アイスランドから、プレイステーション3でサービスを予定している基本プレイ無料の対戦型FPS(一人称視点シューティング)『DUST 514』の最新情報をお届けする。

●早くも来年のエクスパンション(拡張)の構想も

 アイスランドのレイキャビクで行われたCCP Gamesのオフラインイベント“EVE Fanfest”で、最新情報が公開された、プレイステーション3向けの基本プレイ無料FPS(一人称視点シューティング)『DUST 514』。ファミ通.comではすでにFanfest初日の基調講演の内容をお伝えしているので、基本はそちらでおさらいしてもらうとして、エグゼクティブ・プロデューサーのBrandon Laurino氏へのインタビューと、最終日に行われたCCP Games全体の基調講演での同氏のプレゼンテーションから、新たに判明した内容をお伝えしよう。

――昨日プレイしたんですが、Ambushモード(チームデスマッチスタイル)で、人数も限られていたので、ちょっと全体が掴めなかったんです。まず聞きたいのは、敵をスポットする機能はありますか? 敵を見つけて、マーキングするような……。
Brandon もちろんだ。“電子戦”は本作で非常に重要な要素だ。敵がどこにいるとか、どこを攻めようとか。敵の能力などを知る機能もある。

――スキルポイントはどうやって手に入れるのでしょう?
Brandon 大きく分けて2通りある。『EVE Online』と似ているのだが、ひとつは時間経過とともに習得できるもの。もうひとつはアクティブに、ミッションを達成したり、敵を倒したりといったゲームプレイを通じて手に入れるものがある。
――時間というのは、実時間なんでしょうか、あるいはプレイ時間なんでしょうか?
Brandon 実時間だね。
――少額課金はどう関わってくるんでしょうか?
Brandon スキルポイントという点では、『World of Tanks』と似たような感じに、獲得経験値をブーストすることもできるよ。

――『EVE Online』のコーポレーション(ギルドやクランにあたる)に『DUST 514』のプレイヤーが参加したり、『DUST 514』のプレイヤーが独自のコーポレーションを作ることはできますか?
Brandon どちらもできる。それにあたっては、『EVE Online』と『DUST 514』ではまったく共通のバックグラウンドでメールやチャットが動作しているので、『EVE Online』のプレイヤーから『DUST 514』のプレイヤーにメールを出したり、チャット(勧誘用のチャンネルもある)を通じて交流することもできるようにしてある。WebやPS Vitaなどからもアクセスできるようにするつもりだ。

▲PS Vita用アプリは2012年にリリース予定。マーケット、装備のカスタマイズ、メール、チャットと、戦闘以外のひと通りの機能が揃っている。そして、プレイステーション3との対戦を行えるようにするかも検討中だとか。

――カスタマイズの幅が広いのも本作の特徴ですが、ドロップスーツはいくつセーブしておけるんですか?
Brandon とくに制限は設けていない。ドロップスーツを持っているだけ作ることができるよ。

――実際、ゲーム内で死んだ時に何を失うんでしょうか?
Brandon いろんな物をひとつずつ失う。たとえばその時着ていたドロップスーツには、武器やモジュールやその他の装備が含まれている。ドロップスーツそのものも含めて、これらをひとつずつ失うんだ。だけど50とか100とかいった単位で売っているものだから、1個なくなったからすぐにどうこうする問題にはならない。ゼロになっていなければ、ストックからまた新たなものを取り出して出撃できるんだ。
――ビークル(乗り物)も同じでしょうか?
Brandon 同じだね。

――マーケットに売っているもので、永久使用可能なものなどはあるのでしょうか?
Brandon 武器、ドロップスーツ、乗り物……あらゆるカテゴリーに存在する。だが通常は、消費してしまうものよりもっともっとレアで高い。初心者は最低限の装備を永久使用可能なので、その点は安心してほしい。

