マフィアの世界で生きる男たちの生き様がスタイリッシュに描かれる物語。コミカルとシリアスの塩梅がよく、ラフな文体だからこそ、ダーティーな裏社会やキャラクターたちの心情が痛いほど繊細に伝わり、物語に引き込まれます。そのせいか、PCからの移植にともなってカットされた部分が、文字通りポッカリと空いている感じがしてもったいない。攻略は骨が折れますが、バッドエンドまでもが愛おしい。
週刊ファミ通1526号より
女性向けのBL作品ながら、マフィアどうしによる抗争が題材で、過激かつ血なまぐさい描写も多いのが特徴。テキストのみで表現される場面もあるけれど、刺激的な内容が本作最大の魅力にもなっています。抗争の行方や仲間との絆が、シリアスとコミカルを織り交ぜた独特のノリで描かれるのもいいですね。脱獄編、逃亡編、そして個別ルートの3部構成のシナリオも、バラエティーに富んでいてグッド。
週刊ファミ通1526号より
想像力で補う表現になっている部分もあるが、ハードな展開や刺激的な描写をギリギリまで削ぎ落とさず、しっかり移植されています。マフィアものらしい、スリル溢れるシーンが展開しつつ、仲間たちとのコミカルなやり取りもあり、だれることなく読める内容。主人公が好感の持てるキャラなのもいいね。フラグ立ての仕組みがちょっと複雑で、アドベンチャーゲームとしては、攻略の難度は高めかな。
週刊ファミ通1526号より
危険なマフィアの世界を綴りながらも、笑いありシリアスありの展開にグイグイ引き込まれてしまう。ト書きもすべて主人公視点で描かれているので世界観に入り込みやすいし、彼への愛着も湧きますね。脱獄編ではちょっとした推理要素も。計画実行のスリルを味わった後の逃亡劇で垣間見える、幹部たちの一面が、個別ルートでさらに深く語られる流れもイイ。幹部たちとのテンポのいいやり取りも痛快。
週刊ファミ通1526号より