友だちの家に集まったり、ゲーセンで教えてもらうというのは人によっては難しいですから、遠くの人と家でトレーニングできるのは大きいですよね。

sako トレーニングモードなら「このネタはこうやって返すんや」とか状況説明もしやすいから攻略スピードがさらに早くなりそう。

――確かに(笑)。でも新規の人には絶対ありがたいモードですよ。初心者はトレーニングモードがあっても何を練習していいかわからないと思うし。そこでこのモードを使って経験者が教えてあげれば、わかりやすいと思いますよ。欲を言うと、オンライントレーニングモードを観戦できる機能もあるとうれしいですよね。ふたりがトレーニング、それ以外の人が観戦とか。

sako あー。それヤバいな(笑)。

――上級者ふたりがお手本を見せて、初心者が観戦するとか。

綾野 何か学校みたいですね(笑)。

――sakoさんのおっしゃったように攻略スピードが早くなるという面もありますけど、新規の間口を広げるという意味ではすごく便利なモードになると思いますよ。

sako 「こうやって練習したらいいんだよ」というの実際にやって見せられるのはいいですよね。

●5人目の新キャラクターは女性で確定!?

――カプコンカップの際に、小野さんが5人のキャラクターは女性と発言していましたが、あれは本当なんですか?

綾野 それは確定ですね。執行役員がそうやって執行したわけですから(笑)。

――名前が「R」から始まるという噂は本当ですか?

綾野 それはあくまで噂なんじゃないですかね。

――過去作にプレイアブルとして登場したことのあるキャラクターですか?

綾野 プレイアブルで登場した女性キャラというともう数えるほどしかないですね(笑)。

――となると、過去作でプレイアブルになったことがない女性キャラクターということでいいですか?

綾野 鋭い! うーん。現状話せる情報はそこまでですね。ぜひ続報に期待してください。

●2013年を振り返って

――では最後に2013年を振り返ってみて、どんな1年でしたか?

sako 忙しい1年でしたね。おかげ様でゲーム関係の仕事をたくさんいただけたので。とくに『ヴァンパイアリザレクション』の企画は楽しかったです。

※sakoさん出演『ヴァンパイアリザレクション』企画記事はこちら

――あの企画はイチファンとしても実現してうれしかったですよ。あとは『ヴァンパイア』の新作が出てくれれば。

綾野 う~ん、あと5倍くらい売れたら(笑)。

sako (笑)。忙しかったですけど、最後にカプコンカップ優勝といういちばん気持ちいい終わりかたができてよかったなと。カプコンカップは公式大会初の優勝、EVOチャンプのXianを倒しての優勝、そしてトパンガリーグで負けたあとという、いろいろな条件が重なったところでの優勝だったので本当にうれしいです。

――ではsakoさん的にはいい1年だったわけですね?

sako はい。EVOの順位も5位に上がりましたし、大会で優勝することも多かったので振り返ってみると最高の1年でしたね。

――では、2014年はどんな1年にしたいですか?

sako そうですね。楽しみながらいろいろなゲームをプレイしたいですね。もちろん『ウルIV』をメインでやりますが、時間の許す限りさまざまなものを触ってみようかと。

――なるほど、それでは綾野さんの2013年はいかがでしたか?

綾野 プライベート的には天中殺の1年で……よくなかったですね。今年引越したんですけど、いきなり洗濯機が壊れて部屋中が大洪水でして…。

――そうなんですか(笑)。

綾野 仕事面でも『ヴァンパイアリザレクション』で忙しくて、その後は『ウルIV』で……本当に苦労した1年でしたね。でも、『ウルIV』はなんとかロケテストまで漕ぎ着けられたのでよかったです。

――でも、格闘ゲームに深くかかわれてうらやましいですよ。

綾野 まぁカプコンに入ったからにはそうなりたいと思っていましたが、ゲームをプレイする時間がほんとに削られて……。その点はいまだ改善できていないので、2014年はゲーム開発だけではなくゲームプレイのほうも充実させていきたいですね。

――ちなみに『ウルIV』は誰を使うんですか?

綾野 ポイズンを使おうと思っていたんですけど、ヒューゴーもいいんですよね。コンボを練習する時間がないので、投げキャラがいいかなと(笑)。

sako やっぱりそういう人のためにも使いやすいシンプルなキャラも必要やと思いますよ。

綾野 家庭用が出たらsakoさんにオンライントレモで教わりながら、PP2500を目指したいと思います。

――それでは最後にファンへのメッセージをいただけますか?

sako 2014年もこれまでと同じようにマイペースでやっていくので、応援よろしくお願いします。

綾野 『ウルIV』が4月に稼動しますので、ぜひよろしくお願いします。稼動したあとは極力23時くらいには仕事を切り上げて、ゲームセンターに行けるようになりたいですね。プレイヤーとしてみんなとコミュニケーションを取っていこうと思いますので、ゲーセンで見かけたら是非対戦をよろしくお願いします。

編集:豊泉三兄弟(次男)