コーエーテクモゲームスより、DMM GAMESとSteamにて配信中のバカンス&コミュニケーションゲーム『デッド オア アライブ エクストリーム ヴィーナス バケーション』(以下、『DOAXVV』)。

 本作は南国の楽園・ヴィーナス諸島が舞台。プレイヤーであるオーナーが、対戦格闘ゲーム『デッド オア アライブ』シリーズの女の子や、本作オリジナルキャラクターたちとバカンスを楽しむゲームです。

 2022年より順次追加されているコンテンツ“トゥルーカラーアップデート”。これは登場している女の子が不定期に選ばれていき、その魅力を大きくアップグレードするもの。専用水着やセリフ、ポーズが実装されるほか、より恋愛感の増した新エピソードが楽しめるのも特徴です。

 これまでも数々の女の子のトゥルーカラーアップデートがおこなわれており、今回は2018年12月に登場した女の子“なぎさ”が選ばれました。

 本記事では、『DOAXVV』のプロデューサーを務める作田泰紀氏へインタビューを実施。ここ最近のアップデート内容とともに、なぎさのトゥルーカラーアップデートについて詳しくお聞きしました。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
トゥルーカラーコーデ“ラルアンドラフ”
『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間

作田泰紀 氏(さくだ やすのり)

『DOAXVV』プロデューサー。2021年6月までは本作のディレクターを務めた。『DOA3』の開発からキャリアをスタートし、約20年にわたって『DOA』シリーズに携わる。(文中は作田)

『ドルフィンウェーブ』とのコラボの秘話も!

――なぎさについてお聞きする前に、『DOAXVV』の近況についてお聞かせください。2023年10月から追加された新しい女の子・しずくですが、スターコーデ(※有償で期間限定の特別な水着)が3着出揃ったところで、オーナーの皆さんからしずくはどう受け止めてもらっていると感じているのでしょうか。

作田これは運営的な反省面でもありますが、2023年10月初登場時の1着目“あめこんこん”、11月に配信された2着目の“氷華水月”は月またぎで続けて登場しましたが、3着目の“宵待銀狐”は2024年2月配信と、期間が空いてしまいました。

 登場してから、空白の時間ができてしまったことで、しずくのことをまだ認識できていないオーナーさんもいらっしゃるんじゃないかと、少し不安がありました。3着目はどんな反応が返ってくるのか気になっていましたが、予想以上に皆さんしっかりとしずくのことを覚えていてくださって、安心しました。

 その中でも、反応はほかの女の子と比べると少し特殊なのかな、と感じています。たとえば、これまでも『DOAXVV』を愛してくださっているオーナーさんの中でも、新登場したしずくで「ついに推しの女の子を決めました!」とおっしゃっていただける方もいらっしゃいました。

 いままでの女の子とは異なる魅力を持つ女神を送り出せたんじゃないか、と思っています。しずくの初登場PVを製作しているときに、しずくの映像に合わせて、羊宮妃那さんの演じられる声、しずく用に用意したBGMを流してみたところ、とても上品で美しい世界観に圧倒されたのをいまでも覚えています。独特な雰囲気を持つ女の子だと思っているので、セクシーさやかわいさとはまた違った部分で、新たな層に受け入れてもらったのかなと感じています。6年以上も続いている『DOAXVV』におもしろい新しい風が吹いたのは間違いないので、今後も続けて彼女ならではの魅力をお届けしていきたいです。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
しずく

――もっとお願いします! 2024年に入り、1月には以前より実施されていたフォトイベントの結果が発表されました。アンケートも実施され、賛否あったかとは思いますが、どのような反応が返ってきましたか?

