日本映画製作者連盟は、2023年の日本における映画産業のデータを発表。全国映画概況をはじめ、興行収入10億円以上の作品をランキング形式で公開した。
ファミ通.comとして注目したいのが洋画部門。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が140.2億円とぶっちぎりの1位を記録したことだろう。2位が『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で54.3億円、3位が『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で43.1億円と続く。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は任天堂おなじみの『スーパーマリオ』をイルミネーションが映像化した3Dアニメーション映画。ルイージを救うべくマリオやピーチ姫、キノピオたちの打倒クッパを目指す大冒険が描かれる。マリオの小ネタ、アレンジBGM、次回作を期待させるおまけ映像などの要素も注目を集め、ファミリー層を中心に世界的な大ヒットを記録した。
洋画部門のトップ10は以下の通り。
- ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
- ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
- アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
- ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
- リトル・マーメイド
- マイ・エレメント
- インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
- BTS:Yet To Come in Cinemas
- ホーンテッドマンション
- MEG ザ・モンスターズ2
邦画部門は『THE FIRST SLAM DUNK』が158.7億円で1位を獲得。同作は、人気バスケ漫画『スラムダンク』のクライマックス“山王戦”が、湘北高等学校バスケ部のPG(ポイントガード)・宮城リョータの半生とともに描かれた作品。脚本・監督を原作者“井上雄彦”氏が自ら担当しており、山王戦の映像化、宮城リョータの明かされる過去などの要素でも注目を集めた。
また、2位には138.8億円で『名探偵コナン 黒鉄の魚影』、3位には88.4億円でジブリの『君たちはどう生きるか』がランクイン。アニメ映画の人気ぶりをうかがえる結果となった。なお、2023年11月の公開にも関わらず『ゴジラ-1.0』が5位に入り込んでいることも注目のポイントだ。邦画のトップ10は以下の通り。
- THE FIRST SLAM DUNK
- 名探偵コナン 黒鉄の魚影
- 君たちはどう生きるか
- キングダム 運命の炎
- ゴジラ-1.0
- ミステリと言う勿れ
- 劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~
- 映画ドラえもん のび太と空の理想郷
- 「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
- 劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD
ほか詳細は、日本映画製作者連盟(映連)が公開している“映画産業に関するデータ”のページをチェックしてほしい。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(Prime Video)