※本記事は、2022年3月18日にアップした記事を再編集したものです。
キュートなキャラクターたちがアツいレースを展開
1999年(平成11年)3月18日は、プレイステーション(PS)用ソフト『チョコボレーシング ~幻界へのロード~』が発売された日。本日で発売から25周年の節目を迎えた。
『チョコボレーシング』は、スクウェア(当時)から発売されたレースゲーム。どちらかと言えば本格的なレースではなく、アビリティや魔石を使ってライバルたちに妨害ができるなど、パーティゲーム色が強めになっているのが大きな特徴。とは言え、腕前が物を言う場面も多々あった。
いちばんの見どころは、『ファイナルファンタジー』シリーズでおなじみのチョコボをはじめ、モーグリや黒魔道士、白魔道士など、おなじみの面々がレーサーとして多数登場する点。ゴブリンやベヒーモス、ゴーレムといった敵キャラクターも参戦するほか、バハムートや『ファイナルファンタジーVIII』の主人公スコール、サボテンダーなどたくさんの隠しキャラクターが登場したのもおもしろい。『FF』シリーズのスピンオフ作品はいくつかあったがレースゲームとしては初めてだったので、ワクワクしていたファンも多かったのではないだろうか。
キャラクターデザインは『チョコボの不思議なダンジョン』シリーズと同系統になっていて、とにかくキュートなのが魅力。「これは狙っている……」と思いつつチョコボのかわいさに屈してしまったプレイヤーも多かったはず。そう言えば『ファイナルファンタジーVII』のクラウドもデフォルメされた姿で登場したんじゃなかったか。いちおう『パラサイト・イヴ』のアヤもいたのだが、常時パトカーに乗っているため姿を見ることはできなかった。
レースゲームでありながらストーリーモードが存在し、物語を楽しみながらレースできたのもユニークなポイントだった。ストーリーパートは飛び出す絵本のような形式で進行するなど、凝った演出になっていたので印象に残っている人も多いんじゃないかな。
BGMは『FF』シリーズの楽曲をアレンジしたものが多く使われていたため、シリーズのファンほどシビレたんじゃないだろうか。アレンジはイトケンの愛称でおなじみの作曲家、伊藤賢治氏が担当。レースを大いに盛り上げてくれた。
『木綿のハンカチーフ』で有名な歌手、太田裕美さんがエンディング主題歌『心のたからばこ』を歌っていたことも当時話題になった。胸にしみる名曲で、いま聴くと涙を誘うこと間違いなし。こちらも作曲は伊藤賢治氏で、作詞は最近では『ライブアライブ』のHD-2Dリメイクで話題になったクリエイターの時田貴司氏、編曲はアニメやゲーム音楽の作曲で有名な浜口史郎氏が担当している。超名曲なので本作を未体験のプレイヤーもぜひ聴いてみるといいだろう。
後継作品として『チョコボレーシング3D(仮題)』がニンテンドー3DS用ゲームとして発売予定だったのだが、残念ながらこちらは発売中止。そして2022年3月10日には、新作レースゲーム『チョコボGP』が発売となった。
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