作田オープンベータのフォトイベントとして実施し、アンケートによる意見募集もできたので、とりあえずのお試しとして試してみたかったことは実施できました。イベント終了後にも、今回のフォトイベントの開催形式に関するアンケートでも今後の開催についてのご意見もいただくことができたこともよかったです。

 その回答を見ると、基本的には「“いいね”を参考にするのは見直してほしい」といった意見が多くありつつ、X(旧Twitter)のコミュニティを使って開催するのは賛成しているオーナーさんが多かったです。

 以前までのフォトコンテストと比べると、運営の負担がかなり減っているので、とても開催しやすくなったと思います。そのあたりの開催方法やルールなどを調整していけば、次回は今回のようにあまり長く開催せずにお待たせしてしまうことなく開催できればと考えております。

『DOAXVV』オープンベータ フォトイベント結果発表ページ

――続報をお待ちしています。ここ最近の大きなトピックとしては、1月に開催されたHONEY∞PARADE GAMESのオンラインゲーム『ドルフィンウェーブ』とのコラボイベントがありました。コラボが決まった経緯を教えてください。

作田DOA』シリーズや『DOAX』シリーズ、そして『DOAXVV』においても、HONEY∞PARADE GAMESさんの『閃乱カグラ』シリーズとのコラボをこれまでさせていただきました。やはりゲームの持つ属性は近いところがありつつ、さらに『ドルフィンウェーブ』はマリンスポーツをテーマにしていますから、とても親和性があります。

 また、ファンの方々からもユーザーアンケートなどで「『ドルフィンウェーブ』とコラボしてほしい」といった声は多くいただいていましたし、今回のコラボイベントもとても楽しんでいただけたと感じています。

 そういった部分から我々からコラボのお話をご相談してみたところ、『ドルフィンウェーブ』さんのほうでもコラボイベントがやりたいとお返事をいただき、ちょうどタイミングが合致して開催につながりました。

――登場したコラボ水着のひとつが、“ドルウェブ・入華ユニフォーム”でした。こちらは『ドルフィンウェーブ』の主役だからこそ、咲宮入華の水着だったんだろうなと予測しています。意外だったのは、永雪氷織をチョイスした“ドルウェブ・氷織ユニフォーム”でした。なぜ永雪氷織を選んだのでしょうか?

作田入華の選定理由は、まさに主役であることが理由です。氷織は、まず“KAZAMI SEA TEC”(氷織が所属する企業)のユニフォームがセクシーであったこと、そして氷織の“Half Anniv.”バージョンが、とても魅力的だったので、その衣装を『DOAXVV』の女の子たちに着せたい思いがあって選定しました。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
“ドルウェブ・入華ユニフォーム”と、“ドルウェブ・氷織ユニフォーム”

――“Half Anniv.”バージョンから刺激を受けたわけですね。驚いたのは、1着に2着含まれていることでした。そういった水着がこれまでにもなかったわけではないですが、ユニフォーム姿と、最大覚醒したときに使用できる“Half Anniv.”バージョンは、もう完全にデザインが違いますよね。

作田通常の状態は、やはり『ドルフィンウェーブ』とのコラボ感を出していくうえで、ストレートな水着をお届けしたい想いがありました。それがありつつも、『DOAXVV』のオーナーの皆さんはセクシーな水着を求めているので、そこも満たしてあげたいと考えていました。

 ただ、『ドルフィンウェーブ』のデザインでは“着くずれ”状態はありません。それをこちら側で用意してしまうと、ほぼオリジナルのようなものになってしまいます。それをやるくらいであれば、“Half Anniv.”コスチュームに変化したほうが、コラボ感も強まりますし、システム的にも着くずれ状態の代替にできたと思っています。あと、シンプルに着せてあげたくなるくらいかわいかったのもあります(笑)。

――きっと、何かしらの手で1着を2着に分けることもできたじゃないですか。1着にしたことで、作るコストも相当掛かったのでは……?

