『プリコネR』サレン＆ルカと“アルターメイデン”のキャラソンを収録したCDが発売。彼女たちの心に秘めた本音や未来へ歩き出す姿を楽曲で表現

　サイゲームスのアニメRPG『プリンセスコネクト！Re:Dive』（プリコネR）のボーカルCD『プリンセスコネクト！ Re:Dive　PRICONNE CHARACTER SONG 37』が2024年1月31日に日本コロムビアから発売された。

　『プリコネR』は、2018年2月15日からiOS、Android、PC向けに配信されているRPGで、ストーリーにアニメパートを使用しているのが特徴。

　そんな『プリコネR』では、1ヵ月に1回、複数のキャラクターにスポットを当てたイベントが開催。イベントでは毎回、スポットを当てられたキャラクターが歌唱する楽曲付きのエンディングが用意されており、楽曲の歌詞はイベントのストーリーとリンクしている。

　ボーカルCDではそんな楽曲たちのフルバージョンが収録。本商品には、サレン（声：堀江由衣さん）、ルカ（声：佐藤利奈さん）、リリ（声：鈴木みのりさん）、クリア（声：前田佳織里さん）、プレシア（声：高尾奏音さん）の楽曲が収録されている。

『プリンセスコネクト！ Re:Dive PRICONNE CHARACTER SONG 37』

• 価格：1430円［税込］
• 収録内容
  • Tr.01：Adenium
    • 作詞・作曲・編曲：山口朗彦
    • 歌：サレン（声：堀江由衣）、ルカ（声：佐藤利奈）
  • Tr.02：イリドロータス
    • 作詞・作曲：宮谷礼治
    • 編曲：アッシュ井上(Dream Monster)
    • 歌：リリ（声：鈴木みのり）、クリア（声：前田佳織里）、プレシア（声：高尾奏音）
  • Tr.03：Adenium オリジナルカラオケ
  • Tr.04：イリドロータス　オリジナルカラオケ
• ボーナス・トラック
  • Tr.05 Adenium サレン ソロ・リミックス
    • 歌：サレン（声：堀江由衣）
  • Tr.06 Adenium ルカ ソロ・リミックス
    • 歌：ルカ（声：佐藤利奈）
  • Tr.07　イリドロータス リリ ソロ・リミックス
    • 歌：リリ（声：鈴木みのり）
  • Tr.08　イリドロータス クリア ソロ・リミックス
    • 歌：クリア（声：前田佳織里）
  • Tr.09　イリドロータス プレシア ソロ・リミックス
    • 歌：プレシア（声：高尾奏音）

2種類の“あつい”からイベントも恋も振り返る

　サレンとルカが歌う『Adenium』は、イベント“ロマンシング・サラサリア　～砂漠の花嫁と不思議のランプ～”のエンディングテーマ。歌唱しているふたりを中心としたイベントで、サレンの父親の依頼により主人公とともに砂漠の国へ婚前旅行（？）をする模様が描かれる。

　まず注目したいのは、陽気なメロディから始まるイントロ。アラビアンな雰囲気を感じさせる特徴的なメロディはどこか中東の暑い国を連想させる。また、歌詞で描かれるのはタイトルにもなっている“アデニウム”。“砂漠の薔薇”とも呼ばれ、赤い花を咲かせる観葉植物だ。この曲は少女の恋心を真っ赤に色づいたアデニウムに例えられている。

　砂漠を照りつける強烈な太陽の光とは対象的に地面に落とされた漆黒の影。それは少女の恋心に潜む一抹の不安を想起させていく。しかしサビの前になると一転、少女は“らしくない”と不安を振り払い、想い人の熱い眼差しにジリジリと心が焦がれていく様子が描写される。これに続く展開は、まさにサレンとルカの主人公に対する想いを綴った楽曲といえるだろう。

　舞台となる砂漠の情景とともにキャラクターの心情を描く。この二面性が特徴の楽曲だ。また、想い人の存在を“枯れないサボテン”に見立てており、アデニウムとの対比になっていることも興味深い。楽曲ではサレンとルカがどのように歌詞を歌い分けているのか、注目してみると彼女たちの心情の一端が見えてくるかもしれない。

　ちなみに、イベントでは魔法のランプから出てきた魔神が力を使ってどんな願いも叶えていく。その影響はサレンとルカにも及び、いつもとは違う主人公にデレデレのふたりを見ることができる。

“アルターメイデン”が変えられない過去を背負って未来へ歩き出す

　“クリミナル ルーキー　天使たちのパラドクス”のエンディングテーマ『イリドロータス』は、メインストーリー第3部から登場したギルド・“アルターメイデン”に所属するリリ、クリア、プレシアが歌う楽曲。“アルターメイデン”だけで歌う初の楽曲ということで、イベントのストーリー、楽曲ともに同ギルドにフォーカスされている。

　そんな“アルターメイデン”の正体は、ストーリー第2部で主人公たちが激突した黒い天使たちで、多くの人々を傷つけた罪滅ぼしのためにイベントでは困っている人の手伝いをすることに。

　しかし、ある人物によってランドソルが襲撃される事件が発生。彼女たちは自身の能力を引き出すため、黒い天使へと姿を変えて事態を収拾する。だが以前、王都を混乱に陥れたその存在は多くの住民に怯えられてしまう。過ぎ去った過去を変えることはできない。そう思った彼女たちは過去の過ちを受け入れながらも未来へ歩き出す決意を固める。

　本イベントのエンディング曲『イリドロータス』は、彼女たちの心の内を吐露するような内容となっている。自らの罪の意識を独白するシリアスな歌詞でスタートするが、その姿は三者三様のようで、同じ出来事を体験しながらもそれぞれが異なる呪縛に捕らわれていることが読み取れるだろう。

　ユニゾンでの歌唱は、変えられない過去があっても3人が手を取り合って未来を見ようとする姿を彷彿とさせ、“未来を見つめてる”という歌詞も合わさり、“アルターメイデン”がこれからに向かって歩き始めたことがわかる。メロディも少し明るくなり、3人の未来が明るいということを示唆しているようだ。

ボーナス・トラックに各楽曲のソロバージョンが収録

　CDには、『Adenium』と『イリドロータス』の2曲とオリジナルカラオケバージョンに加えて、ボーナス・トラックとして各楽曲のソロバージョンが収録されている。

　イベントのメインとなるキャラクターが歌唱している楽曲がソロバージョンになることで、受ける印象が違う。その違いも楽しんでみるのもおもしろいだろう。

　本商品を含めてボーカルCDシリーズ『プリンセスコネクト！ Re:Dive PRICONNE CHARACTER SONG』は、イベントやキャラクターのことをより深く知ることができる内容になっているので、まだ聴いたことがないという人は、ぜひチェックしてみてほしい。