25周年にふさわしい衝撃の発表が相次いだ“METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY”リポート

今年生誕25周年を迎えた、KONAMIの小島秀夫監督が手掛ける『メタルギア』シリーズ。それを記念したイベント“METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY”が、2012年8月30日に都内で開催された。

●映画化、そして新作への期待が高まる驚異のデモ

TN4_1439.JPG

 今年生誕25周年を迎えた、KONAMIの小島秀夫監督が手掛ける『メタルギア』シリーズ。それを記念したイベント“METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY”が、2012年8月30日に都内で開催された。開会に先立って登場したコナミデジタルエンタテインメント代表取締役社長の田中富美明氏は、『メタルギア』シリーズが25年前の誕生から現在まで「KONAMIのメインコンテンツのひとつとして、つねに新しい遊びを提供しています」と語り、それらは小島監督率いる“小島プロダクション(通称、コジプロ)”の物作りに対するこだわりに加え、支え続けてくれたファンによる賜物であると、感謝の言葉を述べた。


TN4_1497.jpg

 続いて登壇した小島監督は、つぎのように話し、『メタルギア』とともに歩んだ25年間を振り返った。

「『メタルギア』を最初に作ってから25年が経ちました。自分でもこんなに続くとは思っていませんでしたが、支えてくださった関係者の皆さま、四半世紀にわたり付いてきてくださったファンの皆様のおかげだと思っています。この四半世紀で世の中は変化し、技術も進化しました。そのなかで『メタルギア』も成長してきましたが、ソウルと意思は変えていません。この25年間、ブレない姿勢で『メタルギア』を作り続けてきた自負があります。今日は25周年ということで、本来であれば過去の話をするところですが、少し未来の話をさせてもらいたいと思います。『メタルギア』というタイトルの未来を紡ぐに当たって、歴史から何を残して何を残さないのか? 皆様と検証したいと思います」(小島)

 今回の“METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY”は2部構成となっており、第1部が発表会、第2部は文字通りのパーティーという形式になっていた。発表会のナビゲーターを務めたのは俳優の別所哲也氏。同氏は各種発表の合間にステージへ登場し、熱量の高い言葉で『メタルギア』シリーズの魅力や、同作がいままでに成し遂げてきたことなどを紹介したのだ。そのスピーチの中で、『メタルギア』シリーズは、それまで“TOY(おもちゃ)”として見られていたコンピューターゲームにおいて、本格的な物語を描くことに挑戦し“デジタルエンタテインメント”という概念を推し進め、同時に芸術性も携えた作品であると説明。そして現代においては、海外に対して遅れを取っていると言わざるをえない日本のゲーム業界が、今後向かうべき方向を示す存在であると力強く訴えかけた。

 また、早くからティザー映像を使ったプロモーションなど、映画的手法を取り入れていたことにも言及。そして今回、以前から「映画化がもっとも期待されている作品」と呼ばれていた『メタルギア』がついに実写映画化されることが発表となった。小島監督によれば、映画化の話はこれまでにも少なくなかったが「なかなかOKが出せなかった」という。しかし、『スパイダーマン』シリーズなど、数多くのアメコミ映画を手がけたハリウッドの大物プロデューサーのアヴィ・アラッド氏に出会い「このかたなら間違いない」と確信。今回の映画化が動き出した。映画の内容に関する情報は一切明らかになっていないが、アラッド氏は挨拶の中で「自分は誰か? を語る物語にすることが大切だと思う」とコメント。『メタルギア』シリーズ、とくに『メタルギア ソリッド』以降くり返し描かれてきたそのテーマは「1本の映画を作るにあたいするもの」であるとアラッド氏は語っていることから、十分にオリジナルを理解した仕上がりが期待できそうだ。


TN2_1690.jpg

 小島監督も「皆さんの期待に応えるような大作が間違いなくできます」と自信をうかがわせる。また制作陣について「僕の意見ですよ」と前置きをしたうえで、監督にはクリストファー・ノーラン、ベン・アフレック、マシュー・ボーン、スネーク役については“痩せた”トム・ハーディーあたりが合うのでは? と希望を述べた。これを聞いたアラド氏は小島監督の言葉に同調しつつも「でも、世界中の役者がこの役(スネーク)を演じたがるのではないでしょうか? もしかしたら、ノーギャラでやりたいという人も現れるかもしれませんよ」と話していた。

[関連記事]『メタルギア ソリッド』がハリウッドで実写映画化!


TN4_1644.jpg

 再び登場した別所氏は、『メタルギア』シリーズが25年間のあいだ表現方法を変化させ続け、同時に新しい遊びを提供し続けてきたことを紹介。その最新型として、GREEのスマートフォン向けソーシャルゲーム『メタルギア ソリッド ソーシャルオプス』の登場を発表した。

 スマートフォンは「世界中の人とつねにつながっていられる、魔法のようなもの」であると語った小島監督。その特性を活かした『メタルギア ソリッド ソーシャルオプス』では、ユーザーの広がりを「垂直方向ではなく、水平方向につなげ」た“半歩進んだソーシャルゲーム”を目指すという。ステージにはGREE代表取締役社長の田中良和氏も登場し、「子供のころに『ポリスノーツ』(小島監督が手掛けたアドベンチャーゲーム)を遊んで、これ作った人といつか仕事をしたい、となんとなく思っていました。それが今回実現して、うれしく思っています」と『メタルギア』シリーズおよび小島監督と仕事ができることに、よろこびを隠し切れない様子で挨拶。「新しい何かが作れると思っておりますので、期待していただきたいと思います」と共同開発への意気込みを見せた。なお、『メタルギア ソリッド ソーシャルオプス』は秋~冬にかけての配信を予定しており、東京ゲームショウ 2012ではいち早く体験することも可能だ。

