2012年5月25日、新宿の映画館バルト9で、『ZONE OF THE ENDERS(ゾーン・オブ・エンダーズ)』のイベント「ZONE OF THE ENDERS HD(はいだら)-NIGHT 宇宙最速~ReBOOT Preview~」が行われた。すでにお伝えした続編などの内容も含め、まずは改めて発表関連をまとめてお伝えしよう。イベントの様子などは別稿でお届けする。
HDエディション発売日決定!
プレイステーション3とXbox 360用ソフト『ゾーン オブ エンダーズ HD エディション』の発売日が2012年10月25日に決定。価格はパッケージ版が3980円[税込]で、ダウンロード版が3480円[税込]。プレイステーション3では、2012年発売予定の携帯ゲーム機版とのトランスファリング(セーブデータ共有)も実装予定となっている。
本作は2001年にプレイステーション2で発売されたロボットアクションゲーム『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』(以下、『Z.O.E』)と、2003年に発売された『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』(以下、『ANUBIS』)をHD化し、セットにしたもの。
アニメーションなどの2D画像やUI、フォントなども描き直されたり、元データから起こし直されたりしているほか、音楽や効果音もサラウンド対応。60フレームで超高速ロボットアクションを楽しめる。
また、サンライズ制作による新オープニングムービーも注目。イベントでは、シリーズのTVアニメ『Z.O.E Dolores, i』を制作したサンライズの第6スタジオが発展して設立されたブリッジが手掛けており、サンライズがコーディネートを行なっている旨も明かされた。
そして限定版も発表に。『ゾーン オブ エンダーズ HD エディション プレミアムパッケージ』の価格は8980円[税込]で、ソフト本体のほか、以下のような特典を収録している。
・“CHRONICLE BOOK(歴史の書)”
『Z.O.E』と『ANUBIS』発売時の限定版に同梱されたブックレットを合本して再収録。
・“ReBOOT BOOK(再起動の書)”
本HDエディションまでの軌跡を小島秀夫監督と新川洋司アートディレクターが語ったスペシャル対談や、本作の新要素のメイキングなどを収録
・“ZONE OF THE ENDERS ReBOOT EDITION”
両作のメインテーマを中心にリミックス曲なども収録した限定盤CD
KONAMIの直販サイト“コナミスタイル”限定プレミアムパッケージでは、上記プレミアムパッケージの内容に、さらに新川洋司氏描き下ろしの“IDOLO”イラストの特製スリーブつき“ZONE OF THE ENDERS Z.O.E 2167 IDOLO”ブルーレイを同梱している。
関連商品も続々!
そして関連商品も、サントラ、ブルーレイディスク、フィギュアなども10月にかけて続々登場する。
・ZONE OF ENDERS ReMIX EDITION
人気のゲーム音源をすべてリアレンジし、クラシック+テクノ風にリミックスしたCDアルバム。10月24日発売予定で、価格は3045円[税込]。
・ZONE OF THE ENDERS Z.O.E 2167 IDOLO(ブルーレイ)
OVA『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E 2167 IDOLO』のブルーレイ版。10月24日発売予定で、価格は5040円[税込]。
・Z.O.E Dolores,i BD-BOX(ブルーレイ)
『Z.O.E Dolores,i』全26話を5枚組に収めたブルーレイディスクボックス。西村誠芳氏描き下ろしデザインのボックスで、平山円氏&鈴木勤氏描き下ろしの5面デジパック仕様となっている。10月24日発売予定で、価格は2万6250円[税込]。
続編に向けて“エンダーズ・プロジェクト”始動!
そして既報の通り、サプライズとして続編プロジェクト“エンダーズ・プロジェクト”の始動が発表。小島監督は、Twitterなどその存在を明かしている通称“鬼企画”もあることから、プロデューサーは鳥山亮介氏が務める。
現在は新川洋司氏と鳥山氏による立体物をスキャンして3Dデータに取り込み、小島プロダクションが開発しているゲームエンジン“FOX Engine”上に持ち込んで、全体の方向性も含め、どういったことが可能か実験して模索している段階のようだ。
トークではいくつかのヒントも出たのでお伝えしておくと、小島監督からは「ゲーム性を変える気はまったくない」とのことで、最新技術による超高速ロボットアクションが楽しめるのは間違いなさそう。そして新川氏、鳥山氏の発言を総合すると、シリーズのもうひとつの特徴である、アニメの部分やデザインのテイストはちょっと変わってくるかもしれない。
鳥山氏からは「アニメテイストの正統派続編、モチーフを使ったちょっと違うもの、どちらがいいか聞いてみたい」という主旨の発言が聞け、新川氏は新たなロボットデザインについて、ちょっとファンタジー風のテイストが入っていることを言及していた。
いずれにしても、小島監督が「僕は本気でやろうとしています」と語るこの新プロジェクト、どういう方向に展開していくのか大変気になるところだ。Twitterのハッシュタグ“#endersproject”で意見を受け付けているそうなので、希望や感想などをどしどし送ってみちゃってほしい。