豪華ゲストがリニューアルオープンを盛り上げる!
2012年5月27日、長崎県にあるゲームショップ“TSUTAYA遊ing浜町店”のリニューアルオープンイベントが開催された。イベントには、アークシステムワークスの対戦格闘ゲーム『ブレイブルー』のプロデューサー、森利道氏に加え、同ゲームのキャラクターノエル=ヴァーミリオン役、近藤佳奈子、マコト=ナナヤ役、磯村知美がゲストとして参加し、プレイステーション3版『ブレイブルー コンティニュアムシフト エクステンド』のゲーム大会やゲストによるトークショウなどが行われた。今回は、その模様をリポートする。
レトロゲームコーナーが充実したゲームフロア
店舗側からの提案で実現した今回のイベント。仕掛け人である遊ing営業部の吉住氏に企画の経緯を伺うと、「リニューアルオープンということで、イベントを大々的に行いたかった」、「そのために『ブレイブルー』のアツい力をお借りしたかった」と、アツいファンに支持されている『ブレイブルー』の集客力に期待し、店舗のリニューアルを多くの人に知ってもらいたかったようだ。ちなみに、リニューアルされた同店舗のウリは「ゲーム、アニメ、コミックに力を入れており、品揃えは西日本最大級となっています」と吉住氏。その中でも「とくにレトロゲームの充実に力を入れており、スーパーファミコンについてはほぼ全タイトルがそろっています」とゲームフロアの充実を強調していた。長崎近辺に住むレトロゲームファンは、店舗に足を運んで当時の思い出を捜してみてはいかがだろうか。
大盛況のリニューアルオープンイベント
ここからは、イベントの模様をリポートとしていく。イベントは、同店舗自慢のゲームフロアに設けられた特設ステージで行われたが、「まさかこんなに集まるとは思わなかった」という吉住氏の言葉が表す通り、特設ステージ前は多くの『ブレイブルー』ファンで埋め尽くされ、一般のゲーム売り場側にも来場者が溢れだすほどの盛況ぶりだった。
まず最初に行われたのが、プレイステーション3版『ブレイブルー コンティニュアムシフト エクステンド』を使用したゲーム大会。事前に登録していたプレイヤー32名が参加し、コントローラーは専用のアーケードスティックを使用、ボタン設定とキャラクター変更可というルールで行われた。大会には、佐賀や福岡といった県外から駆けつけたという猛者プレイヤーから、ふだんは家庭用でまったりプレイしているという人など、さまざまな層のプレイヤーが参加していた。大会では、猛者プレイヤーのスーパープレイにギャラリーから歓声が上がるシーンや、試合開始前のボタン設定を間違えてしまうといった家庭用ならではのハプニングも見受けられ、魅せ場あり、ハプニングありといった展開に会場全体が熱気に包まれ、常時盛り上がりを見せていた。そんなゲーム大会は、福岡から駆けつけたというアビル選手が優勝。2位は、「マコトはきびしいかなぁ」と心配していた磯村の予想をいい意味で裏切り、マコトで勝ち上がったウド選手。そして3位には、「近藤さんの大ファンで佐賀から来ました」というタカサキ選手が入賞した。
トーナメント終了後には、近藤佳奈子、磯村知美、森氏とトーナメント上位入賞者が対戦するエキシビジョンマッチが行われた。第1戦は自身が演じているノエルを使用して近藤が挑んだ。「ふだんはパッドでプレイしてるからアーケードスティックの使い方がわからないんですよー」という近藤に対して、磯村が「“Dボタン”を連打していれば大丈夫だよ」とアドバイスを送れば、積極性に欠ける近藤に「ガンガンいけー」と森氏が後押し。しかし、最後は近藤が使用条件を満たすと発動できる超必殺技“アストラルヒート”を食らって負けてしまった。試合を終えた近藤は「アストラルヒートを実戦で決めているところを初めて見ました。すごーい」と、対戦相手のテクニックに感激していた。
