●今井秋芳監督の最新作の姿が、徐々に明らかに――

 アークシステムワークスより2014年春発売予定のプレイステーション Vita/プレイステーション3用ソフト『魔都紅色幽撃隊』。本作のキャラクターデザインを担当しているイラストレーター、倉花千夏氏が描くイメージビジュアルが公開された。

▲描かれているのは、勝気なヒロイン・深舟 さゆり(みふねさゆり)、頭脳明晰な同級生・支我 正宗(しがまさむね)、出版社“夕隙社(ゆうげきしゃ)”の社長兼編集長・伏頼 千鶴(ふくらいちづる)。本作の物語の中でも重要な役割を果たす3人だ。

 また、本作に登場するキャラクターや、アドベンチャーパート、バトルパートの詳細も明らかに。

■夕隙社(ゆうげきしゃ)とは
主人公が第1話でバイトとして身を寄せることになるオカルト専門の出版会社。
事務所は、新宿の薄暗い雑居ビルにあり、怪しいオカルトグッズが山のように積まれている。

しかし、雑誌社とは社会的な表の顔。
その実は、霊に困っている依頼主から悪霊除霊を請け負い、報酬を得ているゴーストハント集団。
裏稼業として依頼を受け、夜な夜なミニバンに乗り込み、除霊ビジネスに勤しんでいる。
霊を“視る”ことのできる人材を集めており、主人公もその能力を見ぬかれ、誘われる。

夕隙社の編集長でもあり社長でもある伏頼千鶴は、長年、霊と対峙してきた過去があるらしいのだが、その素性は秘密のベールに包まれている。

■主人公=プレイヤー
主人公であるプレイヤーは、物語の第1話で、新宿にある暮綯學園(くれないがくえん)に“転校生”として現れる。伏頼に自己紹介をする際に、名前とあだ名を入力することになる。

主人公の姿や声などは、ゲーム中には明確なグラフィックとしては登場しないが、キャラクターたちとの会話や重要な局面で“主人公の行動”を入力することで、物語に影響を与えられる。

■キャラクター
夕隙社でのアルバイトの日々の中で、主人公はさまざまな人物と出会う。彼らはゲストとしてバトルに参加することがあるほか、主人公の行動次第では、夕隙社に仲間入りする。

「そんなの全然ロックじゃねぇッ!」
小菅春吉
こすげ はるきち

つねにエレキギターを持ち歩いている夕隙社のアルバイト。「反社会的な感じがロックだ」という理由で、高校を中退した。
「僕の番だね。チェックメイトだ」
久伎千草
くき ちぐさ

中央区の高校に通う高校3年生。チェス部の部長を務めている。歳の離れた弟を、事故で亡くした過去を持つ。
「紅いコートの男に気をつけて――」
夏服の少女

 主人公が通う暮綯學園に現れる霊。過去に學園内で命を落とした。主人公たちに伝えたいことがあるらしいが……。

●アドベンチャーパートのポイント

■五感入力システム
今井秋芳氏が過去に手掛けた作品『東京魔人學園伝奇』や『九龍妖魔學園紀』では、物語の各場面で喜怒哀楽などの感情を伝えることで、登場キャラクターや物語に影響を与えていくシステムが採用されていた。

本作では、この“感情入力”を大幅にリニューアル。5つの感情入力に加え、人間の持つ五感……味覚・嗅覚・聴覚・視覚・触覚の感覚を組み合わせて入力することで、“感情+感覚”をプレイヤーの行動として表現できる。26通り(1種類は無視扱い)の組み合わせを入力することで、登場キャラクターのリアクションが変わり、好感度も変化していく。
※入力しないと無視することになる。

▲出会ってまもないヒロインとの会話。“友”と“触”を組み合わせると、相手に握手を求めることに。
▲握手は断られたが、悪い印象は与えなかったようだ。
▲キャラクター以外を対象に、五感入力を行う場面もある。床に落ちている白い粉に“味”を入力すると、主人公はその粉をなめる。

●バトルパートのポイント

■ブリーフィング
本作で主人公たちが戦うのは、東京の闇に潜む“霊(ゴースト)”たち。
戦闘前には、夕隙社編集部内でブリーフィングを行う。

除霊の依頼を受けると、出動先の場所の見取り図を、“コガメ便”というバイク便が編集部に届けてくれる。
その見取り図を仲間たちと囲み、霊が移動しそうなルートや、霊を行かせたくない場所に、あらかじめ塩や酒などを撒いたり(悪霊は、塩や酒など、電気的にマイナスな物質が苦手)、霊の居場所を探知できるEMF探知機(EMFはElectro Magnetic Fieldの略。テスターなどを改造して、悪霊の出す電気的にプラスのエネルギーを探知することができる)などを設置し、戦いに備えよう。

ブリーフィングでは、事前に出現する霊の習性や特性なども伝えられるので、それらの情報をもとに、実際の現場でのバトルの作戦を練るといい。

■行動予測システム
本作では、敵と味方の行動を入力し、同時に行動するという“行動予測シミュレーションシステム”を導入している。

行動予測に使用するのは、味方と敵の情報を閲覧できる端末“ウィジャパッド”。夕隙社のスタッフが独自に開発した端末で、もちろん非売品だ。

プレイヤーや仲間の戦闘をサポートをする役割を担う支我正宗は、霊の位置やプレイヤーたちの状態など、さまざまな情報を通信で提供してくれる。

行動予測フェイズでは、この端末を見ながら敵の次の行動を予測し、味方の行動を決定。すべての味方の行動計画を立てたら、行動実行フェイズに移る。行動実行フェイズでは、敵が各キャラクターの技の射程に入った場合、戦闘となる。

