『デレミュ』第2弾“DERE of the DEAD”リポート。最後の希望を託された“りあむ”がオタクたちとゾンビの館の主に立ち向かう。客席を巻き込んだ演出盛りだくさんで没入感満点のステージ

『デレミュ』第2弾“DERE of the DEAD”リポート。最後の希望を託された“りあむ”がオタクたちとゾンビの館の主に立ち向かう。客席を巻き込んだ演出盛りだくさんで没入感満点のステージ
 2026年7月4日、5日の2日間、大阪・オリックス劇場にて、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のミュージカル形式のイベント“CINDERELLA GIRLS MUSICAL DERE of the DEAD”が開催。本記事では、1日目の夜公演の模様をお届けする。
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出演者(敬称略)
  • 佐倉薫(黒埼ちとせ役)
  • 花谷麻妃(遊佐こずえ役)
  • 田辺留依(荒木比奈役)
  • 長島光那(上条春菜役)
  • 松永あかね(イヴ・サンタクロース役)
  • 立花日菜(久川凪役)
  • 集貝はな(的場梨沙役)
  • 原優子(向井拓海役)
  • 星希成奏(夢見りあむ役)
  • 穴沢祐介(城主役)

アンサンブル
  • 杉山湧飛
  • 沼田来蕗
  • 大類ひなた
  • 樫村結葉
  • 齊藤千紘
  • 陣あいり
  • 仲本詩菜
  • 松島朱里

スウィング
  • 徳岡あんな
  • 西田裕奈

脚本・構成・演出
  • JUNGO

音楽監督
  • 滝澤俊輔

ミュージカル振付
  • 隼海惺

 “CINDERELLA GIRLS MUSICAL”は、通常のライブイベントとは一味違う“ミュージカル形式の演劇”を楽しめるイベント。第1幕は出演キャストによるミュージカルパートで応援グッズの使用とコールはNG、第2幕はライブパートで通常のライブと同じようにスタンディングでの応援のもとステージが楽しめる。

 5月に芸能の名門“スターライトハイスクール”を舞台した物語が描かれた第1弾“CINDERELLA GIRLS MUSICAL STARLIGHT HIGH SCHOOL!”に続いて、第2弾となる本作の舞台は、ゾンビの館。プロデューサー不在の中、気合い十分でイベント会場へ向かっていたアイドルたちは薄暗い洋館にたどり着く。恐る恐る扉を開くと、そこには血に飢えたゾンビが徘徊。そして、幾重にも仕掛けられた恐怖の罠が、彼女たちに襲い掛かる。

 そんな、ゾンビたちの魔の手や罠が待ち受ける館からの脱出劇がコメディタッチで描かれた(演目は3公演共通)。
 ホラーテイストながら、コメディが主軸の本作。開演冒頭では、不穏で荒々しいBGMをバックに、アンサンブルが演じるゾンビたちがキレキレなダンスを披露。迫力満点のパフォーマンスに見惚れていると、テクテクと夢見りあむ(星希成奏さん)が歩いてきて、「集合場所、ここでよかったんだよなあ?」と不安げに語り出す。ゾンビたちのパフォーマンスとの落差で、会場を一気に爆笑の渦に巻き込んだ。
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 そこから、回想でアイドルたちがゾンビの館に足を踏み入れることになった経緯が語られる。集合したアイドルたちのもとに、プロデューサーからメッセージが。「(アイドルたちが出演する)フェスに、自分たちだけで行ってほしい」とのことで、プロデューサー手描きの地図もいっしょに送られてくる。黒埼ちとせ(佐倉薫さん)と遊佐こずえ(花谷麻妃さん)は現地集合のようだ。

 バスも用意せず、アイドルたちだけで現地に向かわせる粗末な扱いに、的場梨沙(集貝はなさん)はお怒りの様子。その姿を見ていたイヴ・サンタクロース(松永あかねさん)は、「もしここにプロデューサーがいたら、梨沙ちゃんの言葉に傷ついて、嗚咽しながら号泣してます~!」と客席に語りかけると、プロデューサー(『
アイドルマスター』シリーズのファンのこと)たちはみんなで嗚咽した様子を声で再現。それに対して梨沙は「なんか、本当に聞こえた気がしたんだけど」と反応。客席も巻き込んだ演出でプロデューサーを笑わせつつも楽しませた。

