家庭用ゲーム機向けにさまざまなクラシックゲームの移植を行っている『アーケードアーカイブス』は、2026年で祝12周年を迎えることとなった。2026年5月23日時点で、計521タイトルを楽しむことができる。
そんな『アーケードアーカイブス』を手掛けるハムスターは、10周年となった2024年から毎年記念イベントを実施しており、3回目となる今回は、2026年5月23日(土)に田谷区玉川区民会館玉川せせらぎホールにて開催した。本稿では、このイベントの模様をリポートする。









男色ディーノさんは、「毎年1回集まって安否確認する日だと認識しております。今日は楽しんでいってください」と今後もイベントが実施できることを願う意気込みを語った。男色ディーノさんといえば登場時のリップサービス(物理)も恒例。つかみはバッチリだった。

アケアカコンサートは『テラクレスタ』からの『妖怪道中記』!
指揮者の市原雄亮氏は大のゲーム好きで、「全員がこんなに楽しそうに演奏しているコンサートはあまりないかなと思います。ビジュアル面でも注目いただければ」と語った。




2曲目にはナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)のアクションゲーム『妖怪道中記』が演奏された。会場には『妖怪道中記』の作曲を手掛けた川田宏行氏も駆けつけており、演奏の終了後にコメント。「まさか『妖怪道中記』をオーケストラにアレンジする勇者がいるとは」と称賛の声があがった。



コンサートのあとには、こちらも恒例となっているアケアカクイズ大会を開催。『アーケードアーカイブス』に関連したクイズに正解した人にさまざまなグッズをプレゼントする内容で、今年は大盤振る舞いの19問を出題した。

2025年の賞はナムコタイトルが総ナメ! Arcade Archives Awards
Arcade Archives Awardsは、その年の前年に加え、その年から数えて10年前に発売された『アーケードアーカイブス』のタイトルから優秀作品を表彰するもの。第3回となる今回は、2025年と2016年に配信されたタイトルが表彰される。
受賞作品は、ファミ通.comにて実施した投票結果に加え、総ダウンロード数や『アーケードアーカイブス』シリーズへの貢献度を加味して選出されるものになっている。
2016年は、優秀賞は『ダライアス』と『メタルスラッグ』。大賞は『グラディウスII GOFERの野望』が受賞。受賞したタイトー、SNK、コナミデジタルエンタテインメントの代表者が登壇した。
また、2025年は優秀賞には『メルヘンメイズ』、『アウトフォクシーズ』が、大賞には『リッジレーサー』が選ばれ、3タイトルともにナムコの受賞となった。
プレゼンターの濱田氏は、「『アーケードアーカイブス』を若い人がプレイして「楽しかった」と言っていただけることがすごくうれしい。いま会場に来てくださっているのは稼動当時にプレイしていた人だと思いますが、その人たちが投票したタイトルが話題となり、それを知った若い人たちがそのゲームをやってくれるのが最高にうれしい瞬間です」と当時のユーザーと新世代のユーザーへの感謝の気持ちを綴った。



Arcade Archives Awards 2016

2016年の優秀賞1タイトル目は、『ダライアス』。言わずと知れたアーケードシューティングゲームの代表作で、3画面を接続した超ワイドな画面、振動が伝わるボディソニックなどの仕組みによって大迫力のゲームプレイが楽しめる作品だ。
タイトーを代表し、タイトー技術顧問の三部幸治氏と、当時ZUNTATAでサウンドを手掛けた小倉久佳音画制作所氏が登壇。三部氏は「こんなステキな賞をいただきありがとうございます。皆さんの記憶にこの作品が残ってくれれば、たいへんありがたく思っています」と語る。
小倉氏は、「『ダライアス』を開発スタのは僕がまだ入社して3年目くらいのころでして、開発スタッフは全員が先輩でした。そんな先輩がやりたいことを詰め込んだのが『ダライアス』なんだろうなと、あとになって感じました。いまでも「好き」だと言っていただける方がいれば遊び続けてほしい。投票をしてくださった方にありがとうございます」とコメントした。



