※本記事は、2023年3月11日にアップした記事を再編集したものです。
平成No.1ゲームに選ばれたRPG
いまから29年前の1995年(平成7年)3月11日は、スーパーファミコン用ソフト『クロノ・トリガー』が発売された日。
週刊ファミ通2019年5月16日増刊号(2019年4月25日発売)に掲載された、“平成のゲーム 最高の1本”で1位になった『クロノ・トリガー』。
『ドラゴンクエスト』シリーズの堀井雄二氏、漫画家の鳥山明氏、『ファイナルファンタジー』シリーズの坂口博信氏がタッグを組んだ“ドリームプロジェクト”として話題となったRPGです。
当時、『ドラゴンクエスト』も『ファイナルファンタジー』も、そして『ドラゴンボール』も大好きだったカワチ少年は「これはやべぇソフトが出るぞ」と大興奮したものです。とはいえ、実際にプレイしていちばん衝撃を受けたのは本作が作曲家デビューだった光田康典氏の音楽。
『アクトレイザー』などの音楽を手掛けた古代祐三氏も当時は衝撃を受けたことをTwitterで発言されていますが、光田氏の手掛ける民族調のサウンドは、とても幻想的な雰囲気で、独自の世界観にどっぷりと浸らせてくれました。
アクトレイザーを作った時に、「スーファミでこのサウンドを10年は超えられまいフフ(厨ニ)」と思ってた私を4年後に木っ端微塵に打ち砕いたのがこの光田さんの素晴らしい作品です。衝撃でしたね https://t.co/qTsNfv8B4C
— Yuzo Koshiro (@yuzokoshiro)
2019-04-22 22:05:38
自分は“風の憧憬”や“みどりの思い出”といったフィールド曲がとくに好きで、いまでもサントラをよく聴いているほどです。
ゲームは、現代、中世、未来、原始、古代と、時を超えて冒険をくり広げるという内容。印象深いのはすでにラスボスによって滅ぼされてしまっている未来の世界。“生きる望みを捨てた人々”という名の重々しい曲も相まって絶望的な雰囲気がありました。
仲間になるキャラクターも主人公のクロノやヒロインのマール、ルッカをはじめ、その名の通りカエルの姿をしたカエルや機械のロボットであるロボなどいちど見たら忘れられない特徴的な人物ばかり。自分は選択肢の選びかた次第で後半に仲間になる“魔王”が格好よくて好きでした。
トラウマを乗り越えたカエルが聖剣・グランドリオンを掲げるシーンやロボと400年ぶりの再会をするシーンなど、感動的なイベントがたくさんありましたが、個人的に印象深いのは機械に足を巻き込まれたルッカの母親を助けるイベント。時間制限のイベントなのですが、機械を止めるパスワードが分かりづらいため、救出に失敗してトラウマになってしまいました……。
バトルは、『ファイナルファンタジー』シリーズでおなじみのATB(アクティブタイムバトル)を進化させたATB Ver.2を採用。これは敵や味方の位置関係も重要なシステムでした。また、戦闘メンバーの覚えている技を組み合わせて放つ“連携技”もあり、派手な演出も見ものでした。
現在、『クロノ・トリガー』はSteamやスマホでプレイできますが、こちらはバトルにオート機能が追加されているほか、オートセーブ機能などもあるので快適に遊ぶことができます。クリアーするタイミングでエンディングが変わるマルチエンディング方式や強さを引き継いだまま遊べる“つよくてニューゲーム”などやり応えもたっぷりなので、まだプレイしたことがない人はこの機会にプレイしてみてください!
『クロノ・トリガー』の購入はこちら (Steam)