『バイオハザード6』プレイリポート――クリス編とジェイク編をお届け【E3 2012】

2012年6月5日~7日(米国時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催中の世界最大のゲームの見本市“エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ 2012”(E3 2012)。本記事では、カプコンブースで出展された『バイオハザード6』のプレイリポートをお届けする。

●3者3様のドラマと死地

 2012年6月5日~7日(米国時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催中の世界最大のゲームの見本市“エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ 2012”(E3 2012)。本記事では、カプコンブースで出展された『バイオハザード6』のプレイリポートをお届けする。

 『バイオハザード6』には、3名の主人公がいる。過去作の主役であるクリスとレオン、そして新キャラクターのジェイクだ。E3 2012では、3名からひとりを選んで操作し、それぞれ異なるシナリオを楽しむことができた。下記では、クリス編とジェイク編の概要と、プレイの感想をお伝えしていく。レオン編については、こちらの記事をチェックしてほしい。

◎クリス編
 
 シリーズ作では、S.T.A.R.S.やBSAAの優秀な隊員として、果敢に戦ってきたクリス。しかし、試遊を始めると……どうも様子がおかしい。なぜか酒びたりで、バーのお姉さんには冷たくあしらわれ、やさぐれ中年と化しているのです。あの精悍だったクリスさんはどこに行ってしまったのか、戸惑いの開幕。

 その後、若きBSAA隊員のピアーズが現れ、作戦で死んでいったとおぼしき隊員たちの画像を携帯端末で見せたりしますが、クリスの様子はますますおかしい感じに。何らかの理由があるのか、記憶に障害があるのか? その後、ほかのBSAA隊員も登場し(というか、バーの客がほぼほぼ隊員だった)、すったもんだの末にクリスは現場復帰を果たすのです。

 そんなクリスさんですが、戦場へ出ればいつも通りの頼れる兄貴。本作では、下の写真の通り操作体系が一新され、感覚的な操作が可能になっている分、アグレッシブさが増した印象。とくに、回避行動はキモになりそうです。カッコイイし。ただし、過去作の操作が染み付いている人ほど、慣れるには時間が必要かも。実際、記者も慌てると操作ミスを連発しました。使いこなすことができれば、よりスピーディーな戦闘が楽しめるんじゃないかと思います。


 個人的には、『5』で猛威を振るった(?)体術が、任意かつワンボタンで出せる点が興味深いところ。時間で回復すると思われるスタミナゲージのようなものがあり、それがある限りはくり出すことができるので、以前より戦略的に使うことが可能になっている。ほかにも、なるべくワンボタンで操作を完結している向きがあり、よりアクションゲームとしての進化が進んだ印象があります。グレネードの種類を手軽に選択できるのも、急を要する場面で即座に使うことも多いだけにありがたい。

 操作以外の面で気になったのは、今回初登場のB.O.W.“ジュアヴォ”。クリスの任地である蘭祥(ランシャン)なら中国風の仮面を被っているなど、以前の姿をより生々しく想起させられる敵です。仲間と意図的に連携して攻めてくるなど、ゾンビやほかのB.O.W.より高い知能を有し、画面上ではパッと見ふつうの人ながら、戦っているとガンガン変異していくのが最大の特徴! たとえば、下手に肩などを撃ち抜いてしまうと、その腕が太い触手となり、戦闘力が上がってしまう。羽が生えて、空を飛び始めることもある。一度対峙したら、そいつをサッサと倒さないと、危険度の増しぷりがハンパない。

 また、今回試遊できたクリスのステージは、建物の屋根の上など屋外をずっと進んでいく構成で、比較的込み入った地形。ピアーズのほか、BSAAのほかの隊員もいるため、戦争モノのFPS(一人称視点シューティング)のような雰囲気を味わうことができた。キャラクターごとにコンセプトが違っていて、それぞれで違う恐怖と興奮を楽しめるのはすごくいい。クリスさんご乱心の真相含め、早く製品版でプレイを進めたいという欲求が高まった試遊でした。