作田正直、そうです(苦笑)。デザインは『ドルフィンウェーブ』さんのすばらしいコスチュームが元ですから、そこにはそこまで時間は掛かりません。ですが、着くずれ状態を作るのとはワケが違って、もう1着別に作ってるんですよね。実質4着作ったわけですから、ものすごく労力が掛かった水着になっています。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
“Half Anniv.”バージョン

――それでいながらも、排出率が通常よりも高い、確率3.3%の水着だったのでサービス精神旺盛だなと感じていました。

作田コラボ水着をゲットして盛り上がっていただきたいので、気を付けるようにしております。さらに、今回は相互コラボですし、『DOAXVV』という全力でバカをやってるゲームのコラボイベントを体験してほしかったので。相互コラボの際はいつも思っていますが、「負けられないぞ!」と勝手に意気込んでいます(笑)。

――相互コラボでは、先方側には『DOAXVV』のキャラクターが登場したりしますが、『DOAXVV』は性質上キャラクターそのものは登場しないので、より気合を入れているように感じています。

作田だからこそ、水着以外の要素にも力を入れているため、ものすごいモノが登場したりします。過去にも、すごい水着(?)を着てもらったりですとか……(笑)。

――あれにも驚きましたが、今回はマシン(『ドルフィンウェーブ』における、ジェットスキーのような乗り物)のひとつ“エクシール”が家具・ポーズカードとして登場しました。やはりメカ系にはいつも力が入っていると言いますか……。

作田スタッフから「エクシールを出したい」と提案されたときには、思わず「大丈夫?」と聞いてしまいました(笑)。しっかり実現できるとスタッフから聞きましたが、やはり苦労はあったと思います。その中で、スタッフとしてもコラボだからこそ、ふだん作っているものとは違うものを作れる経験が楽しめたと思いますし、その楽しさを共有するように、オーナーの皆さんにも喜んでいただけたと感じています。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
ユニットポーズ

――マシンの登場により、『DOAX2』にあったような“マリンレース”が登場するんじゃないかと思っていました。

作田根強いファンの方々には、絶対に思われるだろうなと思っていました。ですが、運営型のタイトルで運営をしながらまったく別のレースゲームコンテンツをまたイチから作るのは、無理とまでは言いませんが、現状を考えると難しかったところはあります。だからこそ、レース要素に代わる別のことで喜んでもらおうとより努力し、今回のコンテンツ制作に取り組みました。

――あぁ、なるほど。5周年の際に登場したサーフィン風水着“なみのりヴィーナス”のサーフィンボードは、水は浮かずに、水に浮いた風の撮影スポット止まりだったじゃないですか。だからこそ今回はしっかり、水に浮かんだポーズカードを用意したんだと感じました。

作田そうなんです。当初は、水に浮かぶポーズカードは実現が難しいので、考案はしましたが導入を見送るつもりでした。ですが、最後の最後でスタッフたちがなんとか努力して、実現してくれました。おかげで、水にしっかり浮かんだポーズカードを配信できてよかったです。やはりそういった部分で、少しでもマリンスポーツ感を味わってほしかったので。

――それに合わせて、ふたりでポーズを取る“ユニットポーズ”が登場しました。以前のインタビューで、「ポーズカードまわりに手を加えようと検討しています」ともお聞きしていましたが、なぜユニットポーズを取り入れたのでしょうか?

作田『ドルフィンウェーブ』は、ふたり乗りのマシンに乗って戦うゲームです。それをこれまでの『DOAXVV』の中で表現するのはどうしても厳しいので、コラボ感が薄まってしまいます。やはりふたり乗りを再現したい、というところが今回のユニットポーズの発端です。

 コラボ限定のふたり用ポーズとしても配信できたかと思いますが、イベントは盛り上がっても、そのつぎにつながらないのはもったいないです。だったら、システムの拡張につなげようと、ユニットポーズの形になりました。

 以前からペア撮影の機能拡充はオーナーの皆さんからご要望をいただいていたので、それを実現するためにも取り入れました。どのような形で今後配信していくのかは、続報をお待ちください。

――ユニットポーズの企画が最初にあったのか、それともコラボ合わせで生まれたのですか?