[関連記事]『メタルギア』がソーシャルゲームになって登場! タイトルは『メタルギア ソリッド ソーシャルオプス』


TN4_1758.jpg

 発売日が2013年2月21日に決定した、プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『メタルギア ライジング リベンジェンス』の最新情報も公開された。小島プロダクション クリエイティブプロデューサーの是角有二氏と、開発を担当するプラチナゲームズのプロデューサーの稲葉敦志氏が登壇し、最新映像とプレイデモを披露。その中では、両腕をブレードに改造した“メタルギアレイ”とのド迫力なバトルシーンも公開に。メタルギアレイのボディーの上を走りながらの攻撃や、建物の壁面を猛スピードで垂直に走り降りる(なにを言っているかわからないと思うが、とにかくスゴイシーンなのだ!)といった、めまぐるしいアクションが展開され、稲葉氏が言うところの「どこまでも正面から立ち向かっていく」というコンセプトがよく現れた内容となっていた。ちなみにこのシーンはゲーム序盤とのことで、主人公“雷電”は、いままでに公開されている黒いアーマーではなく、『4』のときと同じ白いアーマーを装着している。物語が進行し、ある事件をきっかけに黒いアーマーへと変化するそうだ。東京ゲームショウ2012ではプレイアブル出展も行われ、ボス戦が体験できるとのこと。

  また、キャストの一部も発表に。主人公雷電を堀内賢雄、謎のサイボーグ“サムエル・ホドリゲス”を平田広明、雷電抹殺の使命を受けた無人機“LQ-84i”を細谷佳正が演じる。キャラ名は不明だが、最新映像の中で声だけ聞こえた女性を、井上喜久子が担当していることも明らかになった。


TN4_1879.jpg TN4_1900.jpg

▲是角プロデューサー(左)と、稲葉プロデューサー(右)。

 『メタルギア ライジング リベンジェンス』の発売に前後して、さまざまな『メタルギア』関連グッズが登場することも発表された。目玉は、ソフトと同時期に発売を予定しているという、セイコーの若者向けファッションウォッチブランド“WIRED”とコラボした腕時計。黒を基調としたメタリックな外観に、刀をイメージした長針と短針など、雷電をイメージしたデザインを、シリーズのアートディレクターである新川洋司氏が手掛けている。2013年2月予定より数量限定販売され、価格は未定。『メタルギア ライジング リベンジェンス』のゲーム内にも、キャラクターが身に付けた状態で登場するとのことだ。


WIREDxMGRISING_Watch.jpg WIREDxMGRISING_CaseBack.jpg 最新risingwired_00.jpg

 また、すっかりおなじみとなったユニクロとのコラボも実施。4度目となるコラボTシャツの展開に加え、今回は発売が冬ということを踏まえて、パーカーとヒートテックも登場する。ヒートテックは“見せるヒートテック”がテーマで、大胆なデザインが施されているので、重ね着をして楽しみたいところだ。そのほかにもさまざまなグッズが発表されたが、かなりのボリュームになるので詳細は別記事にてチェックしてほしい。

[関連記事]『メタルギア』生誕25周年記念イベントで発表された、大量の新グッズ情報をお届け!


TシャツA(ft).jpg TシャツB.jpg TシャツC.jpg TシャツE.jpg
TシャツF1.jpg TシャツG1.jpg TシャツH.jpg

▲コラボTシャツ

パーカーA(ft).jpg パーカーA(bk).jpg
パーカーB(ft).jpg パーカーB(bk).jpg

▲コラボパーカー

ヒートテックA.jpg ヒートテックC.jpg

▲コラボヒートテック

TN4_2059.jpg

 そして最後に発表されたのが、コジプロが手掛けるゲームエンジン“FOX ENGINE”によって作られた『METAL GEAR SOLID GROUND Zeroes』のデモ。詳細についてはこちらの記事を参照してほしいが、小島監督の「世界に向けて戦いを挑んでいくことの宣言」という言葉に深くうなずける、驚異的なクオリティーとなっていた。一方、逆の意味で驚かされたのが、小島監督自身はまだこの仕上がりに完全に納得していない点。デモ内に登場したクルマのバックミラー部分のグラフィックが少し荒れていると話し、もっとよくなることを強調していたのである(個人的には、まったく荒れているようには見えなかったのだが……)。FOX ENGINEの開発状況については、「それなりにできあがっている」とのことで、今後はゲームを作りながら完成させるイメージだという。つまり、今回の『METAL GEAR SOLID GROUND Zeroes』は、新作の発表とも捉えられるわけだ。完成まで「そんなに長い時間待たせることはないと思います」とも語っており、正式タイトルとしての発表が非常に楽しみだ。

[関連記事]FOX ENGINEでの新作デモがお披露目! スネークがリアルタイムに潜入するオープンワールドゲーム


TN4_1426.jpg TN4_1423.jpg TN4_1422.jpg TN4_1412.jpg
TN4_2090.jpg TN4_2098.jpg TN4_2087.jpg TN4_2103.jpg

▲会場のロビーなどでは、25周年に関連した展示および、発表された各種グッズなどを見ることができた。