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発想力が試される!? 『ヒットマン』プレイインプレッション
公開日時:2017-07-05 18:00:00
『ヒットマン』は、伝説の暗殺者“47(フォーティーセブン)”となり、数々のミッションに挑むステルスアクションのシリーズ最新作。海外ではエピソード配信形式でリリースされていた本作だが、日本では2017年8月10日に全エピソードを収録したコンプリート版として発売される。今回は同作の最初の舞台となるフランス・パリでのミッションのプレイインプレッションをプレイ動画とともにお届け。
※画面、および動画は開発中のものです。今後変更になる可能性があります。
あまりの自由度に探究心が抑えられない!†
本作は、用意されたミッション(ステージ)を攻略していく形で物語が進んでいきます。ミッションは最初からすべてオープンになっているので、攻略の順番は自由。物語が飛んでしまう場合は“ネタバレ注意!”と表示されるので、ストーリー重視のプレイヤーも安心です。
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▲ミッション開始前のブリーフィングでは、ターゲットの人物像や潜入する現場の様子などがカッコイイムービーで語られ、自分が一人前のスパイになった感覚が味わえます。 |
ミッションの目的は、ターゲットを暗殺して離脱すること。47の存在が発覚しても倒されるまではゲームオーバーになることはありませんでしたが、つぎつぎと武装した警備員やらが押し寄せてきてたいへん……。状況に合わせて切り換わる音楽も相まって、見つかるとただでは済まないという『ヒットマン』ならではの緊張感がたまりませんでした。戦闘して局面を打開することもできますが、あまりお勧めできません。やはり誰にも気づかれずに暗殺を遂げ、その場を静かに立ち去ることが47の美学と言えましょう。
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▲一度敵と認識されてしまうと、切り抜けるのはたいへん。銃の撃ち合いでは、少し弾を受けるだけで力尽きてしまうので、戦闘は極力避けたほうがよさそう。 |
プレイしていて何より驚いたのは、自由度の高さ。パリのミッションでは、ファッションショーの主催者ふたり(ノビコフとダリア)を暗殺することになり、47が招待客として門をくぐったところからミッションはスタートします。ふたりをどう暗殺するかの指示は出されていないので、プレイヤーは、まずその方法から模索する必要があるわけです。組織のボスという裏の顔があるノビコフとダリアだけに、警備は厳重。入場した際のスーツ姿では、楽屋にすら入れてもらえません。自分が取った手段は、裏手にいるスタイリストを襲って衣装を拝借し、ふたりを襲えるチャンスがないかをうがかう……、といった具合でしたが、そこはプレイヤーによって攻略法はまったく変わってきそうです。具体的にどう攻略したかは、動画のほうを見ていただけるとわかると思いますが、本作でも毒殺や絞殺、狙撃など、お馴染みの暗殺方法も多数。それ以外にも転落死や事故死など、暗殺のバリエーションも豊富です。
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▲変装するための服は基本的には現地調達。人から奪う場合、無力化した相手をロッカーなどに隠しておかないと警備が厳重になる恐れもあります。 |
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▲47は“インスティンクト”という能力を持っていて、壁越しに人々の様子がうかがえます。ミッションのターゲットになっている人物は赤く縁取られるので見つけやすいです。 |
レッドカーペットが敷かれたロビー、ランウェイがあるホール、楽屋、裏庭、厨房、ロッカー室、VIPが集まるオークション会場など、ロケーションの作り込みもすさまじく、それぞれの場所で細かい調度品までしっかりと用意されていて、リアルな環境作りを演出してくれています。また、ショーの観客、スタイリスト、舞台装置のスタッフ、調理人、給仕、警備員など、人々もそれぞれにしっかりとしたキャラクター付けがされており、彼らの動きをしっかりと把握することがミッションの成否にも大きく左右します。作り込まれた環境や人々の動きを見ているだけでも楽しめる、というのは長い歴史を持つ『ヒットマン』シリーズならではと言えそうです。
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▲47の服装によって、人々の対応は大きく変わります。大胆な行動は避けないと不審人物として扱われ、ミッションどころではなくなってしまうでしょう。 |
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▲クルーガーというモデルに変装したときには、みんなが褒めちぎってくれてちょっといい気分になれます。ランウェイを歩いたりもできて、このままモデルとして生きるのもありかも……、なんて思ったり。 |
私がプレイできたのは2時間程度で、パリのミッションをさまざまな方法でクリアーしてみましたが、まったく遊び足りないというのが率直な感想です。実際に触ってみるとすぐにわかるのですが、あそこをああしていたら、こうしていたら、という興味がどんどん湧いてきて、この作品はそんな欲求に予想以上の答えを用意してくれています。ちなみに、本作のローカライズを担当し、同シリーズの大ファンでもある赤石沢氏によると、「プレイフィールは前作『ヒットマン アブソリューション』よりも前々作の『ヒットマン ブラッドマネー』寄りで、ミッション中の自由度はかなり高め。ゲーム的にもストーリー的にも『ヒットマン』シリーズの入門編として最適」とのこと。
本作は、『ヒットマン』シリーズの自由度の高さが好きなプレイヤーや初心者にはとくにオススメの作品となっているようです。私は今作が『ヒットマン』シリーズに触れる初めての作品でしたが、すっかり虜になってしまいました。今回、ミッションの舞台となったのはパリで、オシャレな雰囲気でしたが、パリ以降もモロッコ・マラケシュやイタリア・サピエンツァなど、世界各地が舞台となり、スマートな“大人な暗殺”が楽しめる雰囲気。もし47が女を口説いたら、ボンド映画と見紛うゴージャス感と言いますか。それに47を含め、登場人物が憎めない。47もモデルに変装してランウェイとか歩いちゃうし、ボスのガードマンはつまみ食いをしてお腹を壊すし(そう仕向けたんですが)。NPCの様子を観察するだけでも楽しいので、シャンパンかウイスキー片手にじっくりプレイしたいものです。
また、本作では各ミッションにさまざまなチャレンジが課せられ、それが暗殺のヒントになっていたり、チャレンジの報酬でそれまでできなかった暗殺が可能になったりと、同じミッションを何度も楽しめる仕組みも盛り込まれています。チャレンジの中には高難度のものもあるようなので、『ヒットマン』ファンの方々にとってもやり応えは満足の内容になっていると思います。
ぜひ、47になって自分なりの方法でミッションにチャレンジしてみてください。
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文・プレイ動画:堤教授
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※画面は開発中のものです。
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