 そこから、プロデューサーが不在のため羽を伸ばせると、アイドルたちは海や山といった自然を思い浮かべながら観光気分に。それに合わせて後ろのモニターにもその光景がつぎつぎと映し出される。多彩な映像によって物語が彩られるのも、“CINDERELLA GIRLS MUSICAL”の魅力のひとつだ。

 その後は、アイドルたちが円陣を組んだ後、フェス会場に向かうことに。その道中の歩みの様子は、
『CoCo夏夏夏 Holiday』のパフォーマンスを交えながら展開。途中では、アイドルたちがそれぞれカバンも背負い、楽し気な姿を存分にアピールしていた。
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 一方、洋館では城主(穴沢祐介さん)が姿を現し、
『THE VILLAIN'S NIGHT』を歌いながらゾンビたちと宴を楽しむ。力強くも色気のある城主の歌声に思わず聴き入っていると、ゾンビに捕まったちとせとこずえが連れてこられ、城主に襲われてゾンビとなってしまう。「今宵は客人が多くなりそうですねえ」と語り、ゾンビたちに手厚くもてなすよう指示を出した後、彼の不気味な笑い声が響くのだった。
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 アイドルたちは無事に洋館にたどり着き中には誰もいないにように思えたが、、ゾンビ仕掛けた恐怖の罠はすでに彼女たちに襲い掛かってきており、目が動く肖像画を目にしたイヴと梨沙が足をブルブル振るわせていた。そんな中、ゾンビたちが姿を現し、アイドルたちを包囲。

 みんな怖がっている様子だったが、りあむはゾンビとあっち向いてホイをして追い払ったり、「これはドッキリなんじゃない!?」、「じゃあカメラがあるはず」と梨沙と向井拓海(原優子さん)がカメラを見つけ、7台もあるから配信もしているかもとポージングしたりと、メタ的な演出も交えて会場を笑わせていた。

 そうしたところに、城主がやってくる。ヴァルク・アルカードと名乗る彼は、満月の夜に宴を楽しむために彼女たちを招き入れたという。「けっこうです!」と断る彼女たちだったが、逃がす気はさらさらない様子。ゾンビとなってしまったちとせとこずえも招き入れて
『アンデッド・ダンスロック』を踊りながらアイドルたちを襲っていくのだった。
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 こうした展開の中で、ちとせとこずえによる回想も。フェスで、ちとせは聴いてくれた人が元気になる歌を歌いたい、こずえは笑顔になれる魔法をステージでかけたいとお互いが語り合う。さらにちとせは、生きた証を残したかったとも話し、「かわいそうな私じゃなくて、誰かの希望になる私。それが生きた証になるって、信じてるんだ」と心境を明かすと、こずえは「ステージでいっしょに叶えよう」と笑顔で寄り添う。感情が揺さぶられるような胸が温かくなる場面もありで、片時も目が離せない展開となっていた。
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 そんな回想シーンがありつつ、物語が進んでいき、クライマックスではついにりあむだけがゾンビとならず、ひとりで城主と対峙することに。決戦の前には、りあむが客席に“このまま地下室で餓死するか”、“ゾンビと戦うべきか”、客席に問いかける。餓死の選択肢の際にけっこうな声が挙がると「話のわからないオタクが多すぎる」と幻滅。ゾンビと戦う選択肢はその声を超えていたが、「イェーイじゃない! がんばるのはぼくなんだからね!? なに張り切ってんのさ」とりあむらしいツッコミも忘れない。
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 城主との対決では、「大閃光しかない!」とオレンジ色のペンライトを掲げると、城主はたじろぐ。その様子を見て、客席にもペンライトをリクエスト。そして、みんなでペンライトを掲げて「オターク!!」の掛け声とともに城主を撃退。最後まで客席を巻き込んだ演出で没入感のある物語を届けたところで第一幕は終幕を迎えた。
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 第二幕はライブパート。洋館での戦いを終えたアイドルたちによる“マジカルトロピカルフェス”でのステージが展開。ステージの前には、司会(穴沢祐介さん)がプロデューサーを煽って会場を盛り上げる。第一幕でりあむに散々「パリピ」と煽られていた城主の別の姿ということで、登場時には会場から歓声も上がっていた。
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 その後のステージでは、
『銀のイルカと熱い風』、『きみにいっぱい☆』、『パ・リ・ラ』といった夏にピッタリな楽曲のほか、アイドルたちのソロ楽曲も続々展開。ちとせとこずえによる『Gaze and Gaze』と、物語の展開に合わせたサプライズな楽曲も披露されていた。最後には、アイドルたちによる自己紹介ソング『シンデレラNo.1』を届けたところで、恒例の「これからも、アイマスですよ、アイマス!」コールで公演は締めくくられた。
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 “CINDERELLA GIRLS MUSICAL”の第2弾では、客席を巻き込んだ演出に力が入っていた印象。メタ発言もふんだんで、それらが愉快な物語展開にうまく作用していたように思う。単なるコメディだけでなく、城主とゾンビによる迫力満点のパフォーマンスとそれに合わせたスクリーンによる映像演出でホラー感もバッチリ味わえたうえ、ちとせとこずえによる胸が温かくなる回想シーンもありで、メリハリが効いていて心ゆくまで没入できる内容となっていた。

 そんな公演のアーカイブ視聴が、7月6日18時00分~13日23時59分(予定)まで可能。本記事で気になったという人はぜひ見届けてほしい。筆者はアルカードさんのパフォーマンスを改めて目に焼きつける予定だ。

“CINDERELLA GIRLS MUSICAL DERE of the DEAD”セットリスト(※敬称略)

第一幕
  1. CoCo夏夏夏 Holiday(田辺留依、長島光那、松永あかね、立花日菜、集貝はな、原優子、星希成奏)
  2. THE VILLAIN'S NIGHT(佐倉薫、花谷麻妃、穴沢裕介)
  3. Bloody Festa(Instrumental)(田辺留依、長島光那、松永あかね、立花日菜、集貝はな、原優子、星希成奏)
  4. アンデッド・ダンスロック(佐倉薫、花谷麻妃、田辺留依、長島光那、松永あかね、立花日菜、集貝はな、原優子、星希成奏、穴沢裕介)
  5. EVIL LIVE(佐倉薫、花谷麻妃、集貝はな、原優子、星希成奏)
  6. ダンシング・デッド(佐倉薫、花谷麻妃、田辺留依、長島光那、松永あかね、立花日菜、集貝はな、原優子)
  7. OTAHEN アンセム(Instrumental)(星希成奏)
※歌唱のないキャストの方も含めて記載しております。
第二幕
  1. 銀のイルカと熱い風(佐倉薫、花谷麻妃、田辺留依、長島光那、松永あかね、立花日菜、集貝はな、原優子、星希成奏)
  2. おめざめめーめー(花谷麻妃)
  3. 春恋フレーム(長島光那)
  4. 14平米にスーベニア(立花日菜)
  5. あの子が街に来なサンタ(松永あかね)
  6. OTAHEN アンセム(星希成奏)
  7. きみにいっぱい☆(松永あかね、立花日菜、集貝はな、原優子、星希成奏)
  8. Beat of the Night(佐倉薫)
  9. 泡沫のアイオーン(田辺留依)
  10. GEMSTONE(集貝はな)
  11. 炎の華(原優子)
  12. Needle Light(田辺留依、長島光那)
  13. Gaze and Gaze(佐倉薫、花谷麻妃)
  14. パ・リ・ラ(佐倉薫、花谷麻妃、田辺留依、長島光那、松永あかね、立花日菜、集貝はな、原優子、星希成奏)
  15. シンデレラNo.1(佐倉薫、花谷麻妃、田辺留依、長島光那、松永あかね、立花日菜、集貝はな、原優子、星希成奏)
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