バックログや分岐ツリーからのジャンプ、選択肢のスキップなど、物語を簡単に行き来でき、テンポを損ねないインターフェースがすばらしい。推理ロジックや“ライアーズアート”などのシステムも好アクセントに。けっこう強引な展開も多いが、分岐による物語の振れ幅が大きく、いろいろな表情の結末が楽しめる。グラフィック演出が地味で、見た目で損をしている部分もあるが、やり込み甲斐のある内容。
週刊ファミ通1439号より
前作から引き続いて北條紗希が主人公だが、全体的な構成はオムニバス形式に戻り、原点回帰の方向に。メジャーな都市伝説が多く登場し、物語に絡んでくるので、その手の話が好きな人はのめり込めるかと。真相へのアプローチとして、“科学ルート”と“オカルトルート”が用意されているのもおもしろい。“カリッジポイント”や“ライアーズアート”、“推理ロジック”といった各種システムもいいアクセントに。
週刊ファミ通1439号より
都市伝説がモチーフの物語はゾクゾクするし、科学とオカルトのルートに分岐するのはおもしろく、旧シリーズのファンもなじみやすいかな。“ライアーズアート”は制限時間が長くなり、正解を考えるのを楽しめるよう改善されたのはうれしい。ルートの確認や、各場面からプレイを再開できる“分岐ツリー”は相変わらず便利。ただ、ボイスがない点や、興を削がれるバッドエンドや選択肢など、気になる部分も。
週刊ファミ通1439号より
都市伝説に酷似した事件は、どれもゾゾーッとくる恐ろしさ。恐怖演出も散りばめられていて、思わず悲鳴が出ちゃいます。推理や舌戦を経て事件を解決しても、謎が残されていて、それが各話を結ぶ大きな謎につながっていく仕組みがいい。科学かオカルトか、ルートによる違いを読み比べるのもおもしろい。一方で、ギャグに振り切ったお話があるのもいい。主人公も親しみが持て、主要人物も魅力的。
週刊ファミ通1439号より