クロスレビュー
ボリュームは控えめだが、しっかりと遊び込める要素があるため、お買い得感がある。とくに『解放少女』と『クリムゾンシュラウド』はクオリティーが高く、独立した作品として販売されてもおかしくないほど。ほかの2作品は、手軽ながらも中毒性があり、空き時間につい遊んでしまう。
週刊ファミ通1225号より
4つのゲームはどれも個性的ながら、操作や遊びかたが単純明快でわかりやすく、幅広い層の人が楽しめそう。『解放少女』と『クリムゾンシュラウド』は、独特な世界設定も魅力的。1本1本のボリュームはそれほどではないが、一度やめてもまた遊びたくなる魅力をどの作品にも感じた。
週刊ファミ通1225号より
独自性があるゲームを揃えつつも、遊びやすさも備えた贅沢なオムニバス形式のソフト。個人的に合う、合わないゲームはあるでしょうが、デキがいいのでハマる可能性は高い。ふだんやらないジャンルに触れる機会も作れるので、とても挑戦的なコンセプトのあるタイトルだと思う。
週刊ファミ通1225号より
本作のコンセプトや斬新さは○。コストパフォーマンスもなかなかいい。収録されている4つのゲームは、一長一短なところもあるが、それぞれ魅力的に感じる要素をしっかり持っている。なかでも『エアロポーター』は、シンプルながらも中毒性が非常に高く、黙々と遊んでしまう。
週刊ファミ通1225号より
良かった点
『解放少女』
○シンプルなお手軽操作で、シューティング系が得意じゃない人でも軽快に楽しめる。
●小品のわりにキャラデザやアニメの質が非常に高く、制作陣やキャストも素晴らしく、プレイすれば「え?! これで終わっちゃうの? 勿体無くねぇ?」と良い意味で残念がれること必至な贅沢感w
○そこそこの爽快感も味わえる。
『レンタル武器屋deオマッセ』
●似たようなゲームはあるが、武器を作っては店を訪れた客にそれを貸す、という要素は案外面白い。武器製作のリズムゲーのテンポは良く、イベントのネタも面白く、予想以上に楽しめる。
○ハマると、途中から止め時を失って没頭してしまう程の、丁度イイ難易度とイベント数。
●キャラやイベントのバリエーションが抱負で、飽きさせない工夫がいい感じ。
『AERO PORTER』
○これまでになかった新感覚のアクションパズルで、目と脳みそが嬉しい悲鳴w
●段階的に要素が増え、歯ごたえがガンガン増していくので、攻略する楽しみがある。
○設定が斬新。
『クリムゾンシュラウド』
●テーブルトークRPGや古き良きゲームブック的なテキストアドベンチャーの雰囲気が、独特の松野節で綴られる快感w
○意欲的な戦闘システムや画面構成で、「チャレンジしてる」感が味わえる。
●クリエイターである松野氏もメッセージで書いているが、重厚長大なRPGよりも、もっとこーゆーコンパクトで濃厚なTRPG的タイトルが増えてくれないかなぁ、と感じさせてくれた。
悪かった点
『解放少女』
×うん、目が痛くなるね! 3Dだと特にね!
△シンプル過ぎて、個々の要素が噛み合っておらず、使いこなす気になれない。
×自分がいつ、どこでダメージ受けてるのか、受けてないのか判別出来ないのが緊張感を削ぐ。
『レンタル武器屋deオマッセ』
×半分リアルタイムで進行するため、兎に角コ忙しい。武器製作の準備や現在の状況などをゆっくり確認している暇がなく、武器製作以外は何かするたんびに邪魔(お客さん)が入って中断されるので面倒臭い。
△味といえば味だが、各キャラの行動結果的ツブヤキがイチイチ画面を塞いで煩わしい。
×時間の流れをもうちょっとだけ自分で操作できれば、と悔やまれる。武器製作に集中する時間と、お客の相手やイベントの確認を行うバランスが取れていれば、スゴイ面白いゲームになってた気がする。
『AERO PORTER』
×段階的に難易度が上がっていくのだが、序盤は失敗し続けない限り、難易度の選択などが出来ず、そこそこやり込んで要素を解放しないと、他のゲーム的な広がりもないのが面倒。
△常に2画面を意識しなくてはならないゲーム性で、操作はシンプルだがゲームに慣れるまでかなり時間が掛かる上に、爽快感は薄い。
×せせこましくて分かり難い。画面の作りが小さくて見づらいのに、更に小さな印を判別しなきゃいけない部分があったりと、煩わしさに拍車をかけている。
『クリムゾンシュラウド』
×先生、ダイスロールが面倒っす! 結局、運ゲー?
△フィギュアやジオラマ風の見せ方に拘っているせいで、画面にハデさがなく、肝心要の戦闘も軽快さに掛ける上に、敵を倒しても疲労感ばかり。達成感が薄い。
×面白さを感じられるようになるまでには、相当の我慢を強要されるイメージが・・・
総評
レベルファイブがクリエイターを集めて、小さな作品4本+αを1つに纏めてパッケージングしたオムニバス方式のソフトシリーズ第1弾。
悪い部分ばかりが目立ちますが、あまり先入観を持たずにプレイすれば、個々のゲームはそれぞれ面白いです。価格も安いし、好きなクリエイターさんが参加しているのであれば、それを目当てに買うのは決して悪くないですね。最近では珍しいタイプのタイトルだと思うので、ちょっとした暇潰しが欲しい人にはオススメ。
下手なアプリゲーよりは充実感を味わえますw
解放少女は、3DSでちょっとSTGがやりたいな?って時に丁度いいです。何より、アニメが上質で、続編や正式な単体タイトルとして成り立たせてほしいくらい。キャラもオフザケに見えて、実際はかなりイイ味でてます。単体でボリュームアップしたヤツなら、買ってもいいなぁ。
自分は松野節に期待して、クリムゾンシュラウド目当てで買いましたが、4本の中では一番ハマれなかったのが、この作品でした。いやー残念。これを「好きだ!」という人は少ないだろうなぁ。もうちょっと戦闘システムを練ってくれてれば、印象は全然違ったと思います。往年のテーブルトークシステム「D&D」なんかの雰囲気を、とか考えたのかもしれませんが、1d4?と各多面体サイコロをデジタルで振らせるのは、うーん やっぱどーかと思いますね。確立のばらつきさえもコントロールするところをゲーム性と考えていたのでしょうけど、俺は苦手だなぁこーゆーダイスゲー。
エアロポーターは目と脳が追いつかないっす。ネタは面白いけど、何かが違う!という違和感がw
レンタル武器屋?が、なんだかんだいって一番ハマったかも?
ゲームの進行テンポさえ、もちょっとどーにかなってれば。ゲーム回りの調整不足なのか、こーゆー忙しないノリが関西系のテンポなのか。。。
レベルファイブの売り方や、誰をターゲットにしているのか、さっぱり分からない点とか、ゲーム外の部分で色々気になりはしますが、
遊んでみればナルホド納得、の面白さはあるので、たまにこーゆーチャレンジフルな作品も、いいんじゃないでしょうか?
クロスレビュー