Sensor Towerは、2024年2月に国内リリースされた『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』について、リリース1週間で日本での収益が約13億円(850万ドル)を突破したと発表した。

 本作は、キノコを主役とした放置RPG。キノコ一族の勇者が、女神が残したランプの力を使用し強くなり、魔王の討伐に挑む物語が展開される。

 リリース直後より好スタートを見せた同作。Sensor Towerのデータによると、日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングにて正式サービス開始日に4位、その後も順位を上げ、リリース10日間でトップ5圏内をキープしたとのことだ。

 この大躍進の要因として、同作が大規模なプロモーションを展開したことを挙げている。大きくプロモーションに投資したのは、放置RPGというジャンルにおいて、他国の市場に比べて日本でのRPD(ダウンロードあたりの収益金額)が圧倒的に高いからでは、と推測している。

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以下、リリースを引用

放置RPGのキノコ伝説が日本リリース1週間で収益850万ドル以上の好スタート、日本はアジア市場における放置RPGのRPDが高い

2024年2月に日本でリリースされた『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』が好スタートを見せました。リリース1週間で日本での収益は850万ドルを突破しており、収益ランキングでもトップ5圏内をキープしました。アジア市場において日本は放置RPGのRPDが高く、今後さらに収益を伸ばす可能性があります。

放置RPG『キノコ伝説』リリース1週間で日本収益約13億円を突破。Appストアではサービス開始日に4位を記録、10日間でトップ5圏内をキープ

世界累計収益1億ドルのキノコ伝説が日本でリリースされ、初日から好スタート

2024年2月23日に正式サービスを開始した『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』(Joy Net Games)は、キノコが主役の放置RPGです。深い眠りから目覚めたキノコ一族の勇者が、女神様が残してくれたランプの力を使って強くなり、魔王の討伐に挑むストーリーが展開されます。放置機能で自動的にステージが進むため、ほかのモバイルゲームとの掛け持ちプレイがしやすいジャンルでもあります。

『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』は日本でのリリース直後から、好スタートを見せました。Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、同作は日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングで正式サービス開始日に4位、その後も徐々に順位が上がっていき、リリースから10日間で見るとトップ5圏内をキープしました。

放置RPG『キノコ伝説』リリース1週間で日本収益約13億円を突破。Appストアではサービス開始日に4位を記録、10日間でトップ5圏内をキープ

無料ダウンロードランキングでは初日にトップスタートとなり、その後も上位を安定的に維持しました。

『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』の日本での正式サービス開始は2024年2月ですが、他の市場では先行してリリースされています。アジア市場で見ると、2023年11月に台湾と香港、2023年12月に韓国でリリースとなっています。

これらの市場でもスタート時から好調に推移しています。台湾と韓国では、2023年12月に各市場でのモバイルゲームダウンロード数および収益でトップ、韓国では2023年12月に同市場でのモバイルゲームダウンロード数でトップ、2024年1月には収益でトップとなっています。

Sensor Towerのデータによると、2023年11月の台湾・香港でのリリースから2024年2月までの世界累計収益は、1億ドルを突破しています。

放置RPG『キノコ伝説』リリース1週間で日本収益約13億円を突破。Appストアではサービス開始日に4位を記録、10日間でトップ5圏内をキープ

同期間における市場別収益シェアを見ると、トップは韓国で60%、2位は台湾で23%、3位は日本で8%と続きます。日本は集計対象期間が1週間であることを考えると、急速に収益シェアが拡大していることがわかります。

一方、同期間のダウンロード数シェアでは、日本は韓国(50%)に次ぐ2位(25%)となっています(2024年2月末時点)。

放置RPG『キノコ伝説』リリース1週間で日本収益約13億円を突破。Appストアではサービス開始日に4位を記録、10日間でトップ5圏内をキープ

ユーザーレビューを見ても、アジア市場では好意的な評価が多く、星5と4の評価がいずれの市場でも90%以上となっています(2024年2月末時点)。

アジア市場における放置RPGのRPDが高い日本でのリリースに合わせて、大きくプロモーションを展開したキノコ伝説

日本での好スタートの背景には、リリースに合わせて展開したプロモーションがあると思われます。『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』の日本におけるプロモーションの一例を挙げると、YouTubeチャンネル登録者数100万人以上を持つ女性タレントの東雲うみを公式アンバサダーとして起用、最大3,000回分の無料ガチャがもらえるゲーム内イベント、キノコのオリジナルエフェクトを活用したTikTokでのキャンペーンなどがあります。

また、同作のオリジナル主題歌『キノコ勇者』も2024年2月6日に公開し、150万回再生を超えるなど(2024年2月末時点)、話題となっています。

こうした一連のプロモーションへの投資は、日本の放置RPGにおけるRPDの高さがあると推測できます。Sensor Towerのデータによると、先行してリリースされた台湾、香港、韓国の主要アジア市場と比較して、日本が際立ってRPDが高いことがわかります。

放置RPG『キノコ伝説』リリース1週間で日本収益約13億円を突破。Appストアではサービス開始日に4位を記録、10日間でトップ5圏内をキープ

2021年から2024年2月までの各市場における放置RPGのRPDでは、日本は平均30ドルを超えた水準で推移しています。2位の香港との比較でも、日本は際立っていることがわかります。また、2024年2月末時点での収益シェアトップの韓国は、RPDでは低い水準となっています。

放置RPGにおいては日本のRPDが際立っていることから、今後『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』の展開次第では、日本が同作の世界最大の市場になる可能性があります。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

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