主人公であるプレイヤーの感情を優先させるか、乗客の機嫌を取り、ドライバーとしての評価(とお金)を優先させるか、という数々の選択が、ゲームプレイに心地よい駆け引きをもたらしている。物語展開も秀逸で、点が線になって絡み合いながら、主人公の立ち位置や都市の現状が少しずつ見えてくる驚きも。グラフィックはもちろん、音楽やセリフ回し、UIなど、全体的に雰囲気作りがよく、没入感は高い。
週刊ファミ通1645号より
タクシー運転手となって、客と対話しながら物語を進める形式がユニーク。少しずつ浮き彫りになるSF設定には、なかなか興味をそそられました。どの客をピックアップするかを自由に決められ、同じ客を乗せれば関係性が深まる点が、いかにも運転手っぽくてお気に入り。精神状態で選べる会話が変わるのがおもしろいですが、初見プレイでの管理は難しいですね。過去ログの確認はしたかったなぁ。
週刊ファミ通1645号より
近未来の世界観と、タクシー内での会話を中心に進む物語の構成が興味をそそる。主人公のリナの感情を可視化するガジェットの存在も、いいアクセント。現在の感情が選べる選択肢に影響を与える仕組みが駆け引きを生みます。会話のやり取りがちょっと回りくどくて、すんなり入ってこないときもあるが、感情の動きに気を配りながら、クセのある登場人物と言葉のキャッチボールをするのはおもしろい。
週刊ファミ通1645号より
親友の失踪事件の謎に迫るサスペンスもさることながら、タクシーの乗客とのやり取りが楽しすぎる。個性の強い人物が多く、返答にどう反応するのかが読めない緊張感がたまらない。同じ乗客を何度も乗せることで、その人の印象が変わってくるのもおもしろい。全体としてはほどよいボリュームだが、全員は網羅できないので、つい周回してしまう。オートセーブがもう少し細かめに入るとよかったな。
週刊ファミ通1645号より