スマホ向けに一風変わった作品をリリースしているSYUPRO-DXが関わっているだけあり、本作も独創的な仕上がり。突然の魔王戦、戦いの中で記憶を取り戻していく記憶喪失の主人公、過去の思い出が美化されて蘇る“思い出補正レベル”など、ユニークなアイデアをうまくゲームに落とし込んでいる。ドット絵は味があるし、RPGでありがちなシチュエーションが多く登場するのにもニヤリとさせられました。
週刊ファミ通1442号より
魔王との決戦の最中に、過去を部分的に追体験していき、少しずつ思い出を取り戻していく作りがおもしろい。ゲームスタイルはレトロでありながら、ストーリーをドラマチックにする見せかたも素敵。RPGとしてはシンプルかつコンパクトにまとめられている感もあるが、魔王戦はアドベンチャー形式になっていて、熱い展開には興味を惹きつけられるし、プレイを進めて先を見るのが楽しみになります。
週刊ファミ通1442号より
通常のRPGだとつい流しがちになる展開も、ステージ形式で断片的にプレイすることで、新鮮な気持ちで集中して遊べるのに驚かされました! 登場人物たちのセリフのおもしろさも、RPGの定番を押さえていてこその面が強く、パッと見の印象に反して、なかなかの“玄人志向”の作品です。ミニゲームのスコアが、思い出美化の足し(=経験値)になるなど、細かい部分において気が利いている作りも好印象。
週刊ファミ通1442号より
飛び抜けてユニークな企画に、RPGでおなじみのシステムで構築された中身がともなっています。機知に富んだ会話や表情豊かなドット絵など、誰をも楽しませる表現が○。記憶喪失という設定が、なんでもない出来事さえ特別な思い出に変え、胸に迫ります。持ち物をつぎの章に引き継げないこともあり、戦闘はオートで済ませたい場面も多く、より賢いAIや、カーソル位置の記憶などが欲しかったところ。
週刊ファミ通1442号より