ボスとなる霊は、仲間の霊を引き連れて現れる場合もあるので、さまざまな霊の行動も予測しながら戦っていくことになる。

敵味方が同時に動く行動予測は、1回の行動(予測+実行)が、“1ターン”ではなく“1分”という単位で表示されており、バトルの残り時間は、マップや敵によって変わる。

移動や攻撃、アイテム使用などは、全てAP(アクションポイント)を消費して行われるので、いつ、どこでAPを消費するのかを考えて行動する必要がある。

■3Dバトル
戦闘に入ると、2Dマップから3Dマップの空間へと視点が変化。主観映像で、チームのメンバーたちが見ている映像が左側に同時に映し出される。

行動予測で入力した技で霊を攻撃し、ダメージを与えることができるが、攻撃が外れると、室内の物品を壊してしまうことがあったり、逆に攻撃を受けてしまったりする。

▲攻撃を空振りし、物品を壊してしまった。
▲キャラクターが瀕死になると、画面(キャラクターが所持しているカメラ)にヒビが入る。

 設定ターン内に目的の霊を倒すと“除霊完了”、ミッションクリアーとなる。最後に、収支画面が表示され、除霊依頼報酬と特別報酬(クリアー時間や戦い方によって変化)、破壊した物品の弁償費、ブリーフィングで使用したアイテムの料金などが集計され、最終的な儲けが表示される。

 使用したアイテムが多すぎたり、多数の物品を破壊してしまった場合などは、報酬がゼロになる場合も。レストランやバーなど、高級な酒やグラスが置いてある場所での戦闘には注意が必要だ。

●新たなアニメーション手法“GHOST”

 本作には、“GHOST(Graphic Horizontal Object Streaming)”という、新しい2D表現方法が用いられている。2Dでありながら、立体的な動きを可能にし、キャラクターの息遣いを感じる柔らかさを持つ表現方法で、映像作家・高橋昂也氏により生み出された新手法だ。GHOSTにより、キャラクターは、つねに動いているように描かれる。

 また、イベントグラフィックにもこのGHOSTの技術を採用。静止画が挿入される従来のアドベンチャーゲームとは異なり、風にたなびいている黒髪、舞い落ちる木の葉など、時間の流れを感じさせるイベントシーンが実現されている。

●背景画像にはVR技術を採用

 アドベンチャーパートでは、キャラクターをプレイヤーの周囲に配置し、その立ち位置に向けて実写背景が360度回転するVR技術を採用。これにより、プレイヤーはつねに、360度の背景に囲まれた空間に存在することになる。

●インターバル

 各話の間やバトル前に挟まれるインターバルでは、夕隙社の編集部が表示され、ここからさまざまなモードに移行することができる。

▲最初は仲間も少ない編集部だが、話を進めて仲間が増えていくと、さまざまな登場人物たちが登場するようになり、編集部での本来の仕事ぶりを垣間見ることができる。この画面も、GHOST技術で表現される。

 インターバル中にできることは、下記の通り。

・夕隙社サイト
PCをクリックすると、夕隙社のサイトと、依頼を受ける裏サイトを見ることができる。依頼を受けて、主人公のスキルアップをしたり、お金を稼いだりすることができる。

・ブリーフィング
請けた除霊依頼のブリーフィング画面に移行。

・アルバム
これまでの主要なイベントを閲覧できる。

・次の話へ
つぎの話へ進むことができる。

・ショップ
コンビニへ行って、除霊で使用するアイテムを購入できる。

▲仲間と訓練を行って、スキルアップに励むことも可能だ。どの仲間を訓練させるかは、ホワイトボードで管理。

●テーマ曲

オープニングテーマ(主題曲)「Shoot That Crimson Sky」
作詞:今井秋芳
作・編曲:植松伸夫
歌:CHASHELL

 植松伸夫氏の音楽的ルーツである、レッド・ツェッペリンを彷彿とさせるロックサウンド。英国人ヴォーカルが紡ぐ、重厚かつハイトーンボイスが、熱く『魔都紅色幽撃隊』の世界へ誘う。

エンディングテーマ「黄昏ジュヴナイル」
作詞:今井秋芳
作・編曲:芦沢和則
歌:遠藤ゆりか

 學園ジュヴナイルの世界を紅色の黄昏の空にイメージを重ねたJロックサウンド。エッジの効いたギターにかぶさるブルースハープが、暮れゆく東京の街を表現している。歌うのは、声優&歌手として活動する遠藤ゆりかさんだ。

●第1話のスクリーンショットを公開!


魔都紅色幽撃隊
メーカー アークシステムワークス
対応機種 PS3プレイステーション3 / PSVPlayStation Vita
発売日 2014年春発売予定
価格 価格未定
ジャンル アドベンチャー・RPG / 学園
備考 監督:今井秋芳、キャラクターデザイン:倉花千夏、主題歌制作:植松伸夫、プロデューサー:金沢十三男、田口和憲、エグゼクティブ・プロデューサー:和田康宏、開発:トイボックス