Nintendo Switchで『チョコボ』シリーズ最新作のレースゲームが登場!
2022年3月10日、スクウェア・エニックスはNintendo Switch用ソフト『チョコボGP』をリリースする予定だ。『チョコボ』シリーズの最新作にあたる本作は、チョコボやその仲間たちが1位を目指してコースを疾走するレースゲーム。
ゲームのルールを覚えながら、チョコボたちがくり広げるゆかいな冒険を堪能できるストーリーモードや、4レースで構成されたシリーズに挑むシリーズレース、ベストスコアを目指すタイムアタック、いろいろなルールを設定して遊べるカスタムレースが楽しめる。また、オンラインでは、最大64人のトーナメント方式で競う“チョコボGP”と、参加者を募ったり、フレンドと遊んだりできるマルチプレイ対戦をプレイ可能だ。
本稿では、『チョコボGP』を発売に先駆けてプレイした、記事担当ライター・ジャイアント黒田による先行レビューをお届け。ストーリーモードのネタバレなどには配慮しているので、最後まで安心して読み進めて欲しい。
『チョコボGP』(Switch)の購入はこちら (Amazon.co.jp)一瞬の油断が命取りに!? 気の抜けないレース展開に熱中
“5秒に1回ハプニング!? 最後まで予測不能のハチャメチャレース、開幕!”。
これは、『チョコボGP』の公式サイトで公開されているキャッチコピーだ。初めて見たときは、正直、言い過ぎなんじゃと思ったが、本作をプレイしてすぐに言葉通りだと理解した。本作はレース展開が早いことも相まって、感覚的には5秒1回くらいのペースで、ハプニングが起こっていると感じる。
このハチャメチャなレース展開に、最初は戸惑いこそしたものの、システムを理解してうまく使いこなせるようになると俄然楽しくなってくる。敵の妨害に備えて、バリアを張るマバリアの魔石を温存しておく、クラッシュ後に、一定時間速度が上がるヘイストの魔石で逆転を狙う……などなど。
魔石
魔石は、強力な魔法を発動するのに必要なアイテム。マジカルエッグに触れると魔石を入手でき、ファイアで相手を攻撃したり、ヘイストでブーストしたりできる。種類が豊富で、3段階まで強化することもできる。使いどころがよければライバルたちを出し抜き、独走状態でゴールできることも!
アビリティ
キャラクター固有の必殺技であるアビリティは、画面左下のゲージが最大まで溜まると発動できる。このゲージは、時間の経過や、コース中に置かれたクリスタルを入手すると溜まっていく。
エアトリック
エアトリックは、ジャンプ台から飛ぶ直前にR1ボタンを押すと成功しやすい。ボタン入力に成功すると、キャラクターが空中でアクションを決めてくれる。
テクニックや魔石、アビリティを駆使して1位でゴールできたときの感動はひとしお。これがオンライン対戦のチョコボGPモードで決まると、じつに気持ちいい! 筆者は、すぐに爽快感と達成感のとりこになった。1回あたりのレースにかかる時間も絶妙なバランスで調整されており、もう1回、あと1回とリベンジしやすいのも、オンライン対戦のプレイに拍車をかけた。
レース結果に影響するテクニックも満載で、スタート直後にダッシュする“スタートブースト”や、コーナー後に加速する“ドリフトブースト”、さらにジャンプ台で“エアトリック”を決めて着地後にブースト状態にすることも可能。いずれのテクニックもボタン操作はかんたんなので、アクションが苦手な人や子どもでも比較的遊びやすいと感じた。

子どもから大人まで楽しめるストーリーを収録!
コースごとにゲームのルールを覚えながら、チョコボやその仲間たちがくり広げる愉快な冒険譚が楽しめる、ストーリーモードも好印象。登場人物たちのやり取りには、『ファイナルファンタジー』シリーズなどの原作ファンならニヤリとするネタも散りばめられており、最後まで楽しく鑑賞できた。
このモードでは、レースごとにミッションが設定されているのもミソ。クリアーするとキャラクターやマシン、チケットの報酬が得られるので、ストーリーモードを進める原動力に。さらにキャラクターとマシンには、性能をチェックして比較する楽しみもある。
というのも、キャラクターはそれぞれ固有のアビリティを持つだけではなく、スピード、グリップ、加速、ドリフトの4つのパラメータがそれぞれ異なる。さらに、キャラクターの性能はマシンタイプによっても変化するので、同じキャラクターでもマシンを変えれば異なる走行が体験できる。
たとえば、チョコボのノーマルタイプのマシン“ジェットブレード”は、スピードの性能が高めなバランス型。一方で、グリップタイプの“ウィングブレード”はドリフトがもっとも高い。スピードタイプの“クローブレード”は3つのタイプの中でスピードがいちばん優秀だが、ほかのパラメータは低めだ。性能を比較しながら、プレイスタイルやコースに合ったタイプを選べるのもおもしろい。
入手したカラーやステッカーで、マシンをカスタマイズできるのも魅力的。お気に入りのマシンの見た目を自分好みにできるうえ、キャラクターとマシンの数が多く、ステッカーもバラエティー豊かで収集欲を刺激される。カラーやステッカーは、ショップで比較的かんたんに入手できるのもうれしい。
発売後のお楽しみも満載! シーズンイベントで新たなキャラクターが登場
発売後に開催予定のシーズンイベントも非常に楽しみだ。チョコボGPモードでは、約2ヵ月間のシーズンイベントが定期的に開催される。開催中にプレイしてプライズスコアを獲得すると、プライズレベルがアップ。レベルに応じてギル(ゲーム内のショップでさまざまなアイテムと交換できる)などの報酬が手に入る。
シーズン1では、『ファイナルファンタジー』シリーズの人気キャラクター、クラウドとスコールが仲間になるチャンスも! クラウドは、有料アイテムのミスリルを使って“プライズパス”を購入し、プライズレベルを上げると入手できる限定報酬のひとつ。
ちなみにシーズン1では、ログインボーナスでプライズパス相当の800ミスリルが全プレイヤーに配布される。この800ミスリルを使ってパスを購入し、プライズレベルを上げれば、クラウドを仲間にできるというわけだ。
また、スコールはギルショップのラインナップとして登場。プライズパスを購入すると、チョコボGPモードをプレイしたときに得られるギルの量が増えるので、スコールを仲間にしやすくなっている。クラウドとスコールは、シリーズでも屈指の好きな主人公なだけに、この機会を逃すまいと燃えているのは、筆者だけではないはずだ。
ちなみに本作については、製品版の発売日と同日に、無料で遊べる『チョコボGP Lite』が配信される。Lite版でもストーリーモードのプロローグや、マルチプレイ、チョコボGPモードがプレイできるうえ、獲得したアイテムおよびセーブデータは、製品版に引き継げる。興味のある方は、Lite版をプレイしたうえで、製品版の購入を検討してみては?