作田じつは過去にも、ペア用のポーズ企画の案はありました。ただ、ゲームシステムにどう実現できるのかといった部分で、実装を見送ったりもしていました。何度も意識はしていましたが、どうしてももう一歩踏み込むことができず、それよりも先に改善すべき点を優先していました。

 これまでもペア用のポーズカードとしてチャレンジしようとモーションキャプチャーまでしましたが、システム的にどう落とし込むのかが難しく、優先度の都合で見送ったものもあります。

 今回は、『ドルフィンウェーブ』で実現したいことが最優先事項だったため、システムとしてしっかりと作ろうと覚悟を決めたこともあり、これまでやりたかったことと優先度が合致してユニットポーズを製作することにしました。

――なんとなく、わかります。たとえば女の子と女の子が接近するポーズがあり、そこに撮影の自由度があると、慎重に作らないと女の子のモデルどうしがめり込んでしまったり、『DOAXVV』の目指す美しさとかけ離れた描写になってしまう点ですよね。

作田オーナーの皆さんの中には「そんなのぜんぜんいいよ」と言ってくださる方がいらっしゃるのも承知しています。ですがそこは“キャラクター”ではなく“女の子”として大事にしていきたいところですし、今後も大事にしていきたい部分です。

――わかりました。『ドルフィンウェーブ』側では、マリー&ほのかがプレイアブルキャラクターとして実装されましたが、作田さんはどう見ていましたか?

作田シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』のコラボから続く流れで、マリーとほのかが登場しました。これまでも喜んでいただけたと思っていますし、『ドルフィンウェーブ』でもコーチの皆さんにも喜んでいただけたように感じています。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
『ドルフィンウェーブ』には、ほのかとマリーが、ゲーム初のプレイアブルキャラクターとして登場しました。
(C)Marvelous Inc. (C)HONEY PARADE GAMES Inc.
『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
ちなみに筆者もそれなりにイベントがんばりました。両コラボ楽しかったです!
(C)Marvelous Inc. (C)HONEY PARADE GAMES Inc.

――ちなみに、2月のバレンタイン時期には、シックな“ビター・ジェラシー”が配信されました。あらゆる季節ものイベントで毎年思うのですが、季節モノってテーマが絞られがちなので、毎回デザインされるのは本当にたいへんだろうなぁと、しみじみ感じていました。サービス開始初期は“メルティ・ハート”など、攻めすぎな水着が多かったのもあるかと思いますが。

作田2023年のバレンタインは大正浪漫風水着の“恋文ヲトメ”で印象をガラリと変えてみたり、“ビター・ジェラシー”はセクシーでありながらもゴシックな要素を取り入れてみるなど、毎年印象を変えることは意識しています。やはりとても苦労している部分ですが、デザイナーからは「これからもがんばります!」と、意気込みコメントをいただいています。

 初期のころに攻めすぎた部分は、少し感じています(苦笑)。僕がディレクターの時代だったので、攻めた水着は多かったですね。ただある意味で笑ってしまうような水着は、決して多くの人が求めているわけではないので。いまのシンプルにセクシーですとか、かわいい水着が、素直に受け入れられているように思います。ただ私としては、「セクシーだけど、おもしろい」みたいな、もう1個プラスされているほうが好きなんですよね。

 季節イベントのデザインも含めてですが、やはりそういった水着には今後もどこかでチャレンジできればと思っています。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
“ビター・ジェラシー”

――期待しています! ゲームから離れますが、『アズールレーン』と『DOAXVV』コラボ、そしてトゥルーカラーコーデ“トゥインクル・ローズ”のマリー・ローズのフィギュアがだいたい同時期にふたつ発表されました。以前からフィギュアなどの展開もしたいとお聞きしていますが、どのような経緯で決まったのでしょうか?

作田前者はコーエーテクモゲームスの商品化を企画する部門から提案いただいた企画ですし、後者はフィギュアメーカーのキューズQさんからお話をいただいたものです。どちらも「作っていただけるんですね!?」と喜んで許諾しました。

 どちらもとてもうれしかったのですが、とくに“トゥインクル・ローズ”のマリーは、話をいただいた際に思わずガッツポーズをしてしまいました。マリー・ローズのトゥルーカラーアップデートの目的として、初登場した10年前のマリーの魅力を改めてお届けすることでした。当時のマリーは、ムーブメントを巻き起こしてフィギュア化もされました。そのムーブメントが、またトゥルーカラーコーデで、少しでも生み出せたんじゃないかなと感じています。デザインされたfubukiさんも、とても喜んでいました。

――マリーももちろんうれしいのですが、今後ほかの女の子のフィギュア化もありえますか?

