クロスレビュー
白雪姫をモチーフにしたダークファンタジーという異色作。攻略対象キャラがみんな二面性を持っていたり、現実世界と、狂気の世界が具現化された“鏡界”を行き来しながらくり広げられる物語によって、独自のテイストが色濃く打ち出されている。ちょっと突飛に思える展開もあるが、そこが本作の特徴にもなっている。ありきたりな乙女ゲーに飽きていて、刺激を求めたいというプレイヤーにオススメ。
週刊ファミ通1433号より
乙女ゲーとしては珍しいタッチのキャラデザインは、好みが分かれるかもしれないが、一風変わっていていい。心の内側が具現化する“鏡界”での各キャラの様子は、狂気をはらんでいてゾクゾクさせられるが、現実世界とのギャップが感じられたり、内面を垣間見られる物語は大いに心を惹かれる。チャプターを選んで始める際に、好感度と“罪と罰”の値が設定可能で、周回プレイを快適に行えるのが○。
週刊ファミ通1433号より
スタイリッシュで超個性的な絵とくるくる変わる表情、歪んだキャラクター性、そして淡々と進行する物語が、さらに狂気を増幅。恋で感情を震わされるというより、狂気に魅入られていくという感じが近いかな。物語のアクセント付けとして“罪と罰”の選択肢があるのはおもしろいが、少し取ってつけた感も。全体のボリュームが多いうえに、声優陣の演技には感服。ダークな世界観が好きな方にオススメ。
週刊ファミ通1433号より
ダークファンタジーの世界観や、グラフィックの独特のタッチが異彩を放ちますが、テキストは読みやすく、先が気になる話運び。現実と“鏡界”の描き分けや、モチーフを大事にした画面演出もいいね。攻略対象の裏の顔は、笑顔なのに目が笑っていなかったりしてゾクリ。キャストの熱演も光ります。欲を言えば、“噛み”スチルもパターンがあれば。“表”では、恋が芽生える過程も丁寧に描かれています。
週刊ファミ通1433号より
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