ペンで描いたようなタッチのグラフィックが、本作独特の悪夢の世界をうまく表現している。モノクロの世界に色のついた関われる物が存在するのも、異様な感じがあってナイス。作者の見た悪夢がゲームのモチーフとのことで、何でもアリの手法でドキッとさせてくれるし、進めるほどに不気味な雰囲気と狂気が増す展開もいい。ボリュームはさほどではないが、プレイ後にしっかり記憶に残る作品です。
週刊ファミ通1434号より
とぼけたイラスト調のグラフィックでありつつも、病的で不気味な雰囲気がよく表現されているし、サウンドによる効果もすばらしく、終始ゾワゾワさせられる。ストーリーの大部分の解釈がプレイヤーに委ねているうえに、やることのほとんどが移動でゲームとしてはちょっと単調な点など、気になる人はいるかも。とはいえ、ホラーテイストに溢れていて、悪夢を体験する作品としてはなかなかのデキ。
週刊ファミ通1434号より
脱出ホラーアクションを期待するとおおいに肩透かしを食らうものの、陰鬱かつ不条理な世界に浸る体験としては、他作品にないムードと冷淡さに満ちています。アクションゲーム的な攻略面からも、ヘッドホンを着用してのプレイは推奨ながら、環境音でとにかく気が滅入ることだけは覚悟しておいてください(笑)。悪夢(ステージ)セレクト画面で、シナリオ分岐のヒントを確認できるところはいいですね。
週刊ファミ通1434号より
目覚めるたびに、同じような風景と出来事がくり返されるものの、前回とは微妙に異なる展開になっていく構成が、悪夢から抜け出せない絶望的な体験を提供。単純な線で描かれたモノクロームの映像や、すべてのエンディングを見て、なおよくわからない物語も、夢そのもののように感じられました。不気味な敵からの逃走は、恐怖の演出としては○ですが、雰囲気に浸っているのを妨げられる場面も。
週刊ファミ通1434号より
良かった点
グラフィックとBGMとストーリーの調和性が良かったと思う。 操作も簡単。
白黒の画面だがストーリーに関係があるところにはワンポイントで色が付いているので、プレイの道しるべになってプレイしやすかった。
プレイ中に敵にやられても、少しづつストーリーに変化があるのが親切なところ。
プレイ中に「わっ、びっくりしたー」と思わす声が出てしまうのが楽しい。
悪かった点
良くも悪くも説明不足だが、それが良いのかな?
敵が不条理に襲ってくるのは合点がいかない。
後半、刺激に慣れてくるので飽きてしまう。
総評
怖い系のゲームが好きな方は楽しめると思う。 怖いのが苦手でも最後までプレイできると思うが、ハッキリ言えば怖さも中途半端というところかな?ゲームとしては珍しタッチの画作りだが、それ程凄いとは感じない。 プレイヤーの移動速度が遅いのが、ゲームに味を出している。が、同時にストレスを感じる点でもある。 意味深なメッセージの割に謎解きなどの要素はあまり感じられなかった。 正直、言って興味が無いと無為な事になると思う。 救いはプレイ時間の短さかと思う。 言葉は悪いが、つまみ食いに丁度良いゲームだと思う。