2024年2月1日に発売されるプレイステーション5、プレイステーション4、PC(Steam)用ソフト『グランブルーファンタジー リリンク』(以下、『リリンク』)。王道ファンタジーRPG『グランブルーファンタジー』(以下、『グラブル』)を原作とするアクションRPGだ。

 本稿では、『グラブル』知識ゼロながら、バトル、キャラ育成、マルチプレイにどっぷりとはまったライターのレビューをお届け。

『グランブルーファンタジー リリンク』のすべてがわかる、ファミ通.com特設サイト
『グランブルーファンタジー リリンク』(PS5)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『グランブルーファンタジー リリンク』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp)

『グラブル』を知らない自分でもドはまりするほど熱中

 先に言っておくと、筆者は『グラブル』知識がほぼない。そんな自分でも本作を存分に楽しみながらプレイできている。それは本作にアクションRPGとしてのいろいろな楽しさが詰まっているからだと思う。序盤の手触りは“カジュアルなアクションゲーム”という印象だったが、ゲームを進めていくにつれて激しさを増すバトルを経て、次第に本作に魅了されていった。ただの『グラブル』のキャラゲーだなんて、とんでもない。ゴリゴリのアクションが楽しめる作品なのだ。

【リリンクインプレ】『グラブル』知識ゼロでも十分楽しめる! ギミックてんこ盛りのバトルで開発者の“殺意”(誉め言葉)を感じ、底が見えないキャラ育成にドハマり

 バトルは、とにかくギミックがてんこ盛り。ボスが波状攻撃を仕掛けてきたり、フィールド全体に攻撃の予兆範囲が続々と現れたり。 とくにオーバードライブ中やバーストオーラ中が顕著で、開発陣の“殺意”(誉め言葉)に満ち溢れたギミックの数々に驚かされてしまった。ただ難しいだけでなく、しっかりと解法が用意されていて、プレイを重ねていくと次第に「こうすればいいんじゃないか」と攻略法が見えてくる作りになっているのもポイント。ギミックが難解なぶん、 頭の中で思い描いた解きかたがバッチリはまると、すさまじい達成感が味わえる。

 もちろん、ただ歯応えのあるアクションが楽しめるだけでなく、RPGらしい育成要素もしっかりと用意されている。 キャラクターのレベルを上げ、武器を強化すると、その成長が実感できるほどバトルがグンと楽になる。十分にパーティーを育成してゲームを進めれば、いわゆる力押しで強敵に勝利でき、カジュアルにアクションを楽しむといったプレイ方法も可能だ。 シビアなアクションを楽しむためにあえて育成をせずに進めるもよし、しっかりとパーティーを強化して挑むもよしと、 プレイヤーごとに自由に選択して進められるのは、懐の広さを感じられる。

【リリンクインプレ】『グラブル』知識ゼロでも十分楽しめる! ギミックてんこ盛りのバトルで開発者の“殺意”(誉め言葉)を感じ、底が見えないキャラ育成にドハマり

 キャラクター育成に関しては、高難度のクエストに挑戦して、さまざまな効果を持つジーンが獲得できるようになってから一気に選択肢が広がるイメージ。ジーンの種類も豊富なため、「このキャラクターはこのジーンとの相性がよさそう」、「どの効果のスキルレベルを優先的に上げるべきか」と頭を悩ませてくれる。強化の幅も大きく、効果的なジーンをセットするとダメージ量も一気に増加。キャラクターの強化を進めるとセットできるジーンの数も増えていき、「強くなった」としっかり実感できるのも、プレイしていて気持ちがいい。

【リリンクインプレ】『グラブル』知識ゼロでも十分楽しめる! ギミックてんこ盛りのバトルで開発者の“殺意”(誉め言葉)を感じ、底が見えないキャラ育成にドハマり

 メインストーリーだけでも十分な遊び応えがあるが、クリアー後にもマルチプレイ対応のクエストが豊富に用意されている点にも注目したい。ストーリーは物語に沿ってさまざまなフィールドを冒険することになるが、クエストを中心に遊びだすと、 クエストを周回して素材を集め、キャラクターや武器を強化していくといった新たな遊びかたが見えてくる。

 前述の通り、キャラクター育成の要素が奥深く、この素材をもうひとつ……と、 ついついクエストを周回。気づけば同じ攻略班のライターとともに仕事そっちのけでクエストをプレイするほど、どっぷりとのめり込んでいた。クエストも難度が一段階上がるたびに壁が見えてきて、 その壁を突破するためにさらなる育成を始めるといった具合に、プレイする手が止まらず、毎日朝日が昇ってくるまで遊び続けていた。

【リリンクインプレ】『グラブル』知識ゼロでも十分楽しめる! ギミックてんこ盛りのバトルで開発者の“殺意”(誉め言葉)を感じ、底が見えないキャラ育成にドハマり

 やはりほかのプレイヤーと共闘するマルチプレイはおもしろく、いろいろなドラマが生まれる。 自分だけお目当ての素材が出ず、 付き添ってくれていたジャイアント黒田に「あ、また出た(笑)」と煽られながら同じクエストを何時間も周回。「本当に欲しいアイテムはトレジャー登録しないほうがいい」という迷信が生まれるなど、笑いながらプレイを楽しむことができた。こうやってワイワイと楽しみながら遊べるのも本作の醍醐味。

 本作は、 筆者のように『グラブル』を知らない人でも十分に楽しめる作品だ。 自分もまだまだプレイし足りないので、 発売日以降もマルチプレイの沼に浸かりにいく予定。

『グランブルーファンタジー リリンク』のすべてがわかる、ファミ通.com特設サイト
『グランブルーファンタジー リリンク』(PS5)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『グランブルーファンタジー リリンク』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp)