Sensor Towerは、漫画家・鳥山明氏がキャラクターデザインを担当した作品のモバイルゲーム収益、ユーザー分布、ユーザーエンゲージメントを公開した。
スマホ版『ドラゴンクエスト』シリーズの世界累計収益は約6062億円(40億ドル)、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』と『ドラゴンボール レジェンズ』の世界累計収益は約8335億円(55億ドル)を突破。1兆5154億円(100億ドル)に迫る収益に。
アメリカでは『ドラゴンボール』タイトルの人気が高く、モバイルゲーム2タイトルの平均セッション数と平均使用時間、『ドラゴンボール レジェンズ』の市場別収益シェアで日本を上回っている。
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鳥山明さんのIP「ドラゴンボール」のモバイルタイトルは世界累計収益55億ドル突破、ドッカンバトルは日本、レジェンズはアメリカやヨーロッパでも大きな支持が続く
日本を代表する漫画家の鳥山明さんがお亡くなりになったことが2024年3月に公表されました。彼の作品は日本のみならず、世界的にも人気で、IPを活用したモバイルゲームにおいても絶大な支持を得ています。ここでは、ドラゴンボールタイトルを中心に、鳥山明さんのIPを活用したモバイルゲームの実績をご紹介します。
世界中のファンから愛された鳥山さんのIPをベースにしたモバイルゲームは世界累計収益が100億ドル近くに
漫画家の鳥山明さんが、2024年3月にお亡くなりになったことが公表されました。68歳という若さでの訃報でした。鳥山明さんの作品は日本に加え、海外でも大きな支持を得ており、そのニュースは世界の漫画ファンやゲームファンにとって衝撃的な内容となりました。
ゲームに目を移すと、鳥山明さんは「ドラゴンクエスト」シリーズのキャラクターデザインを担当。つぶらな瞳のスライムなど、同シリーズを象徴するキャラクターは彼の手によるものです。Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、モバイル版ドラゴンクエストシリーズの過去10年間(2014年3月から2024年2月)の世界累計収益は、40億ドルを突破しています。
モバイル版「ドラゴンクエスト」シリーズの収益シェアでは、『ドラゴンクエストウォーク』(SQUARE ENIX)が44%でトップとなっています。同作は日本を代表する位置情報ゲームで、2024年9月に5周年を迎えます。
「ドラゴンクエスト」シリーズのモバイルゲーム収益は、ほぼすべてが日本市場からのものです。一方、海外でも人気の鳥山明さんのIPゲームは「ドラゴンボール」シリーズです。モバイルゲームにおいて、世界的に大きな支持を得続けているドラゴンボールタイトルとして、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(Bandai Namco Entertainment)と『ドラゴンボール レジェンズ』(Bandai Namco Entertainment)があります。
パズルRPGの『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は2015年1月にAndroid版、2月にiOS版がリリースされ、アクションゲームの『ドラゴンボール レジェンズ』は2018年5月にリリースされました。Sensor Towerのデータによると、2015年1月から2024年2月までのこの2タイトルの世界累計収益は、55億ドル近くとなっています。「ドラゴンクエスト」シリーズと合わせると、100億ドルに迫る収益です。
2タイトルの市場別収益シェアを見ると、トップは日本で51%、2位はアメリカで29%、3位はフランスで5%と続きます。タイトル別の収益シェアでは、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(2015年1月から2024年2月)は日本が50%以上でトップシェアですが、『ドラゴンボール レジェンズ』(2018年5月から2024年2月)ではアメリカが日本を3%上回ってトップとなっており、海外での人気の高さがわかります。
コアゲーマーからの支持が高いモバイルドラゴンボールタイトル、日本とアメリカではユーザー層やペルソナも異なる
日本のみならず、アメリカやヨーロッパ市場でも人気のドラゴンボールタイトルですが、ユーザー層も日本と海外では異なっています。Sensor Towerのデータによると、日本では35~44歳のユーザーからの支持が厚く、海外では18~34歳の層が多いことがわかります。これは2つのタイトルに共通しています。
日本とアメリカでのユーザーエンゲージメントの比較では、ドラゴンボールタイトルへの熱中度の差がわかります。Sensor Towerのデータによると、この2タイトルのユーザーエンゲージメントでは、日本よりアメリカの方が平均セッション数/週および平均使用時間/週が高いことがわかります(バブルの大きさは平均使用日数/月)。
その一方で、RPDの点では日本がアメリカの3倍近く多くなっています。
また、日本とアメリカではユーザーのペルソナも異なっています。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、2023年第4四半期における一般人口との比較で、「コアゲーマー」(戦略的でハイアクションなモバイルゲームをする人たち)が突出しているのは共通していますが、日本では「ギャンブラー」(実際のお金でギャンブルする人たち)も目立ちます。このあたりが、高水準のRPDを支えているのだと推察できます。
また、日本ではドラゴンボールタイトルユーザーが広告を見るチャネルとして、トップがYouTube、2位がX(旧:Twitter)、3位がInstagramの順となっています。一方、アメリカではトップはInstagramとなっており、このデータからもより若い世代に受け入れられていることがわかります。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
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