――基本プレイ無料というと、スキル勝負のハードコアなプレイヤーなどは、課金しないと勝てない、“勝ちたきゃ払え”というモデルなんじゃないかと邪推しがちなものですが、それを避けるための方策は?
Brandon 課金しないと手に入らないというものは存在しない。相応の時間なりうまいプレイで稼ぐことができる。
――つまり、ISK(『EVE Online』と共通のゲーム内通貨)を稼ぐ時間やスキルが足りなければAUR(PlayStation Storeを通じて買う有料ポイント)を使うこともできるよ、と。
Brandon そう、あくまでひとつの方法だね。あるいは誰かの助けを求めるといい。それと……マーケットにはプレイヤーが出品するものもあって、誰かがミスって、スゴく高いものを格安で放出してしまうかもしれない。そういうのを目ざとく見つけるというのも手だ。

▲最終日の基調講演で明かした、軌道爆撃をはじめとした『EVE Online』との連動要素。

――昨日、『EVE Online』のプレイヤーが『DUST 514』の戦場へ軌道爆撃するのを見ました。あれは『EVE Online』から『Dust 514』に起きたことですよね。逆の『DUST 514』から『EVE Online』への影響もありえるのではないでしょうか。たとえば軌道爆撃を撃とうとしている船をまた別の船が狙うというような……。
Brandon その通りだ。戦いは相互に作用する。地上で戦っているものに干渉しようとする船もいれば、それを止めようとするのもいるだろう。結果として惑星の周囲で、地上でも宇宙でも大規模な戦闘が起こるというのは十分起こり得ることだ。そして、昨日見たのは『EVE Online』から『DUST 514』への砲撃だが、領有権を支配していて、惑星上に攻撃施設をしつらえれば、逆に惑星から攻撃を仕掛けることもできる。
――なんですって?
Brandon それとひとつ、昨日見たのは、普通の船の軌道爆撃にすぎない。タイタン級の船の爆撃なら、もっと大きくスゴいものが見られる。艦の規模、モジュールなどに応じて、さまざまな規模を用意しているんだ。だが同時に、タイタン級がやってくるということは、もっと大きな戦いがそこで起きるということでもる。

――本作はプレイステーション3でのリリースが予定されています。そして、PS Vitaでもデータにアクセスしたりできるようにするという話ですね。一方で、ゲーム業界では“次世代機”の話もちらほら出てきています。『DUST 514』をさらにマルチプラットフォームにする計画などはあるのでしょうか?
Brandon 本作についてのプランはいろいろあるが、今日お話できることではないな。だが『EVE Online』同様、サービスを継続するにあたって、継続してアップデートやエクスパンション(拡張)などを行なっていく予定だ。

▲『EVE Online』のプレイヤーが集まるFanfestでは、連日体験プレイやトーナメントが行われていた。思いのほか『EVE』ファンが熱心にプレイしていたことに、かなり手応えを感じていた様子。

――日本でのリリース予定はありますか? それとβテストなどに参加できるのでしょうか?
Brandon SCEとの強力なパートナーシップにより2012年に日本でのリリースを考えている。それとβテストは……英語でもいいからやりたいと?
――(勝手に即答して)もちろん!
Brandon となれば遅くならないように検討しなければいけないな……だが、英語版でやるとなった場合は(「日本語じゃないじゃん」とか突っ込まないよう)それはそれとして楽しんでもらうよう、日本のファンに伝えておいてほしい。それととにかく日本で「DUSTをやりたい!」と声をあげて盛り上げてほしいな。

 CCP Gamesは新たな挑戦として主力タイトルである『EVE Online』と同じぐらい『DUST 514』を重要視しているようで、Fanfestを通じてかなり強力にプッシュされていた。最終日の基調講演では、未公開の要素にくわえて、早くも2013年に計画しているというエクスパンションの内容も明かされた。ただ対戦型FPSとしてリリースするのではなく、協力プレイモードがあったり、『EVE Online』同様にエクスパンションで機能拡張をどんどん行なっていく計画がしっかりあるというのは頼もしいところだ。

▲ドローンと戦う協力プレイの“サバイバルモード”。
▲2013年のエクスパンションでは、大会用のアリーナモードを実装予定。キャプチャー・ザ・フラッグやデスマッチモードを備え、『EVE』と『DUST』から観戦したり、賭けたりする機能もある模様。
▲2013年には、溶岩で覆われていたり、高濃度ガスが充満しているといった、より過酷な地形も登場するように。
▲そしてメカも! パワーローダーは開発中の惑星の風景にマッチするかも。