PS3『アンチャーテッド』が日本で発売された日。途切れることのない没入感がまるで映画。ネイトの「やべやべやべ」が忘れられない【今日は何の日？】

※本記事は、2022年12月6日にアップした記事を再編集したものです。

ネイトとサリーの掛け合いが最高

　いまから16年前の2007年（平成19年）12月6日は、プレイステーション3用ソフト『アンチャーテッドエル・ドラドの秘宝』が発売された日。

　『アンチャーテッドエル・ドラドの秘宝』は、ソニー・コンピュータエンタテインメント（当時）から発売されたアクションアドベンチャーゲーム。世界中で圧倒的な支持を受けるシリーズで、本作はその記念すべき初代作品となる。これまでにスピンオフも含めて6作品発売（リマスターコレクションは含めず）しているが、いずれの邦題にもナンバリングがされていない点が非常に珍しい。

　『ラスト・オブ・アス』シリーズで知られるノーティードッグが開発を手掛けており、同社もうひとつの代表作と言ったら本作を挙げるゲームファンが多いのではないだろうか。『アンチャーテッド』シリーズは世界各国の数々のゲームアワードも受賞しており、2016年5月10日発売の『アンチャーテッド海賊王と最後の秘宝』はとくに評価が高かった。

『アンチャーテッド』が日本で発売された日。途切れることのない没入感がまるで映画なPS3初期の傑作。ネイトの「やべやべやべ」の悲鳴が忘れられない【今日は何の日？】

　2022年の2月18日には、トム・ホランド主演の映画版『アンチャーテッド』が公開。けっこうな注目を集めていたのですでに視聴済みの人もいるだろう。筆者も十分に楽しませてもらった。初代『アンチャーテッド』のキャッチコピーが“PLAYする映画”だったことを考えると、本当に映画になってしまったのが感慨深い。

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　PLAYする映画というだけあって、ゲームには映画的な演出が多く取り入れられていた。取り分け目立っていたのは画面のUI表示の少なさ。意図的に排除されているため、パッと見だとゲーム画面に見えないかもしれない。トップクラスのビジュアルを誇ることも相まって、没入感は桁違いだったんじゃないだろうか。カメラワークも多彩で操作シーンからカットシーンへの移行もシームレス。アクション映画さながらのハプニングが満載で、大げさではなく画面から目を離せなくなってしまうし、そもそも目を離す隙がないというのが凄いところだ。

　ストーリーは『インディ・ジョーンズ』や『ハムナプトラ』を彷彿とさせる冒険活劇で、主人公の“ネイト”ことネイサン・ドレイクと、“サリー”ことビクター・サリバンのふたりが非常に魅力的だった。日本語音声ではネイトを東地宏樹さんが、サリーを千葉繁さんが演じているのだが、ふたりの掛け合いが本当におもしろい。

　シリーズを重ねるごとにヒートアップし、これを目当てにゲームをプレイするという人もいたほどだ。ネイトのぼやきや悲鳴といったセリフはたびたびネットなどで話題になっていて、とくに「やべやべやべ！」は有名なんじゃないだろうか。