作田メーカーの皆さん、ぜひお声掛けください! お待ちしています!

なぎさの“嫌い”が“好き”になる

――では本題の、なぎさのトゥルーカラーアップデートについてお聞かせください。今回のトゥルーカラーの全体的なコンセプトを教えてください。

作田なぎさが初登場した当時、なぎさの直前に追加されたプリンセスであるフィオナと比べて、黒髪ショートでスレンダーなシルエットなど、オーナーの皆さんには“リアルな女の子”に感じてもらえたと思っています。私の主観も混ざってはいますが、どこかに本当にいそうなビジュアルの印象を持っていただけたんじゃないでしょうか。もちろん性格付けやセリフの部分は、キャラクター性が強めではありますが。

 “リアルな女の子”っぽいビジュアルによって、これまでの女の子よりも見ていてドキドキしてしまうなど、なぎさは登場以降も長く愛していただけたかと思います。ただ、最近はよりリアルで、よりどこかにいそうな女の子も増えてきました。そのため、リアルな女の子ドキドキの特別感が薄まってしまったことで、結果的に“わんこ”のワードや性格だけが、なぎさの魅力になってしまっている節を感じていました。

 そういった外的要因で弱まってしまった、本来のなぎさが持っていた“リアルな女の子”というビジュアルの魅力を、いまのトレンドに合わせてアップデートしていくことで、もう一度なぎさ本来の魅力を感じ取ってもらえるんじゃないか。というのが、なぎさのトゥルーカラーアップデートのコンセプトのひとつです。

 また、なぎさには“大好きな妹をたぶらかすオーナーが嫌い”という立場があります。オーナーを非難する女の子として立ち振る舞ってきました。そこから彼女なりの“好き”を表現するとなったときに、じゃあなぎさはどうオーナーと接していくのか、そこをもっと掘り下げて描くことを意識して作っていきました。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間

――それが今回のストーリーにも絡んでくるんですね。そんなトゥルーカラーエピソードで描かれている、物語のあらすじ教えてください。

作田女の子エピソードの後半やこれまでの誕生日エピソードなどを経て、なぎさはオーナーを非難するような言動はあっても、その奥底には信頼感や好意に近しいものがあることはオーナーの皆さんも感じていただけたのではないでしょうか。ただし、あくまで関係性としては大きく変わることはありませんでした。これが、トゥルーカラーエピソードのプロローグにつながります。

 なぎさはその関係を“オーナーもわかってくれているだろう”とは感じていますが、その関係性からもう一歩進みたいという気持ちが生まれていきます。オーナーもきっと望んでいるんではないか、でも踏み込めないんじゃないか、という風に考えて、オーナーが好きそうなトゥルーカラーコーデを用意して、それを着飾ってデートをすればきっとオーナーでも告白できるんじゃないか、と考えました。

 ただ、なぎさの狙い通りにはオーナーにしてもらえず憤ったなぎさは、思いがけず口にした言葉から、また物語が進展していきます。

――トゥルーカラーアップデートはこれまで、女の子たちをより魅力的にできるプランを思い付いた順番で実装していくと以前よりお聞きしています。今回、なぎさのアイデアが浮かんだ経緯などはありますか?

作田リアルな女の子である魅力を持つ女の子が増えていく中で、だんだんと課題になっていると以前からは思っていました。今回に関しては思い付いたというよりは、それについてスタッフたちと相談していくなかでとてもいい形が見つかった形です。なんとかしたいなと考えた中でまとまり、よかったです。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間

――なぎさはいわゆる“ツンデレ”属性だと思いますが、ツンの割合が高めの女の子だと思います。序盤のエピソードを見させていただいたり、PVなどの印象からは、そのツンとデレの割合が反転しているように感じました。

