※本記事は、2023年3月21日にアップした記事を再編集したものです。
電脳世界を舞台に悪の組織と熾烈なバトルを展開
いまから23年前の2001年(平成13年)3月21日は、ゲームボーイアドバンス用ソフト『バトルネットワーク ロックマンエグゼ』が発売された日。
『ロックマンエグゼ』は、カプコンから発売されたアクションRPG。いまなお多くのファンを持つシリーズで本作はその記念すべき1作目。ゲームボーイアドバンス本体と同日に発売されたローンチタイトルのひとつでもある。
高難度タイトルとしておなじみの『ロックマン』シリーズから派生した作品ではあるが、世界観やシステムなどは本作独自のものとなっている。アニメ化もされたため、特定の世代の人にとってはかなり思い出深い作品なのではないだろうか。
ゲームの舞台となっているのは、インターネットなどが急速に発達した200X年。人々は“PET”と呼ばれる携帯端末を所持していて、“ネットナビ”という疑似人格プログラムに生活の手助けをしてもらうのがごく当たり前となった世界だ。しかし一方で、ネット犯罪が社会問題になっており、なかでも犯罪集団“WWW(ワールドスリー)”による被害が深刻化。そんな中で主人公の光熱斗(ひかりねっと)は、相棒のネットナビ“ロックマン”とともに、大きな事件に巻き込まれていくことになる。
ユニークだったのは、インターネットの世界が“電脳世界”として存在し、ロックマンを介して自由に行き来できるところ。現実世界でもインターネットが普及しはじめたころということもあって、ネットを介して何でもできてしまう世界に憧れた人も多かったんじゃないだろうか。筆者のようなおじさん世代は『攻殻機動隊』で電脳空間に魅せられたものだが、若い世代はそれが『ロックマンエグゼ』シリーズなのかもしれない。
バトルは、さまざまな性能を持つ“バトルチップ”を30枚ひと組の“フォルダ”(デッキのようなもの)に入れて戦っていくのだが、これがトレーディングカードゲーム的な要素になっていておもしろかった。ランダムで配布されるバトルチップから、状況に応じたベストなものをその都度選択して戦っていくというわけだ。
バトルフィールドが縦3×横6のマス目で区切られていた(自陣3×3、敵陣3×3)のもアクションゲームとしてはかなり風変わりだった。一見すると「シミュレーションRPGかな?」と錯覚してしまうのだが、マス目のフィールドの中でしっかりとロックマンを動かして戦っていく。攻撃タイプのバトルチップには“3マス前に攻撃”など攻撃範囲が設定されているため、それらを考慮してマス目内を移動する必要が生じたりもした。中には敵の陣地前3マスを奪って移動範囲を狭める“エリアスチール”のようなチップもあった。
2001年12月14日には、早くも続編『バトルネットワーク ロックマンエグゼ2』が発売。以降シリーズ化し、多数の続編や外伝的作品が作られていくことになる。ナンバリングタイトルでいうと『ロックマンエグゼ6 電脳獣グレイガ・ファルザー』で物語はしっかりと完結。その後はゲームハードをニンテンドーDSへと移し、200年後の世界を描く後継作の『流星のロックマン』シリーズが続いていった。
2023年4月14日には、『ロックマンエグゼ』から『ロックマンエグゼ6』までのナンバリング作品10タイトルを収録した『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』が発売。新たな要素がふんだんに盛り込まれた世界を、この機に体験してみてはいかがだろうか。
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