アニメに関する裏話も
徳島県徳島市にて、2013年9月28日~10月14日の期間で開催された、エンターテインメントのイベント“マチ★アソビ vol.11”。2013年10月13日、ufotable CINEMAにて、“ゴッドイーター2ナイト~シネマ大画面でタイムアタック大会~”が開催。バンダイナムコゲームの富澤祐介プロデューサー、『GOD EATER』シリーズの楽曲を担当しているバンダイナムコスタジオの椎名 豪氏、『GOD EATER』シリーズのアニメの監督であるufotable平尾隆之監督が出演した。
2部制で行われたこのイベント。第1部の目玉は、プレイステーション Vita、プレイステーション・ポータブル用ソフト『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』(2013年11月14日発売予定)のオープニングアニメ! このアニメで流れている楽曲は、難波章浩さん(Hi-STANDARD)と上田剛士さん(AA=)が手掛けている「FATE」という曲だ。
本邦初公開となる今回のアニメのこだわりは、“マルドゥークを倒さないこと”。平尾監督は、前作のアニメで、看板アラガミであるヴァジュラを倒してしまったことを後悔しており、今回はマルドゥークの強さをアピールするべく、倒さずに描いたそうだ。
ジュリウスの周りに仲間が集まってくることをきっかけに、モノクロからカラーに転じる演出も見どころ。「仲間たちが集まったときにドラマがどうなるか」が、ゲームの中でも大きな筋になっている、と富澤氏は語った。
くり返し見ることを前提に、見るたびに発見があるように作られているという今回のアニメ。プレイしてから見れば、また印象も変わるに違いない。
続いて、ufotableと『GOD EATER』のタッグのはじまりである、『GOD EATER』のプロモーションアニメを上映。オーディオコメンタリー風に、富澤氏らが当時の裏話を語った。たとえば、このアニメにのみ登場する軍曹らのデザインを担当したのは、週刊ファミ通で「ひよこぼっち」を連載していることでお馴染みの濱元隆輔氏であること。アニメの中でシックザールのそばにいるのはオペレーター時代のサクヤであることや、ツバキの神機はコウタに受け継がれたものであることなども語られた。
また、このプロモーションアニメの楽曲を椎名氏に作ってもらうため、富澤氏が平尾監督を連れて、椎名氏の作業スペースを訪れたときのことも話題に。ひたすらこもって作業をしている結果、椎名氏の机周辺はすごいことになっており、布団まであったとか……。そんなところで初対面を果たしたふたり。『GOD EATER』はもちろん、平尾監督が手掛ける映画「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」(2013年12月28日公開)でもタッグを組んでいる。公開3ヵ月前に完成したこの映画を、富澤氏はひと足先に観て、泣いてしまったそうだ。その感想は、改めて『GOD EATER』ブログに書くとのことなので、お楽しみに。
平尾監督は、『GOD EATER』のアニメについて、ゲーム開発スタッフの思いを裏切らないよう、こだわって作ったと語り、そのこだわりが届いたらうれしい、とファンへのメッセージを送った。
デミウルゴスとヴァジュラに、タイムアタックで立ち向かう!
第2部は『GOD EATER 2』タイムアタック大会。事前に行われた予選の上位12名が、4人ずつチーム“G”、“E”、“2”に分かれ、ミッション「雷氷瀑布」のクリアータイムを競うというものだ。チームの代表者は“プレイステーション Vita TV”を使ってプレイし、そのプレイの模様がスクリーンに映し出された。
最初に挑戦したのはチーム“G”。ふたりずつに分かれ、ヴァジュラとデミウルゴスに対峙したが、デミウルゴスと戦っていたふたりが倒されてしまい、リスポーン。ミッション失敗の危機が訪れたが、ヴァジュラを倒したふたりが合流し、難を逃れ、5分43秒でクリアーした。
続くチーム“E”も、ふたりずつに分かれて挑んだが、やはりデミウルゴスに対峙したふたりが倒されてしまう。時間差で倒されたため、リスポーンしたプレイヤーが、後に倒されたプレイヤーへ駆け寄り、リンクエイド。リスポーンを避けることができた。しかしこの後、通信エラーが起きるというハプニングに見舞われ、クリアータイムは6分30秒という結果に。
そして最後のチーム“2”。こちらのチームは、先に4人でヴァジュラを倒し、その後デミウルゴスに挑むという作戦に。この作戦が見事成功し、4分50秒でクリアー。見事勝利を収めた。4人でアラガミをタコ殴りにする様子を見て、椎名氏は思わずアラガミがかわいそうになったとか。
記者は、このタイムアタックのプレイを見ていて、『GOD EATER 2』をプレイしたい! という気持ちがいっそう強まった。発売までいよいよあと1ヵ月。体験版をプレイながら待ちたいと思う。