漫画家・西島大介氏によるインディーゲーム開発レーベル“島島”は短編RPG『無題さんアドベンチャー』を2024年2月17日の正午、PCゲーム配信プラットフォームのitch.ioで無料配信する。

 本作は“GB Studio”で開発された初期ゲームボーイ調のレトロなルックを特徴としたタイトル。キャラクターデザイン、グラフィック、プログラム、音楽、ディレクションまで、すべて西島氏がひとりで手掛けている。なお、すでにアーリーアクセスお試し版は配信中だ。

 現代美術(コンテンポラリー・アート)をテーマにしており、作中で紹介されるアートはすべて広島市現代美術館の収蔵作品。アート作品の声を聞くことができる特殊能力を持つ主人公・無題さんを主人公として、閉館中の美術館をさまよいながら、8つの“アートのきざし”を集めていくストーリーが展開される。

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以下、リリースを引用

2/17リリース『無題さんアドベンチャー』

2024年2月17日(土)に、ゲームボーイ調のシンプルなRPG『無題さんアドベンチャー』が、インディーゲーム開発レーベル「島島」のitch.ioで無料配信される。

『無題さんアドベンチャー』

『無題さんアドベンチャー』2月17日、PC向けに無料配信。ゲームボーイ調グラフィックで広島市現代美術館の収蔵作品との出会いと対話を描く短編RPG
  • プレイ人数:一人
  • プレイ時間:15分
  • ジャンル:RPG
  • 原作:「美術は静かに無題さんに語りかける。」
  • 開発ツール:GBStudio
  • 開発:島島
『無題さんアドベンチャー』(itch.io)

『無題さんアドベンチャー』は、現代美術(コンテンポラリー・アート)をテーマにしたオリジナルRPG。プレイヤーが操作する「無題さん」は、アート作品の声を聞くことができる特殊能力を持つ。閉館中の美術館をさまよいながら、様々なアート作品と出会い、対話し、8つの「アートのきざし」を集めていくストーリーだ。

『無題さんアドベンチャー』2月17日、PC向けに無料配信。ゲームボーイ調グラフィックで広島市現代美術館の収蔵作品との出会いと対話を描く短編RPG
『無題さんアドベンチャー』2月17日、PC向けに無料配信。ゲームボーイ調グラフィックで広島市現代美術館の収蔵作品との出会いと対話を描く短編RPG

初期ゲームボーイ調のレトロなルックは、ゲームボーイ生誕30周年を記念してリリースされた「GB Studio」によって開発されているから。「島島」は、漫画家・西島大介によるインディーゲーム開発レーベル。キャラクターデザイン、グラフィック、プログラム、音楽、ディレクションまで、すべてを西島が一人で担当している。

ゲーム中で紹介されるアート作品の作者は、ヘンリー・ムーア、黒川紀章、殿敷侃、田中功起、オノ・ヨーコ、モナ・ハトゥム、石内都、河原温。すべて広島市現代美術館の収蔵作品で、厳密にはゲーム『無題さんアドベンチャー』は、同美術館のニュースレター「Untitled」に連載されたマンガ「美術は静かに無題さんに語りかける。」を原作にしている。

『無題さんアドベンチャー』2月17日、PC向けに無料配信。ゲームボーイ調グラフィックで広島市現代美術館の収蔵作品との出会いと対話を描く短編RPG
『無題さんアドベンチャー』2月17日、PC向けに無料配信。ゲームボーイ調グラフィックで広島市現代美術館の収蔵作品との出会いと対話を描く短編RPG

リリースに先行して、アーリーアクセスお試し版が2月1日より配信中。データは、2月17日(土)正午12:00に更新され、正規版『無題さんアドベンチャー』が配信される。

同日、広島市現代美術館ではゲームの試遊会&トークイベント『「無題」さんとは何だったのか!?~そして冒険(アドベンチャー)へ~』を開催。「休館キャラクター」として生まれた「無題さん」が、どのように誕生し運用されたのか? なぜゲーム化されたのか? が、語られる。サイン会のほか「無題さんグッズ」も発売予定だ。またゲームは、この日以降同美術館の展示「再現場~休館中の長期プロジェクトの振り返り~」にて展示される。

『無題さんアドベンチャー』2月17日、PC向けに無料配信。ゲームボーイ調グラフィックで広島市現代美術館の収蔵作品との出会いと対話を描く短編RPG
『無題さんアドベンチャー』2月17日、PC向けに無料配信。ゲームボーイ調グラフィックで広島市現代美術館の収蔵作品との出会いと対話を描く短編RPG
「無題」さんとは何だったのか!?〜そして冒険(アドベンチャー)へ〜(広島市現代美術館 公式サイト)

また、ゲーム中使用された楽曲にリミックスを2曲加えた全10曲のサウンドトラック『Mudai-san Adventure』は、Spotify、Apple Music、Bandcamp他、音楽アプリでサブスク配信中。独特な8bitサウンドが楽しめる。

『Mudai-san Adventure』(Spotify)

また、『無題さんアドベンチャー』は、2024年2月の「Game Creator’s CAMP運営イチオシポートフォリオ」に選出されている。

西島大介:プロフィール

『無題さんアドベンチャー』2月17日、PC向けに無料配信。ゲームボーイ調グラフィックで広島市現代美術館の収蔵作品との出会いと対話を描く短編RPG

漫画家。2004年に描き下ろしコミック『凹村戦争』で早川書房から漫画家デビュー。作品に『ディエンビエンフー』『世界の終わりの魔法使い』など。現在カンボジア内戦を描く『ディエンビエンフー』の正当な続編『コムニスムス』を連載中。

2020年、電子出版レーベル「島島」を設立。自著80冊をインディペンデントに電子配信する。マンガ配信に続き、2021年音楽配信をスタート。2024年からスタートしたゲーム開発は、マンガ、音楽に続く「第三の配信」と位置付けている。『無題さんアドベンチャー』が初めての商業リリースとなる。

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