作田我々としてのなぎさのツンデレ割合は、“ツン7:3デレ”で描いているつもりです。ツンの要素がありつつも、そのあとにデレも表現しています。ただ、その“デレ”に気付いていないオーナーさんは多いと思っています。とくになぎさの“デレ”は変わっていて、オーナーを怒っているにもかかわらず、オーナーからの返事にうろたえてしまい、気が付いたら主導権をオーナーに奪われていて受け入れてしまう、というようななぎさのチョロさがベースとなっています。

 これを“デレ”だと思えない方が多いのかな、と。たぶん、怒っている時点でなぎさが“恐い”という印象で止まってしまっていることが原因かと思っています。その印象を変える必要があったので、より“ツン(でちょろくて)デレ”の“デレ”をわかりやすくしたんです。具体的には、これまでの“ツン”と“デレ”の表現のあとに、もうひとつ“デレ”を入れたりですとか。

 そういった点を意識して、オーナーが嫌いを乗り越え、オーナーへの好意を感じる表現を追加させていただきました。ですので割合が反転したというよりは、なぎさなりの“ツンデレ”に振り切っていたいままでのなぎさに、表現の幅を追加させてもらったようなイメージです。

――たしかに「勘違いしないでよね!」みたいなあるあるセリフも、わからない、伝わらない人にはただ怒っているように見えていたかもしれませんね。

作田そこの難しさがあるんですよね。たとえばエイミーは、そのツンデレ要素が伝わりやすかったと思います。エイミーは攻撃的な意思はなく、“言えない”部分がツンデレになっていますよね。なぎさは攻撃的な部分がありますので、それだけうれしいと感じてもらうのは難しかったのかなと。あとは、世代的な部分も少しはあると思いますが。そこが今回、より理解してもらえるようになると思います。

――水着の名前を“ラルアンドラフ”に命名した、その由来を教えてください。

作田まず英単語としては、ラルは凪の“Lull”で、ラフは笑う“Laugh”です。なぎさを漢字表記にすると“凪咲”なんですよ。これまでは攻撃的に接してたなぎさですが、今回は落ち着いてオーナーと向き合うようになります。それが“凪”のような状態に近いこと。そして、その中で素直に微笑むようになったことを含めて、“ラルアンドラフ”にしました。

 また、エピソードの中では胸元のストラップを外すシーンが描かれます。自分を縛っていたものを外して微笑むようなシチュエーションがありますので、そこも意識して名前を付けています。

――色合いやストラップが踏襲されていることもあり、“ラルアンドラフ”はなぎさ登場時の水着“クリスタルスノー”の逆バージョンのような印象を受けました。

作田どういうデザインの方向性に持っていくのか決める中でも、やはり彼女の持つカッコイイところやクールさはお届けしたいと考えていました。そこからエレガントな雰囲気を持たせて、大人っぽさをアピールしていきたいところから、“クリスタルスノー”が白なら“ラルアンドラフ”は黒というのは自然に決まりました。

 細かい装飾やどんな水着にするのかはそこから作り込んでいきつつ、なぎさらしさがもう少しほしいと考えて、けっきょくストラップをデザインや演出でも取り入れる要素にしたのは、けっこう後半のことです。

 ちなみに、なぎさの最初の水着(スターコーデ)もベルトを含めているので、彼女の個性を演出するうえでも自然だったと思います。ストラップを胸に付けることでオーナーにアピールすることにしました。いわゆるバストアップ効果を狙っており、通常のなぎさよりも胸の谷間が強調されています。

 もちろん“やわらかエンジン”はストラップが付いている状態、付いていない状態でそれぞれ個別に調整しています。ストラップで締め付けられている感じや、それが解放された“やわらか”加減は、ぜひ楽しんでほしい要素です。

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ストラップあり。確かに寄せられていますね。
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ストラップなし。胸がほどかれたような状態に、
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さらに3段階目もあります。
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また、パレオの着脱も可能です。

――新髪型も追加されます。これまでのショートヘアーイメージを踏襲しつつ、さらにクールでスマートなイメージに近づいたように感じて、とても好きです。きっと、ロングヘアーなどにもできたと思うところの、あえてのショートヘアーというところも含めて。

