2023年9月21日(木)から24日(日)にかけて開催される東京ゲームショウ2023。2日目となる9月22日(金)、アイ・オー・データ機器のブースにて、GigaCrysta(ギガクリスタ)10周年プロジェクトのプレス発表会が開催された。

 GigaCrystaは同社で長らく人気を誇るゲーミングモニターシリーズ。ゲーマーが“勝つ”ために必要な要素を洗練し、ニーズに寄り添う多彩なモデルを展開してきた。そんな10周年の節目に、今回の発表会で新たなイメージキャラクター“ギガクリシア”が登場。

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ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
3次元でもユーザーといっしょにブランドを作り上げていくために活動を広げていくとのこと。かわいいのはいいけど、それってどういうこと?

 そして10周年記念モデルのモニターを開発検討中であると明かされた。展開予定のモデルは5機種を予定し、「来年のこの時期にはプロトタイプをおひろめできれば」とのこと。

 この10年間で、プロ、アマを問わずゲーマーの声に応えてきた同ブランドが、10年目にどう動くのか。以下、発表会の内容をお伝えしていく。

ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
司会進行を務めたトンピ?氏(左)と、アイ・オー・データ機器広報宣伝部部長 西田谷直弘氏(右)。

10年の実績と成長が、記念モデルで集大成を見せる

 GigaCrystaは、2014年10月にエンターテインメントモニターとして生まれたシリーズ。当時はまだゲーム用モニターをうたうには迷いがある市場状況だったらしいが、その後に多くの応援とともに実績を積み重ね、現在に至る。

 そんなGigaCrystaシリーズは2024年に10周年を迎え、さまざまな企画を検討中。それらの企画には、クリスタルと“10周年”を組み合わせたロゴがあしらわれる。

ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】

 実際の販売実績はどう推移してきたのだろう。最初はTGS2014出展と下半期の販売開始を経て、初年5000台から始まったという。そこから多くのゲームタイトルの推奨認定や2018年頃からのeスポーツニーズの高まりを受けて成長していき、2023年には販売台数65万台を突破。

 西田谷氏からは、10周年となる2024年には100万台突破となるように向かっていきたいとの意気込みが述べられた。

ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】

 今後は、ゲーマーそれぞれの“軸”に寄り添ったモデルで“勝ち”と“価値”を提供するプロダクトを貫き通していく。

 高いリフレッシュレートと内部遅延の徹底削減にこだわるのはある種当然。加えて、広範囲に稼働する台座やハイエンドモデル用リモコンで利便性を追求するのはユニークだ。家電にも携わるメーカーならではと言える。

 さらに、ビジネス向けモデルでも培われた実績と長期保証で、今後もゲーマーを支えていきたいという。

ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
2014年当初は、モニターを大会に貸し出そうとして断られることもあったらしい。そこから10年。いまや信頼を勝ち得ている。

 10周年という節目を見据え、新たなプロダクトも動き出している。まずは冒頭にも書いた10周年記念モデルの開発だ。次世代に求められるトレンドを先取り。よりユーザーに近い距離感で製作を目指すと発表された。

 ただ、これだけでは抽象的すぎる。それは西田谷氏も同感のようで、氏が前日に開発チームに聞いたという情報も付け加えられた。発表会後の質疑応答でも西田谷氏ならびに開発チームメンバーからの情報公開があったので、以下にまとめる。

  • 有機EL(OLED)モデルは記念モデルのひとつとして開発予定
    • 開発いわく「皆さんに受け入れてもらえる“強い”モニターとして、10周年のこだわりを盛り込む」
  • 現時点で、ラインアップの目標数は5機種
  • いちばん早いモデルは2024年夏の発表が目標。TGS2024でプロトタイプを紹介できるのがベスト

新オフィシャルキャラは3次元でも活動

 続いて、石川県の本社ビルでゲーミングコミュニティベース“WACHA-WACHA”の報告がされた。ユーザーと楽しさを共有した製品作りを進める一環として2023年4月に開始。現在までに月1~2回開催しており、多くのプレイヤーが来場している。

 こうした試みからわかるように、ユーザーといっしょにブランドを作り上げるのが同社の方針。その一環として、近年“ギガクリマン”という公式イメージキャラクターも制作され、ゲームショウなどのイベントに登場していた。

ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
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言われてみれば、何度も見かけていたギガクリマン。GigaCrystaのカラーリングが反映されたデザインだ。

 かわいい系もほしいということで、新たなイメージキャラクターも制作。さらに、ユーザーとよりリアルなコミュニケーションを取れるように、3次元化も開始している。

 ただのイメージキャラクターではなく、ジャパンカルチャーの最先端も取り込みたい。そのアイコンとなるように、ユーザーと開発チームがいっしょに育てていけるキャラクターを目指すという。

 壇上には新キャラクターのキャラクター制作を務めたイラストレーターのLagさんと、このキャラクターに扮しての活動を担当するタレントの黒沢美怜さんも登場した。

ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
イラストレーターのLagさん。WACHA-WACHAに行ったら突然オファーを受けたとのこと。

タレントの黒沢美怜さん。最近は『FF14』デビューも果たしたそうだ。
ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】
ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】

 新オフィシャルキャラクターの名前は“Gigacrycia(ギガクリシア)”。GigaCrystaのマークとキーカラー、“ストレスフリー”というコンセプトを体現したデザインとなっている。

 「ブランドイメージに加えて癒しの“ヒーラー”のイメージとして、長い袖やローブといったイメージを取り入れた」と、Lagさん。

ゲーミングモニター『GigaCrysta』10周年で有機ELモデルも検討中。大会側から貸し出しを断られることもあった、10年の戦いとこれからの話【TGS2023】

 こうなるとギガクリマンはお役御免なのかという話になるが、公式キャラクターとしてギガクリシアと力を合わせて活動していく。西田谷氏はLagさんにギカクリマンのリデザインを依頼していた。デザインの方向性は“ギガクリシアとイメージが合うような形”。新たな姿のギガクリマンの登場にも、今後期待できそうだ。

 ギガクリシアを3次元化していく過程は、SNSなどで随時発信されていく。ギガクリシアとギガクリマン、そしてGigaCrystaの今後に要注目だ。

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