HDリマスター版の発売も話題に！
2003年（平成15年）12月5日は、ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』が発売された日。本日で発売20周年の節目を迎えました。
本作を発売したのはナムコ（当時）。2006年には社名がナムコはバンダイナムコゲームスとなったため、本作がナムコとしての最後のニンテンドーゲームキューブソフトです。
開発は、『ゼノサーガ』シリーズで知られるモノリスソフトと『スターオーシャン』シリーズの音楽などを手掛けていたトライクレッシェンド。シナリオは『クロノ・トリガー』や『ゼノギアス』を手掛けた加藤正人氏で、音楽は『スターオーシャン』シリーズや『テイルズオブ』シリーズを手掛ける桜庭統氏が担当しています。このふたりの名前だけでRPG好きならワクワクしますね！ シナリオの魅力に関しては後述しますが、音楽も桜庭節全開で最高。通常戦闘曲『The true mirror』をはじめ、格好いい曲ばかりでプレイしていてテンションがぶち上がります。
本作の大きな特徴は、プレイヤーは主人公カラスではなく、カラスに宿る精霊という点。気丈な性格をしたヒロインのシェラ、漁師のギバリ、帝国の兵士リュード、元帝国の軍人であるサヴィナ、謎の仮面を被ったミズチといった仲間を加えながら冒険を進めていくストーリーで、冒険の中でとても大事な持ち物がなくなったことで「裏切り者がいるのではないか？」といった展開に。その後に明かされていく真実は衝撃的なものばかりで、いまでもプレイヤーのあいだで語り草になっています。
筆者はその一連のシーンを見てもらいたくて多くの人に本作を勧めてきたのですが、ネタバレになるので詳細には語れないというジレンマ……。「騙された～！」という感覚が好きな人はぜひ遊んでみてほしいですね。物語の中で成長していくカラスを含め、キャラクターたちはみんな素敵ですし、冒険の舞台も色とりどりで鮮やか。とても心躍るものになっているので、ぜひゲームをプレイしてみてください！
本作のもうひとつの特徴として挙げられるのが、装備品やアイテムなどが物体の本質であるマグナエッセンスを封印したカード“マグナス”になっていること。マグナスの収集も本作の楽しみになっているほか、このマグナスを用いてカードバトル“マグナスバトル”を展開していきます。
戦闘中は特定のマグナスを組み合わせることで新しいマグナスが手に入る“SPコンボ”が発動。たとえば“えび”と“釣り竿”を使うと戦闘終了後に“鯛”のマグナスが手に入るなど、意外な組み合わせもあったりして楽しかったです。
余談ですが、本作は知る人ぞ知る名作といった立ち位置なこともあり、2023年の2月“にNintendo Direct 2023.2.9”でリマスター版が発表されたときはSNSも騒然。米津玄師さんが「バテン・カイトス3をいつまでも待ってます。」とポストしたことことも話題になりました。
バテン・カイトス3をいつまでも待ってます。
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08)
2023-02-09 18:04:13
2023年9月14日には『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』とバテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子をセットで収録したリマスター作品『バテン・カイトス 1＆2 HDリマスター』がNintendo Switchで発売されました。オートセーブ機能などの便利な機能が搭載され、遊びやすくなっているのでぜひ触れてみてください。ゲームとして洗練された『2』もおもしろいので、合わせてプレイしてみてくださいね！
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