2016年の優秀賞2タイトル目は、SNKの『メタルスラッグ』。美麗なグラフィックとやり込み度の高い横スクロールのアクションシューティングだ。ボスキャラクターの圧巻とも言えるドット絵のアニメーションが有名で、当時のアーケードゲーマーを虜にした作品だ。
壇上には、SNKの堀田章人氏が登壇。堀田氏は、残念ながら会場に来られなかったスタッフから預かったコメントを読み上げる。「多くのファンの方にご支持いただき、ありがとうございます。これほど大きなご支持に答える方法は今後も『メタルスラッグ』というシリーズを続けていくことだと思います」と、今後の展開を期待させるコメントが読み上げられ、会場からは拍手も上がっていた。


2016年大賞に選ばれたのはKONAMIからリリースされた『グラディウスII GOFERの野望』。
『ダライアス』と並ぶアーケードシューティングゲームシリーズ。ステージ構成やボリュームなどが絶妙なバランスで、いまなお多くのゲーマーに愛されているタイトルだ。
授賞式には、昨年に引き続き横山氏が登壇。「コナミデジタルエンタテインメントからは『アーケードアーカイブス』で64タイトルがリリースされています。近年でも当時の人気作の移植を手掛けていますが、これからも多くの皆さんに過去の名作を楽しんでいただけるとうれしいです」とコメントした。

続いて2025年版の表彰が行われたが、選ばれたタイトルすべてがナムコのタイトルとなっており、優秀賞と大賞含めて一気に3タイトルが発表された。
Arcade Archives Awards 2025



三橋氏は「数ある作品のなかからナムコ作品を選んでいただいたことありがたく思っております。『リッジレーサー』は『アーケードアーカイブス2』のタイトルでもあり、何かしらの賞をいただけると思っていましたが、まさか大賞をいただけるとは驚きました。『アウトフォクシーズ』は、アーケードからの初移植ということもあり大きな反響がありました。『メルヘンメイズ』も久々の移植ということもあり、SNSでもさまざまな声が上がりこれだけの反響があったことに驚愕しています。これからも『アーケードアーカイブス』を通じてナムコ作品を皆さまに楽しんでいただけたらと思います」と喜びの声を語った。


最後に、今回の授賞式には、特別賞と特別功労賞というふたつの枠を用意。特別賞には、アーケードゲームの礎とも言えるレジェントタイトル『スペースインベーダー』が受賞した。意外にも『アーケードアーカイブス』としては近年(2025年12月25日リリース)にようやく移植されたタイトルで、その功績を称えての受賞となった。さらに、特別功労賞には、その『スペースインベーダー』の生みの親である西角友宏氏が選ばれた。
第3回 Arcade Archives Special Award 特別賞
第3回 Arcade Archives Special Award 特別功労賞

西角氏は、「何もないところから夢中で作ったんですけど、自分では当時はよくやったなっていう気持ちはありませんでした。ですが、長いあいだずっと遊んでいただけて、こういった賞もいただくことができて、いいゲームだったんだなといまになって思います。これからも20年も30年も遊んでいただけるとうれしいです」とコメントした。

コンサート後半は『VS. キャッスルヴァニア』『ニンジャウォーリアーズ』を熱演!
演奏されたタイトルの『VS. キャッスルヴァニア』は『悪魔城ドラキュラ』のアーケード版で、日本では未稼動となっていた幻のタイトル。シリーズファンならおなじみのステージBGM『VAMPIRE KILLER』を演奏した。原作の怪しげなメロディーを弦楽器と管楽器が見事に再現し、重厚感のあるサウンドを味わうことができた。
続いての『ニンジャウォーリアーズ』は、トランペットのメロディーが耳に残るステージBGMを演奏。演奏中盤にハンドクラップやBGMの歓声のSEを再現する観覧者の声も盛り込まれ、会場が一体となる盛り上がりを見せた楽曲だ。






ついにクリアーなるか!? ゲーム芸人フジタの『VS.スーパーマリオブラザーズ』チャレンジ
1回目となる一昨年は8-4でミスをしてしまい、2回目となる昨年はさらに手前の7-3でミスして失敗となってしまったが、今回で3度目の正直。今年こそクリアーを目指しての挑戦となった。





その後も危なげなくステージを攻略するが、鬼門となる7-3でふたたびミス! 昨年と同じ7-3でミスをしてしまうことに。




毎週のリリース情報を楽しみにしつつ、気になるタイトルはぜひプレイして往年の名作に触れてみてほしい。














