ファンの前で『無双OROCHI2 Ultimate(アルティメット)』の魅力を紹介

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▲体験会では、プレイステーション Vita版とプレイステーション3版の両方がプレイできた。

 2013年9月14日、東京・池袋のヤマダ電機LABI1池袋モバイルドリーム館にて、コーエーテクモゲームスから2013年9月26日に発売予定のプレイステーション Vita&プレイステーション3用ソフト『無双OROCHI2 Ultimate(アルティメット)』の開発者トークショーと店頭体験会が開催された。本記事ではその模様をリポートするとともに、トークショー後に行われた開発者へのミニインタビューをお伝えする。

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▲『無双OROCHI2 Ultimate(アルティメット)』プロデューサーの鈴木亮浩氏(右)と、ディレクターの野田洋司氏(左)。

 体験会に先駆けて行われたトークショーには、本作のプロデューサーの鈴木亮浩氏とディレクターの野田洋司氏が登場。映像や実機プレイを交えながら、『無双OROCHI2 Ultimate(アルティメット)』の新モードや新キャラクター、ゲームの魅力を紹介していった。

 トークの中で鈴木氏は、バンダイナムコゲームスの『ソウルキャリバー』シリーズからソフィーティアの参戦が実現したエピソードを披露。「バンダイナムコゲームスさんのプロデューサーの方たちとお話ししたとき、『ソウルキャリバー』シリーズのキャラクターが『無双』に出たらおもしろいんじゃないかと盛り上がりまして。それでコラボすることになったんですが、いろいろ候補がいる中で、日本国内でいちばん人気のあるソフィーティアが参戦することになりました」と語った。

 また、3人の武将を切り替えながら連続して攻撃を叩き込む“トリプルラッシュ”を決めるのが大好きと言う野田氏は、「トリプルラッシュに参加する3人目のキャラクターのチャージ攻撃が、空中から地面に叩き付ける技だと、そこからさらにトリプルラッシュを続けることができます。うまくつなげれば、“無限トリプルラッシュ”をくり出すことができ、強敵も一方的に攻撃できますよ」と、テクニックを教えてくれた。そして、鈴木氏もトリプルラッシュに関して、「劉備、関羽、張飛のような特定の組み合わせで発動させると、特別なトリプルラッシュに切り替わります。組み合わせは50種類以上用意していますので、情報画面に表示されるヒントを参考に、ぜひ探してみてください」と、開発者ならではのネタを教えてくれた。

 そのほかにもトークでは、開発時のエピソードが語られるひと幕も。野田氏は「今回は鈴木から、クロスプレイとクロスセーブに対応するために、同時発売にしてくれと言われまして。2機種で並行して開発を行っていたのですが、単純に作業量が倍になったので、最終的にプログラマーの手が足りなくなってしまいました。そこで、『無双OROCHI2』のときにメインプログラマーを担当していた僕が、久しぶりにプログラマーとして復帰して、どうにかこうにか発売することができました(笑)」とコメント。それを受けて鈴木氏は、「プロジェクトメンバーにはかなり無理を言いましたが、最初に予定していたものよりも2倍、3倍の要素を詰め込むことができました」と、タイトルの完成度に自信をのぞかせた。

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▲会場には多くの女性ファンの姿も。短い試遊時間の中でも、台詞をしっかり聞くなどのこだわりを見せていた。
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▲プレミアムBOXに同梱されるグッズ。新キャラクターのポストカードには、表面に特殊な加工がされている。

鈴木プロデューサー&野田ディレクターインタビュー

──まずは、今回追加された新キャラクターの中で、とくにお気に入りのキャラクターを教えていただけますか?
鈴木 ソフィーティアですね。ちょうど、対戦格闘ゲームの初代『三國無双』を作っていたときに、うちが武器格闘ゲームを最初に出すぞと思っていたんですが、ゲームセンターで『ソウルエッジ』が出たんですよ(笑)。研究のためと『ソウルエッジ』時代からプレイしたこともあって、『ソウルキャリバー』シリーズはとても思い出深い作品なんです。それに、ソフィーティアは登場キャラクターの中でもとくに好きでした。技なども忠実に再現してもらいましたし、手前味噌ですが、とくに乱舞はいいデキだと思います。
野田 僕のお気に入りもコラボキャラクターなんですが、ステルケンブルクです。原作の“かっこよさ”、たとえば必殺技を乱舞などでうまく再現できたと思っています。彼を自由自在に操作できるので、原作のファンの方にはたまらないと思います。ちなみに、ステルケンブルクが出るシナリオには、原作のファンが思わずニヤリとするようなやり取りもありますので、ご期待ください。

──続いて、新モードの“アンミリテッドモード”についてお聞きしたいのですが、そもそもこのモードはどういった経緯で生まれたのでしょうか?
鈴木 『無双OROCHI』シリーズはキャラクターが多くて、成長させるのにすごく時間がかかってしまいます。今回はキャラクターごとに“絆”が設定されていて、たくさん戦闘する必要があるのですが、そうしたときに従来通りの“ストーリーモード”と“フリーモード”だけでは、成長させるのが飽きてきちゃうんじゃないかなと。やはり、ずっと楽しんでいただきながら、何度も遊んでもらえるモードを用意して、そこで成長させてもらったほうがいいだろうと思ったのが、制作しようとしたきっかけでした。

──“アンミリテッドモード”は、やり込み要素もあるそうですが、どれくらい遊べるものでしょうか?
鈴木 駆け足でプレイすれば、エンディングを見るのに10数時間くらいだと思います。
野田 ただ、出現する敵が相当強くなりますし、詳しくは言えませんが、何度でも遊べる仕掛けを用意していますので、実際にはもっと長く楽しんでもらえると思います。

──“アンミリテッドモード”でオススメの陣形技を教えてください。
鈴木 最初のほうで重要なのは、探索陣形の“鬼眼(きがん)”ですね。これを使うと脱出地点が分かります。自分のパーティーがあまり強くないときは、瘴気レベルが上がると苦戦しやすいので、まずは脱出地点を探すのを優先してもらったほうがいいと思います。
野田 デモプレイでもお見せしましたが、陣形技は“竜巻”と組み合わせると強いものが多いですね。それらの陣形技が使える陣形を選ぶのがオススメです。

──陣形技の組み合わせはどれくらい用意されているのでしょうか?
鈴木 正確な数は把握していないのですが、20種類くらいはあると思います。

──組み合わせを探すのも、熱が入りそうですね(笑)。それでは最後になりますが、本作の発売を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
鈴木 今回で使用できるキャラクターが140人を超えまして、それだけでもやり込み甲斐があると思います。新モードや武器のカスタマイズ要素も用意していますので、購入されましたら長く楽しんでほしいですね。
野田 “ストーリーモード”、“アンリミテッドモード”、“デュエルモード”は、それだけでもひとつのゲームとして成立するデキですし、やり込める内容になっています。“ストーリーモード”の合間に、ほかのモードを遊んだりして、ぜひお正月あたりまで遊んでもらいたいですね。