エキシビジョンマッチ第2戦には、磯村が登場。使用キャラクターはもちろんマコトで挑戦。「イソッチは『Butterfly Sky』を歌いながら戦ってもいいんだよ!」と煽る(?)森氏に対して「ボタン配置がわからない!」と磯村。どうやら第1戦で近藤がボタン設定を変えていたことに気づかずにそのままプレイしてしまったようで、試合中対戦相手に待ってもらいボタン設定を確認するシーンも。これには会場も笑いに包まれていた。ボタン設定が影響(?)したのか磯村もあえなく敗退。
第3戦はゲスト最後の砦、森氏が登場。同ゲームのプロデューサーとあって会場もヒートアップ。ここで磯村は「開発者が弱いなんてことはありませんよね?(笑)」、「控室で今日は勝ちにいくって言ってましたよね?(笑)」と森氏に煽りお返し。これにはさすがの森氏も「マジで緊張するからやめてくれ!」と相当なプレッシャーがかかった様子。森氏は、通称“森メン”と呼ばれるハクメンを使用。試合は、Dボタンによる当て身技を決めて勢いに乗る場面もあったが、最後はその当て身技を読まれ、タイミングをズラした攻撃を食らって惜しくも負けてしまった。試合後に森氏は「今日対戦することは聞いていなかったんだよー(笑)」と言い訳し、来場者を笑わせていた。
続いて行われたトークショーでは、ニコニコ動画内で展開中のWEBラジオ“ぶるらじ”や2012年5月に発売されたばかりの小説『BLAZBLUE-ブレイブルー-フェイズシフト(3)』、そして、2012年5月31日に発売が迫るPSP版『ブレイブルー コンティニュアムシフト エクステンド』の開発秘話、ゲストの思い出に残るゲームソフトの話題で来場者を楽しませていた。ちなみに、森氏はセガサターンに思い入れがあるようで『デスクリムゾン』、『ISTO E ZICO ジーコの考えるサッカー』を思い出のソフトに挙げていた。さらに、司会スタッフから「スーパーファミコンの思い出のソフトは?」という問いに対して「『タクティクスオウガ』ですね。」と即答し、「20歳くらいのときに猿のようにプレイしました」と当時の思い出を交えて応えていた。同じ質問に磯村は『真・女神転生』を挙げ「私が“中二病”を発症するきっかけになったソフト」と思い出を語っていた。ちなみに、近藤はスーパーファミコンを持っていなかったそうで「私は、ゲームボーイ、サターンの流れなんですよ」と意外(?)なゲーム歴で来場者を驚かせていた。近藤の思い出のソフトは『ぷよぷよ』だそうで、「(ぷよぷよのキャラクター)ルルーの声を担当させていただいたときは運命を感じました」と感慨深げに当時を振り返っていた。また、トークショーの後半には、来場者からの質問を受け付け「長崎名物のミルクセーキは食べましたか?」、「最近ハマってるゲームは?」といった質問のほか、「『BB』の次回作でリンファは登場しますか?」という気になる新作に関する質問も飛び出していた。森氏の応えが注目されたが、さすがに新作の質問については「考慮します」とうまくかわしていた。
トークショーのあとには豪華賞品が当たるビンゴ大会や、ゲストとのじゃんけん大会も行われ、最後にゲストが来場者へ感謝を述べてイベントが締めくくられた。以下、ゲストのコメント。
「長時間のイベントでしたが、最後まで参加していただいてありがとうございます。私も『ブレイブルー』の続きを期待していますので、みなさんも楽しみにしていてください。」(近藤)
「駆け足になってしまいましたが、みなさんありがとうございました。次回5月31日でぶるらじは最終回を迎えます。最終回にはちょっとした仕掛けもありますので、ぜひ楽しみにしていてください。」(磯村)
「本日はお集まりいただきましてありがとうございました。次回こういった機会があれば、もう少しタイトルを短くした『ブレイブルー』といっしょに来たいと思います。これからも『ブレイブルー』をよろしくお願いします。」(森氏)
記事担当:豊泉三兄弟(次男)