作田ありがとうございます。髪型が“黒髪ショート”なことは、なぎさだけの魅力だと思っています。黒髪ショートといえば、本作にはなぎさしかいません。ロングヘアーのなぎさが見たいかと言われたら、見られるなら見たいとは思います。ただ、それがなぎさの魅力に本当になるのかは検討すべき部分ですし、ポニーテールの髪型も1度追加し、オーナーの皆さんに髪型での変化はすでに見てもらっています。

 ですから、今回は見た目の変化ではなく、黒髪ショートとしてのなぎさの魅力を、もう1段階喜んでもらえるデザインを意識しています。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
なぎさの新髪型

――前回のフィオナがオーナーを“ダーリン”と呼ぶように、トゥルーカラーコーデを手に入れるとなぎさは“アナタ”と呼ぶようになります。フィオナの要素が好評を受けて、取り入れた要素にも見えました。

作田まさしくその通りで、フィオナの“ダーリン”がすごく喜んでいただけたため、なぎさにも同じような要素を取り入れました。もともとなぎさは、過去に配信したエプロン風水着“ほやほやエプロン”のイメージもあって、“若奥様感”を喜んでもらっていた部分がありました。何かしらの呼びかたが変わる要素として、新婚カップルのような部分をフィーチャーしました。もともとセリフとしては“あなた”はあるんですが、それをより強調しました。

――こう呼びかたの変化が増えていくと、今後も全員増えていくんじゃないかと期待してしまいますが……。

作田前提として、トゥルーカラーは個々の女の子に合わせて設計しているので、その女の子に必要だと思ったら、取り入れていこうと思っています。

 なので、かならずしも毎回実装されるとは明言できませんが、今後もオーナーの皆様に喜んでもらえるように制作していきます。

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
筆者の感想としては、なぎさから“儚さ”みたいなものが全体的に伝わってくる感覚でした。
『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間

――いつもお聞きしつつお答えできないとは思いますが、フィオナのつぎがなぎさとなると、やはり女の子登場順でトゥルーカラーアップデートがおこなわれていくのかな? と思ってしまいます。もちろん、たまきなどは飛ばしていますし、『DOA』キャラクターはマリー以外対応していませんが。

作田いまのところオリジナルの女の子をメインに取り組んでいるように見えると思いますが、『DOA』からのキャラクターも、もちろん以前から取り組んでいます。どの女の子が対応していくのかは今後の発表をお待ちください。

――最後に読者の方々へ、なぎさのトゥルーカラーコーデに関してのアピールをお願いします。

作田トゥルーカラーコーデの“ラルアンドラフ”はストレートなセクシーさを強調した水着ではなく、いつものなぎさを見ていたからこそ「いいね」と思っているデザインや造形になったと感じています。いままで通りの、水着パーツの着脱機能などにはもちろん対応していますし、彼女の新たな魅力や内面を感じ取ってもらえるはずです。ぜひゲットして、“あなた”と呼ばれていただきたいです。とはいえ有償専用ガチャなので、まずはトゥルーカラーエピソードのプロローグを観てご検討ください。

 また、女の子エピソードを最後まで観ていないオーナーの皆さんは、がんばってなぎさを育てて女の子エピソードも見ていただきたいです。「なぎさって、じつはこういう子なんだ」と思っていただけると思いますし、そんななぎさの新しい魅力が感じられるトゥルーカラーエピソードも観たくなるはずです。ちなみに、レベル75で解放されるなぎさの女の子エピソードは個人的に大好きなエピソードのひとつです!

『DOAXVV』なぎさトゥルーカラーアップデートインタビュー。胸を寄せる表現は、個別にやわらかエンジンも調整。彼女の“嫌い”が“好き”になる瞬間
マンガ『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation 公式4コママンガ やわらか4コマ☆ブイブイ』Kindle版(Amazon.co.jp)

KT Appでアフターインタビュー

 本記事はコーエーテクモゲームスの公式アプリ“KT App”との連動企画。後日、KT App内ではアフターインタビュー記事が掲載されます。今回のインタビューを読むことでより深堀りした開発秘話などが楽しめるので、気になる方はぜひダウンロードして読んでみてください!

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