◎ジェイク編

 ウェスカーの血を引くというジェイクは、言動見た目ともにちょいワルな兄ちゃん。個人的なイメージは海老○です。謎の人型B.O.W.の襲撃をかいくぐり、シェリーとともに逃亡を図るんですが、あのシェリーちゃんがこんなに大きくなって……と非常に感慨深い。当時はすぐしゃがんじゃいましたが、本作ではしっかりとついてきてくれます。よしよし。

 ジェイクを追ってくるのは、E3 2012で公開されたトレーラーに登場しているB.O.W.。右腕にゴツイ機械を装着し、いかにも殺傷能力が高そう。ジェイク編の試遊は、ヤツに追いかけられるところから始まり、少しでもダッシュを怠ると機械でザックリやられて即死! イベント後、即座に画面手前へ向かって走らなくてはいけないことや、最初はダッシュの操作がおぼつかないこともあり、見ている限り、ジェイク編を試遊していた人はまずここで全員死んでました(もちろん記者も)。

 ちなみに、この追いかけられシチュエーションの恐怖、覚えががあるな……と思ったら、『3』の追跡者と同種のもの。ダッシュのスタミナと勢いがものすごく、障害物を蹴散らしながら迫ってくるので、迫力は3倍ありますが。レオン編の試遊で描かれているのが“静かな恐怖”なら、こちらは“動性の恐怖”。ジェイクがコイツにつけ狙われ続けるのなら、かなり緊張感とドッキリ感のあるシナリオになるのではないでしょうか。ゲーム的にはおもしろそうですが、追跡者にトラウマのある記者としては嫌な予感しかしません。

 いったんそのB.O.W.から逃れると、屋内の探索に。ここでは、シェリーを『5』のシェバのようにリフトアップして先に行かせたり、箱を壊してアイテムを回収していくのですが、よくよく見ていると、アイテムではないものを拾うことが(敵を倒したときにドロップしたものかも)。それは“SKILL POINT”というアイテムで、使い道はわからないものの、システムに深く関わってきそうなネーミング。これを貯めて、あんなことやこんなことをするんでしょうな。

 さて、探索の末、開けた場所を抜けて出口に向かうふたりの前に、アイツがやって来ます。もう、広い場所とかに来ちゃったら、そうだよね。そりゃ来るよね(いま、自分を落ち着かせています)。どうも逃げられないようなので戦うことになるんですが、右腕のギミックがかなり遠くからでも伸びてくるのがズルイ。つかまると引き寄せられ、巨大なツメをズブッ。最初に即死させられた技っぽいものの、ここではシェリーが体術で救い出してくれるので、彼女が倒れていない限りは免れられる。『2』でキミを助けておいてよかったよ!

 そういったギミックや、巨体を活かした突進を、移動と回避でやり過ごしつつ、同時に涌き出るご当地ジュアヴォも倒していくという戦闘は、かなりアドレナリンが出るもの。おなじみの撃つと爆発するドラム缶もあり、カタルシスが味わえます。恐らく、今回の試遊では、ジェイク編がもっとも難度が高かったのではないかと。最終的に、我が海老○(イメージです)はB.O.W.に倒されてしまいましたが、3つのシナリオの中でもっとも“進化した『バイオ』”らしさを感じることができました。なお、操作キャラクターの個性や恐怖の演出だけでなく、パートナーの立ち位置もそれぞれ異なってきそうなことは、今後も注目していきたいところ。試遊では明確にわからなかったのですが、たとえばピアーズなら戦闘で、シェリーなら探索で、というように、それぞれ活躍の場にも明確な個性があるなら、より3人の主人公たちの違いが浮き彫りになってさらに楽しくなりそうです。それぞれの恐怖の形と、新たな『バイオ』らしさを垣間見られた今回の試遊。ますます期待が高まりました。